早 池 峰 山

………………………………………………………………………………………………………………………

今回は岩手の山々を登ろうかと。
今日は早池峰山。明日が岩手山と八幡平。そんな予定で盛岡へ夜行バスで向かいました。
バスは3列シートのため快適。王子駅前から乗車して盛岡駅に着いたのは朝の6時過ぎ。
駅前のニッポンレンタカーで予約済のヴィッツを借りてGO。

………………………………………………………………………………………………………………………


河原の坊登山口 8:56→頭垢離 10:04→御座走り 10:42→千丈ヶ岩 11:17→早池峰山山頂 11:47
登り時間(休憩時間を含む) 2時間51分

早池峰山山頂 12:14→八合目 12:29→五合目 12:52→小田越登山口 13:50→河原の坊登山口14:16
下り時間(休憩時間を含む) 2時間2分

総合計時間(休憩時間を含む) 4時間53分


………………………………………………………………………………………………………………………

盛岡市内からは早池峰山へ向けて車を走らせる。
雲行きはあまり良くないが重たい雲は見当たらず大雨にはならないかな。

宿坊が数件ある岳を過ぎ、道は急に細くなる。ちなみに山開きは明日からで、そうなるとこの岳から先は一般車通行止め。登山バスで河原の坊や小田越に向かうしかなくなる。

進むに従って霧が濃くなってくる。視界は50mくらいまで落ちる。正直、運転が怖い。

そんな道を数キロ進むと河原の坊駐車場に到着。周囲は霧に包まれて視界悪し。
時折、雨が落ちてくるし、全く〜。

この駐車場。意外と広くトイレも比較的きれいにされている。

            河原の坊駐車場                      河原の坊駐車場を上から

ちなみにこの早池峰山にはトイレブースはあってもトイレはない。
携帯トイレ持参が必須の山である。

………………………………………………………………………………………………………………………

8時56分。河原の坊登山口出発。もちろん登山届は書く。

河原の坊登山口(8:56)

最初は川を渡渉する箇所が何ヵ所かあったが雨脚がそれほどでもなかったようで無事にクリア。

(9:18)

このコース。稜線に出るまでは岩ゴロゴロの樹林帯の中をひたすら登る。ただ川に沿って進む箇所もあるため、気分は上々。

(9:51)

頭垢離という場所を過ぎるとよくやく稜線上に出る。10時07分。
晴れていたら、きっと絶景を拝めるんだろうなぁ。
実はこの稜線から上が早池峰山のハイライト。お花のオンパレードなのである。
ハヤチネウスユキソウと思われる花(多分)も控えめに咲いていた。この控えめなのが妙に愛らしく感じる。

ようやく稜線上へ(10:07)


(10:20)


ハヤチネウスユキソウ(多分)


(10:39)


下を見てもガスで・・・・・(10:40)

10時42分。御座走り通過。
このあたりから急峻な岩場へと変わる。
ただ手を使わなければいけない箇所は、この先にロープ場が一ヵ所と鎖場が一ヵ所ある程度。どちらも蛇紋岩のため濡れていると滑るが落ち着いて登れば大丈夫。



ロープ場?(10:45)


            打石(11:03)

周りはガス・ガス・ガスのため、楽しめるものはお花と岩場。景色は全くダメ。

11時17分。千丈ヶ岩通過。
まだまだ岩場は続く。結局、山頂までずっとこんな道。
ただ、このコースには河原の坊登山口を1とし山頂を100とした標識が所々にあるため、山頂までの時間はおおよそ計ることが出来る。



鎖場(11:29)

11時47分。早池峰山山頂到着。標高1917m。
大きな岩が点在した山頂はかなり広くて、御神体ともなっている剣が刺さった山頂標識はお見事。




また山頂すぐ下にはきれいな避難小屋がある。ここにもトイレブースが三基あったがトイレはもちろんない。


この避難小屋の前で昼飯タイム。
周りはやはりガス・ガス・ガス。この日のご飯はコンビニおにぎり&いなり&ドーナツ。
食事を済ませて様子見するが晴れる気配はない。

12時14分。下山開始。
この下山は小田越ルートを進む。しかしこのルートは木道ありの砂利ありの整備された道。ガイドブックなどで山に慣れていない方にはこのコースの往復をすすめているのがよくわかる。

整備された木道

晴れていればきっと正面に薬師岳を観ながらの下山となるんだろうなぁ。

12時32分。有名なハシゴ通過。思いの外、傾斜はなく、ゆっくり下れば大丈夫。

ハシゴ通過(12:32)

ちょうどこの付近から一瞬見えた風景がたおやかな飯豊連峰尾根伝いのそれに何となく似ていた。

たおやかな稜線(12:38)

ここからも比較的歩きやすい道。景色はあまり楽しめないが、時折、上を見上げると早池峰山の荒々しい山肌を見ることが出来る。

5合目の変わった岩(12:51)


5合目付近の変わった岩(12:52)


晴れていればなぁ(12:59)


下りてきた道を見上げる(13:05)


晴れていればなぁ(13:19)


13時50分。小田越登山口到着。
ここには一応、移動式簡易トイレが三基あった。これは、かなりありがたい存在になると思う。

小田越登山口到着


             小田越登山口                         小田越登山口

ここからは歩き。明日であればバスがあるのであるが。

下り傾斜のアスファルト道を河原の坊へ向けて進む。

14時16分。河原の坊登山口到着。
登山口ではなにやら明日の山開きの準備らしきことが行われていた。

河原の坊登山口駐車場

それから駐車場に戻ると岩手県警の方々に呼び止められた。何かしたかなぁ?(笑)って自問自答していると「高山植物を搾取していないかの検問です。ご協力お願いいたします。」とのこと。
もちろんザックの中を全部開けてくまなく見てもらった。
しかし、ここからが大変(笑)。山岳警備隊の方だろうか?もしくは単なる山好きの県警の偉い方だろうか?我々と山談義へが始まる。明日登る岩手山やいま登ってきた早池峰山の話(これは非常にありがたいお話しでした)。それから北アルプスの話まで。他の県警の方は呆れ顔。
楽しいひとときでした。

これから同行者が退職した会社の後輩に会いに行くらしく、着替えることもなく宿泊先である盛岡市内のスーパーホテルへ向かったのであった。


………………………………………………………………………………………………………………………

この時期に早池峰山を選んだのは暑くならないうちに。それと和製エーデルワイスを見たかったからでした。やっぱり6月の天気は不安定。絶景を見ることは出来ませんでしたが雰囲気は十分に感じることが出来ましたし、エーデルワイスだろうと思える花にも出逢えました。

早池峰山って荒々しい蛇紋岩たちと可愛らしいお花たちが混在する不思議な山です。
もちろん季節や天候によっては厳しい顔を見せるとは思いますが「あったかい山」。早池峰山にはそんな言葉が合う気がします。

………………………………………………………………………………………………………………………


                     TOP    登山リスト 



15.6.13
………………………………………………………………………………………………………………………