火 打 山

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今回は火打山と妙高山をセットで登る計画を立てました。

以前、一緒に富士登山をしたことのある同行者の友人も登るとのことなので早々と高谷池ヒュッテを予約。紅葉に合わせてです。

果たして無事に登ることが出来るのか?少しだけ不安を抱えながらの山旅です。

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前日は長野新幹線で長野入り。新型車両はシャワートイレ付でビックリ!

長野駅前のサンルートに宿泊。
翌朝一番の列車で妙高高原へ。
そこから直通バスで火打山登山口の笹ヶ峰へ。

笹ヶ峰登山口駐車場はかなり大きく50台以上は楽に置けそう。

水洗トイレもあり、東屋もあり、とっても便利。

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一日目
笹ヶ峰登山口 8:26→黒沢橋 9:16→十二曲り 9:33→十二曲り終わり 9:50→富士見平 10:42→高谷池ヒュッテ 11:27〜12:01→ 天狗の庭 12:16→雷鳥平 12:45→火打山山頂 13:25〜13:50→高谷池ヒュッテ 15:07

二日目
高谷池ヒュッテ 6:38→富士見平 7:18→黒沢橋 8:27→笹ヶ峰登山口 9:24

登り合計時間 (休憩・チェックイン時間等全てを含む) 4時間59分
下り合計時間 (休憩時間等全てを含む) 4時間1分


合計時間(休憩時間等を全て含む) 9時間00分←参考外だと思います


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※今回の山旅では登山道自体の画像がほとんどありません。これは特筆すべき道(岩場・鎖場・超急登など)がないためです。ほとんどの道が木道などで安全に整備されており、写真に撮っても面白くないからそうなってしまいました(笑)。

<一日目>
8:26 笹ヶ峰登山口スタート。
ビックリしたのが登山口。ものすごくきれい。屋根付きの門になっていてまた登山・下山届を書く場所にもなっている。
ペンや用紙も完備。至れり尽くせり。

              笹ヶ峰駐車場                           登山口

最初から木道の整備された道。登山というよりも散策しているといった雰囲気になる。
緩い傾斜をゆっくりゆっくり進む。
途中、小川を渡渉するが靴が濡れるようなことはない。

整備された木道を進む(8:31)


整備された木道を進む(9:15)

少しずつ色付いた紅葉を楽しみなから進む。

少しだけ急な傾斜になった木道を登りきると黒沢橋に到着する。9:16着。
かなり丈夫そうな橋である
川の流れる音が気持ちいい。

黒沢橋から見た川(9:20)

ここからようやく登山道の雰囲気が出てくる。しばらく進むと「十二曲り」というつづら折りの急登に差し掛かる。

紅葉のトンネルをくぐる(9:22)


紅葉はこの付近が一番きれいかなぁ(9:25)

実はこの十二曲り。言われているほど大変ではない。
よくある山道の登りと何ら変わらない。
むしろこの先の方が急登と思える。
しかし、バテて大変だというほどではない。普通の登り。
またありがたいことに歩きにくい箇所には木道や土嚢が備え付けられている。

十二曲りの始まり 大した登りではない(9:33)


十二曲りから見た紅葉が見事(9:49)

それからこの時期のこのあたりは紅葉が見事!
黄色・赤色・橙色の葉っぱが風に揺れて、そして幸いなことに天気予報が外れて快晴になってきた真っ青な空とが相まって素晴らしい場を創っている。

こんな道も進む (9:58)

樹林帯は飽きることが多いが、今回は飽きることがない。

十二曲り上のこのコース一番の急登(笑)を過ぎると富士見平に到着する。10:42着。
ここは黒沢池との分岐点。

富士見平の分岐(10:42)

我々は左の高谷池方面へ進む。

このあたりからは樹林帯を抜けて展望が一気に開けてくる。右手〜後方には周囲の色付いた山々が。

またこの先を行き、一旦尾根を越えて左側斜面に出ると。
左手〜後方には絶景が!
紅葉でカラフルになった火打山〜焼山。そして白馬岳から続く後立山連峰が。
ちなみに焼山の九合目あたりからは相変わらず白い噴煙が出ていました(汗)。でも山頂ニキロ以内は立入禁止区域。

焼山と火打山(10:59)

また道もほぼ平坦でのんびりゆっくり歩くことが出来るのもいい。
しかし下は意外とグジャグジャ〜。

雲に浮かぶような白馬連山(11:03)

この道は絶景ロードですね。

しばらくすると焦茶色の三角屋根の高谷池ヒュッテが見えてくる。
この光景が何となくメルヘンチック。

火打山と高谷池ヒュッテ(11:13)

やがて湿原っぽい所に木道を架けられた箇所をしばらく進むと高谷池ヒュッテに到着する。11:27着。

高谷池ヒュッテと火打山(11:26)

まずは受付。一人一泊二食付で7200円。
いろいろな説明事項を受けて一旦ザックをベットに置く。
このヒュッテ。予約制のため、かなりゆったり。久しぶりに山小屋でゆっくり眠れそう。
しかも我々はありがたいことに高谷池が見える展望デッキの一番近く。

高谷池ヒュッテ二階デッキから見た高谷池と火打山

急いでサブザックに荷物を詰め替えて外へ。
そして高谷池ヒュッテ前のテーブルで昼飯タイム。こういった場所で食べるご飯は本当に美味い。
火打山の頭が少々ガスってきているのが気になるけれど(笑)。

          高谷池ヒュッテ玄関前                    高谷池ヒュッテ玄関&食堂


          高谷池ヒュッテ自炊場                     高谷池ヒュッテ二階寝床


         高谷池ヒュッテ我々の寝床              高谷池ヒュッテ二階からデッキ方向を見る

12:01 高谷池ヒュッテ出発。
高谷池を回るように造られた木道を進む。ちょうど高谷池ヒュッテ反対側の高台に立ったあたりが絶景ポイント。画像!!

高谷池ヒュッテ出発直後に見た火打山(12:01)


火打山に向かう道の高台から見た高谷池ヒュッテ(12:06)

このあたりも安全にかつ自然保護のために木道が造られている。
正面に火打山を見ながらの登山もステキ!

火打山へ向けての木道(12:09)

一旦下り、天狗の庭へ出る。この場所がまた素晴らしい。池塘に写る逆さ火打がまたいい味を出している。
この付近から上は紅葉が終わりかけなのかもしれない。茶色が非常に多く目立つ。

天狗の庭から見た火打山(12:16)


火打山を眺めながら天狗の庭を進む(12:06)

天狗の庭を過ぎるとちゃんとした(笑)登山道。
すでに森林限界を過ぎた尾根伝いを進む。後を振り返ると明日、登る予定の四角い妙高山が見えている。

尾根に出たところから見た妙高市方面の紅葉(12:29)


後ろを振り返ると妙高山が(12:32)


荒々しいところも通ります(12:35)

火打山山頂へ向けての急な斜面に差し掛かり息がハアハアし始めた頃、下を振り返って見る。
素晴らしいね!

さっき通った天狗の庭付近の池塘群。そして後立山連峰や高妻山などの戸隠連峰。
スゴいね〜。

下を見ると戸隠連峰が(12:36)


さっき通った天狗の庭をアップ(12:38)

息がハアハアしたら絶景を眺め、整ったらまた登るの繰り返し。道は木道もあり安全。

すると・・・・。心配していた通り、ガスが。
いきなり周囲は真っ白。すると細かい雨までも落ちてきた。
雲は高田方面から上がってきている。その方向を見ると雲は厚そう。
天気予報的中か〜。

雲行きが怪しい火打山山頂付近(12:52)

なのですぐにレインウェアの上だけを着る。
今年の山旅はレインウェアにお世話になる日が本当に多い。

天狗の庭付近以外は真っ白に変わっていく・・・・・(13:04)

雨に濡れながら登りやすい急登を進み、最後に丈の高い草を縫うように進むとそこが山頂。
13:25到着。標高2,462m。
ここの山頂はかなり広い。少年野球のダイヤモンドくらいはありそう。


周囲はもちろん真っ白。ただ達成感のみ(笑)。
でもここまで登る途中、見えた景色は素晴らしいもの。
良しとしたい!
欲を言えばあと一時間早ければなぁ。
山頂到着直後は登山客でいっぱいであったが、しばらくすると貸切状態。寒いのと雨が強くならないうちにという気持ちからかなぁ。

我々も写真をたくさん撮ったら退散。

13:50 下山開始。
雨足は段々と強くなる。
この登山道は本当に歩きやすい。
なのであっという間にライチョウ平を通過。雷鳥に逢えるかなぁと内心は楽しみにしていたが念願は叶わず。
そういえば今年は一度も雷鳥に逢っていない。北アルプスに行ってないからなぁ。

天狗の庭付近に着いた頃には雨はあがり、池塘特有の幻想的な雰囲気を出していた。

雨は上がったがガスっている天狗の庭(14:39)


15:07 高谷池ヒュッテ到着。
あとは夕食までのんびりと。

17時15分から夕食。この日は二回転。
メニューはここの定番。
ハヤシ&カレー。真ん中にご飯で土手を作り、左右にハヤシとカレーを注ぐ。味は普通(笑)。おかわり自由。でも富士山のおかわりなしのぼったくりカレーよりは百倍美味い(笑)。
個人的にはハヤシの方が美味しく感じた。
やっぱり山小屋で食事が出るって楽です。ありがたさが身に染みる。

        夕食のハヤシ&カレーライス                     朝食の中華丼

夜は18時50分からNHKの天気予報。19時からは火打山のDVD放映。
その時の天気予報によると台風接近のため、明日は午前中から雨が落ちる。午後の降水確率は80%。ってことは山の場合は100%と考えてもいい。
明日はどうしようかな?

寝る前に「目が覚めて雨が降っていたら、下山しよう。仮に降っていなくてもガスが濃ければ下山しよう」と話していた。
天気は下り坂のため、たとえ朝の天気が良くても必ずや雨が落ちてくる。

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この高谷池ヒュッテ。自炊施設もしっかりしており、非常に快適に過ごせる山小屋だと思う。大変ありがたい存在である。今まで宿泊した山小屋の中でも上位にくる快適さです。

なお、トイレはバイオ式で宿泊者のみ紙は備え付けの箱に捨ててOK。その他の方は紙は持ち帰り。文句をいう方もいるようだが北海道の携帯トイレ使用&糞尿持ち帰りよりはずっとありがたい。

ちなみに自分は山旅にはいつも携帯シャワートイレを持ち歩いています。清潔ですし、紙を最小限使うだけで済むし環境にもグット。

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<二日目>
朝は5時過ぎに起床。展望デッキから火打を見ると一瞬、山頂までクッキリ見えたが基本は濃厚なガスガスガス。

これで即、下山決定。妙高山は来年、日帰りで!

朝食は6時から。中華丼だがなかなかの味。軽く一杯食べることが出来た。

残念だがガスの中、6:38。高谷池ヒュッテ出発。
笹ヶ峰発のバスは11時30分。たっぷり時間があるためゆっくり進む。

高谷池ヒュッテ出発(6:38)

近くの紅葉は楽しめるが展望が利かないため、意外と早く進んでしまう。

昨日の雨のせいか、若干滑りやすい箇所もある。

整備された木道を下山中(7:24)


十二曲り通過(8:00)

黒沢橋を過ぎたあたりからはとうとう降雨。
樹林帯で風もないため傘を差しながら進む。

9:24 笹ヶ峰登山口到着。
まだ11時30分発のバスまで時間がたっぷり。

残った食料を食べているとそばにいた男性三人組の方に声をかけていただきチーズフォンデュをいただいた。にんにくとアンチョビが入っていて美味かった。

本降りになった雨の中、バスは出発。妙高高原駅経由で長野駅に戻った。

この長野では駅前にある金龍飯店で乾杯。何故か長野に来ると毎回そうなる。
帰りも新型新幹線で快適だった。

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今回の山旅は妙高山に登ることは出来ませんでしたが、初日については天気予報が見事に外れたおかげで紅葉を満喫し、また火打山にも無事に登ることが出来ました。
本当にありがたいことです。
また同行者の友人も初心者とは思えないほど順調で軽快な足どりで登っていました。センスありです。今回果たせなかった妙高山登山を来年こそはぜひともしたい言っていたので正直、ホッとしています。

今年の登山シーズンもあと僅か。

2014年百名山最後の山旅はやはり東北の山にしたいと思います。

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14.10.4〜5
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