沖縄県 波照間島

AM12時。ニューはてるま号は石垣港を出航。港を出たと思ったら水深は浅いのに結構の波がある。二年前は全く揺れなかった場所で揺れている。竹富島の東側を通過。波はさらに高くなっていく。が酔うほどではない。黒島、新城島の西側を通過。進行方向右手には大きな西表島が見える。そしてそしていよいよ外海へ。出航後およそ35分後である。何たって海の色が今までと違う。エメラルドブルーから濃紺へと変わる。するとやっぱり大きな波(うねり)が襲ってくる。海が自分の座っているあたりまでの高さに来たと思ったら、今度は波の上に上がり景色がよくなる?(笑)。横揺れも段々と増してくる。とてもじゃないが立ってなんかいられない。しかし思ったほどではないのが正直な感想。ジャンプするまでもなかった。(たまたまこの日は海が穏やかだったのかなあ?)出航後55分で左手前方に平べったい波照間島が見えてくる。この時はさすがにホッとした。

PM1時12分。無事に波照間島到着。石垣港から約53km。有人では日本最南端の島である。到着後、すぐにレンタバイク屋を探そうと思ったが、やっぱり港に出迎えに来ていた。何となくであったが「SUN輪舎」という店に決めた。この港からワゴン車で送ってもらい街の中心(中心といっても場所だけで回りには商店が一軒と琉球式の民家があるのみ)にある店へ案内された。

1時間/800円。ガソリンは満タン返しなし。結局3時間借りることにする。さあ、いよいよ波照間島の観光だ。まずは日本最南端の場所へと向かう。本当は沖ノ鳥島であるが、あんなのは島ではなく単なる岩であると思っている(笑)。満潮の時は海面に沈むし…。この最南端へ向かう道のりがなかなかいい。牧草地にヤギがところどころ放牧されている。放牧っているよりも放し飼いのような感じだ。

日本最南端の地。ここから見る海は白波が立っている。非常に迫力があり男性的である。そしてここはサンゴが隆起してできたと思われる場所。岩がゴツゴツしていて歩き辛いが海(断崖絶壁)へ向かって歩くと東方向には高那崎が見える。岸壁に打ち付ける波が上に跳ね上がり、ここ周辺の海域の波の荒さを感じられる。しかしここの海は綺麗だ。海の色が真っ青。非常に気持ちのいい場所である。日差しが強く肌が痛いがしばらく海をぼ〜っと見ていた。段々、心身が浄化されていくのが感じられた(この感覚は不思議だった)。

続いては時計回りに波照間島を一周することにする。ほとんどがサトウキビ畑やヤギの放牧地。非常にのどかである。途中、喉が渇いたが自動販売機が見当たらない。さすがに最果てであることを感じる。まだまだ先へ進む。ちょうど西側に出たときに畑のはるか前方に見た濃紺の海と遠くに見える西表島が何ともきれいだった。

そして有名なニシ浜に到着。結構、観光客が多い。しかしこの浜は何と綺麗な海なのだろう。ここはよく「クリームソーダ色の海」と表現されているようだが、その言葉のとおりである。長く続く白浜の先にはエメラルドブルーやエメラルドグリーン、そして白波の立つ濃紺の海。サンゴ群。海の遠く彼方には沖縄県で二番目に大きな西表島がうっすらと見える。いや〜あ、何と素晴らしい景色なのだろう。こんな風景、今まで見たことが無い。南国特有の日差しが痛いがとにかく言葉を失い、ただただぼ〜っとこの風景を眺めていたのだった。海水はまだ温かく泳げる温度である。自分は足のみ、海に入った。しかしあまりゆっくりしていると島一周が不可能になる。後ろ髪を引かれる思いでここを後にする。
先ほど上陸したフェリーターミナルを過ぎ、さとうきび畑+濃紺の海+西表島が見える風景を横に見ながら進む。途中、日本最南端空港である波照間空港を通過。PM3時30分。日本最南端の地へ再度到着。これで一周完了。
まだ時間があるため島の中心街へバイクを走らせる。特段、強調するものは無い気もするが、商店が一軒、そして公民館や琉球式の民家。自分にとっては非常に趣きを感じた。

PM4時。バイクを返却。ここからSUN輪舎のワゴン車で港まで送ってもらう。このSUN輪舎。夫婦で経営しているようだ。そういえば港に送ってもらう途中、保育園によってここの娘さんを迎えに寄ったっけなあ。

PM4時45分。波照間島を出発。結局、波照間島の滞在時間は約3時間。非常に短い時間であったがまた来てみたい。特にニシ浜は日本一綺麗な浜であると勝手に思っている。

帰りの高速船は行きよりも揺れた。この日は南風にため行きは追い風。しかし帰りは向かい風になるため当然揺れる。でも思ったより大したことはなかった。

PM5時45分。石垣港到着。この日はそのまま宿泊先であるチサンリゾートホテルへと向かった。この日の夕飯は公設市場の三階にある「いちば食堂」で八重山そば+ジュシー炊き込みご飯のセットを食べた。確か800円ような?。安いわりには非常に美味かった。

前夜は小学生が遠足の前に興奮して眠れなくなるのと同様、自分も眠れなかったので非常に眠かった。なのでたったと寝てしまった。
西表島(NO3)へ続く
07.9.6
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