八 甲 田 山

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今年のGWはどこの山に登ろうか。非常に非常に悩みました。百名山未登頂の中で雪のない山はもうないんです(笑)。

そこで雪があっても比較的容易な山ということで八甲田山を選びました(岩木山も予定していましたが雪崩の影響でスカイラインが不通でした)。

ホワイトアウトが怖かったので天気予報とニラメッコ。青森三日間滞在のうち、晴れの日を狙っての登山としました。

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山頂公園駅 10:24→宮様コース分岐 10:42〜11:05(道迷い含む)→赤倉岳標識 11:40→井戸岳標識 12:04→大岳鞍部避難小屋 12:20→大岳山頂 12:52
登り合計時間 2時間26分


大岳山頂 13:03→大岳鞍部避難小屋 13:25〜36→井戸岳標識 13:54→赤倉岳標識 14:12→宮様コース分岐 14:39→山頂公園駅 14:58
下り合計時間 1時間55分


合計時間 4時間21分(休憩、食事時間、道迷い含む)

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八甲田ロープウェイにて約10分の空中散歩。





標高1,320mの山頂公園駅に到着。
標高差約650mを一気に上がるのは本当に楽ちん。

トイレを済ませて10時24分に山頂公園駅出発。
まだかなりの雪の量があり、念のため軽アイゼンを着用。それと「山と高原地図」のアプリを使用するためにスマホを機内モードしてGPSをONに。

最初から道がわからない(泣)。とりあえず赤倉岳方面に誘導されているであろう雪に刺さった竹竿や踏み跡を目標に進む。
おそらく何方かが刺して下さったのだろう。これはありがたい。
ちなみに下は雪がゆるくて踏み抜くし足を取られるし本当に歩き辛い。かなり疲れる。

山頂公園駅出発(10:24) でもこちらから行かない方がいい(笑) 宮様コース標識に沿って!


正面には赤倉岳・井戸岳・大岳が(10:27)


赤倉岳・井戸岳・大岳を見ながら下る(10:30)

でも竹竿のおかげで宮様コースの分岐標識に到着することが出来た。

宮様コース分岐到着(10:42)


ここからはそのまま赤倉岳へ登ればいいはずなのだが・・・・・・・・。
竹竿が刺さっている方にその後も進んでしまったのであった。しかもバックカントリーカップルが前を進んでいたので自分勝手にそっちが正しいと思ってしまったのだ。

しばらく進み「何かおかしいなぁ」と思い「山と高原地図」のスマホGPSで位置確認(これってかなり優れものです。道迷い防止にも役立ちます)。
すると200mくらい行き過ぎている。
赤倉岳ピークから徐々に離れていくのでおかしいと思ったわけだった。
すぐに引き返し宮様コース分岐へもどる。
同行者は「もう止めよう」と言い出した。雪で足を取られて疲労困憊しているのと道がわからない雪山が怖いようである。

そこで・・・・。
まだ下山するには時間が早いし、とりあえずは目の前に見える赤倉岳のピークまて行こうということになった。

足を取られながら踏み抜きながら雪道の急登を進む。

奥に見えるピークが赤倉岳(11:21) 同行者の背中が何故か不安気(笑)

森林限界に来たあたりでようやく夏道が出現。こうなれば歩きやすい。急登には変わりないが。

夏道から後ろを振り返る 左のピークは山頂公園駅 右の山は前嶽(11:32)


赤倉岳ピークまでもう少し(11:32)

そして11時40分。よくやく赤倉岳のピーク擬き(ピークはもう少し先)に到着。
絶景だね〜。
これから進む?(笑)井戸岳〜八甲田大岳までがくっきりと見える。

赤倉岳標識到着 左奥の丸い山が大岳(11:40)


同行者に「大岳まで行きますか?行きませんか?」と問うと。
答えは行くと(笑)。
そのようなのでそのまま先に進むことにする。

先日降った雪を踏みながら進む(11:44) 井戸岳〜大岳もよく見える〜


赤倉岳の細い尾根を進むのであるが先日降った新雪の影響で踏み抜きながら靴を濡らしながら歩く。

奥の稜線上の小さい点は祠(11:47)


振り返って赤倉岳の東斜面を見る(11:53)

途中、祠があり挨拶。

祠から見る大岳(11:54)


正面の御鉢が井戸岳、奥のピーク高田大岳(11:57)

尾根伝いの道が終わり雪渓を越えると井戸岳の噴火口の縁へ着く(12時04分)。
ここで一旦、軽アイゼンを外す。

井戸岳標識(12:04)

雪渓により見事な噴火口の縁をしはらく歩くと眼下には大岳鞍部避難小屋、そして目の前には目指す八甲田大岳がドカッと現れたのであった。

正面に高田大岳を見ながら井戸岳噴火口縁を進む(12:04)


きれいな円錐の高田大岳


大岳を見ながら下降していく(12:12)

まずは大岳鞍部避難小屋まで下る。雪のない歩きやすい下り。
難なく到着(12時20分)。

右下に避難小屋、正面に大岳を見ながら下る(12:13)


大岳鞍部避難小屋到着(12:20)

この避難小屋から大岳山頂までは雪渓を登らないといけない。なのでまたまた軽アイゼン装着。

なかなかの急登。かなりハアハアする。実際に歩いてみるとアイゼンなしでキックステップだけでも十分だと思う。かなりゆるい雪。
GPSで位置を確認しながら進むと、ちょうど中腹あたりまで来たあたりだろうか。夏道見っけ!

このような雪の上を進む(12:27)


なかなかの傾斜を登る(12:29)


夏道みっけ!(12:35)

夏道と言っても雪混じりではあるが雪渓の急登よりもずっと歩きやすい。
またこのあたりは赤砂?のせいか靴が赤くなる(泣)。

大岳山頂へ向かう登りから振り返って井戸岳の雪渓を見る(12:36)


大岳山頂まであと少し(12:44)

12時52分。八甲田大岳山頂到着。標高1,585m。
よくここまで来たものです。諦めかけていたのに。
しかし、この山頂。風が本当に強い。帽子が飛ばされそう。さっきまでは暑かったのに。

山頂標識と三角点 奥に見える山は井戸岳

この大岳からの眺望は素晴らしい。円錐の高田大岳〜硫黄岳、そして南八甲田山々までもグルッと見ることが出来るのである。おまけにさっきまでハッキリと見えていた岩木山。そして津軽海峡までも。
スゴいね〜。
またこの山頂はとっても広く、天候が良ければお弁当タイムには最適かと思う。

大岳山頂から見た高田大岳


大岳山頂から見た南八甲田の山々


大岳山頂から見た山頂公園駅


大岳山頂全体の様子

ここで休憩といきたいところだが、風が強くてダメだね〜。

13時03分 下山開始。
下りは楽。雪渓もゆるいのでヒールキックでザクザク進めばあっという間。でも同行者はそれが出来ないのである(笑)。
なのでゆっくり。

正面には井戸岳に残るハート形の雪渓と大岳避難小屋(13:18)

13時25分 大岳鞍部避難小屋到着。
ここで小休止。ちなみに避難小屋の中を見学したが、なかなかきれいでトイレは何とEM菌を撒いているとのこと。素晴らしい青森県!


避難小屋からは井戸岳〜赤倉岳へ向かって登り。時折、ロープウェイの山頂公園駅が見えるため精神的にはかなり楽。道迷いの心配もないし。

井戸岳ピークに向けての登り(13:39)


井戸岳噴火口(13:52)


赤倉岳ピークに向けて(13:59)


赤倉岳の祠を通過(14:03)


赤倉岳の東斜面(14:04)


赤倉岳稜線から毛無岱方面を見る(14:04)


赤倉岳から山頂公園駅へ向かって下る(14:13 正面の山のピークに駅がある)

そして難なくロープウェイ山頂公園駅に到着したのであった(14時58分)。


時計を見ると15時発のロープウェイ出発2分前。慌てて乗車。にギリギリ間に合ったのだった。
そんなことだったのでザックを背負ったまま、登山靴を締めたまま山麓駅に到着したのであった。

その後、この日の宿泊先である足元湧出泉を保有する「谷地温泉」へ向かったのであった。

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今回は数日前に降り積もった季節外れの新雪と急激な気温上昇によって解けだした重い雪のおかげで足を取られ、非常に疲れました。大した距離・標高差を歩いたわけではないのですが、下山後は足がだるくなりました。
それでも緑づいてきた山肌と雪の白さとのコントラストが非常に美しくて感激しっぱなしでした。

また道迷いはしましたが、それも文明の利器と運によって助けられて無事に登頂することが出来ました。月並みな言葉ですが、とってもありがたいことです。

機会があれば紅葉の時期にぜひぜひ歩いてみたいと思います。その時は酸ヶ湯温泉→大岳→酸ヶ湯温泉のコースで毛無岱を見ながら(*^^)v

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16.5.3

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