月 山

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今、箱根山が警戒レベルが3に上がり大変なことになっています。そのかわりと言ってはなんですが、蔵王山の警戒レベルが下がり、馬の背経由でなければ最高峰の熊野岳へ登頂することが可能になりました。
こうなると今のうちに登っておかないと・・・・と思い東北へ出かけました。
しかし蔵王だけではもったいない。折角なので月山〜蔵王〜西吾妻と三座を目指す旅にしました。

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リフト上駅 10:33→姥ヶ岳との分岐点 10:39→牛首 11:36→月山神社本宮(山頂) 12:26
登り時間(休憩時間含む) 1時間53分

月山神社本宮(山頂)12:53→牛首 13:44→姥ヶ岳山頂 14:20→リフト上駅 14:52
下り時間(休憩時間含む) 1時間59分

合計時間(休憩時間を含む) 3時間52分


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姥沢の駐車場は大きくて余程のことがない限りは車を置けないことはなさそう。
また、ここに隣接するトイレはシャワートイレ付き。ビックリです。

姥沢小屋トイレ付近から見た月山方面

駐車場からリフト下駅までは少しだけ歩く。
しばらく進むと小さな小屋にいるおじさまに「月山環境美化協力金」なるものを1人200円を払う。
そこからさらに数分登るとリフト乗り場に到着する。
往復で1030円。楽チン登山を考えれば高くはない。


リフトで上がるに連れてガスのなかには突入。展望はなし。それと寒くなってくる。
約13分でリフト上駅到着。
周りは真っ白でホワイトアウトするかと思えてしまうほど視界悪し。



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ここから登山開始。10時33分。
石段で整備された道。難なく姥ヶ岳との分岐点に到着。

リフト上駅より登山開始(10:33)


姥ヶ岳との分岐点(10:39)

当初、姥ヶ岳経由で山頂を目指そうとしていたが、近くにいらっしゃった地元の方々が「登りはこのまま牛首へ。姥ヶ岳は下りに通った方が楽」とのアドバイスをいただき予定変更。
直接、牛首へ向かうことにする。

しかし・・・・。雪渓の嵐(笑)
最初は平行移動の雪渓だったが、終いにはかなりの急斜面。 目印のロープ沿いに進むのであるが、山に不馴れな方は引き返していた。
確かに簡易アイゼンはあった方が安全ではあるが、雪自体は柔らかくキックすれば爪先は簡単にめり込む。
なのでキックステップで登る。
同行者も難航しているようだったが、ストックを使ってゆっくりゆっくり安全に登っている様子だった。

平らな雪渓を横切る(10:50)


画像ではわからづらいがなかなかの傾斜のある雪渓を登る(11:24)。この直後、前の方は撤退していった。




これらの雪渓が終わるとそこは牛首。11時36分着。

牛首通過(11:36)

牛首からは比較的、整備された道を進む。しかし、しばらく進むとまた雪渓。
でも先程よりも短くて傾斜もゆるやか。しかし夏の雪渓って本当に楽しい。

登り最後の雪渓(11:50)

それが終わると岩を積み重ねたような道。段もいい具合に作られているので登りやすい。しかし相変わらず周囲はガス・ガス・ガス。
ただひたすらに登ることだけに専念しているような気持ち。
でも道は終始登りやすく難儀な箇所はなし。

登りやすい道(11:56)


登りやすい道(11:59)


時にはこんな道もありますが(12:04)



12時13分。石垣で囲まれた鍛冶稲荷神社?に到着。
ここで二礼二拍手一礼。すると奇跡が。一瞬だけ視界が開けて山頂方面まではっきりと見ることが出来たのである(これ本当です)。ありがたき幸せ(笑)。


ここからは数分、急登を登りきると平な場所に出る。あとは平な道を進めば月山頂上小屋に到着する。
この時はガスが濃くて小屋の目の前にくるまでわからないくらいだった。

山頂への急登(12:14)


頂上小屋も近いが真っ白で見えない

山頂はさらに奥へ。石畳のような坂道を上がる。

12時26分。月山神社本宮(山頂)到着。
ちなみに鳥居より先は神域のため撮影禁止。もちろん山頂は本宮の中(標高1984m)。


早速、参拝。1人/500円の参拝料を払い、まずはお祓いを受ける。続いて人の形に切り取られた紙をいただき自分の全身をこの紙で清め(拭く)、その汚れた紙を水の上に浮かべる。これは以前、湯殿山でやった儀式と同じ。
神殿は一番上の頂上に鎮座。神殿手前右手には口を開けたウサギ。左手には口を閉じたウサギがいる。二体で阿吽。いるといっても石製の狛兎です。お目目の丸い可愛らしいうさぎちゃんです。

神殿も小さいがかなり立派。御神体の御鏡も古そうだがよく磨かれておるようで美しい。
それから晴れていれば、ここからの眺めはきっと360度の絶景なのだろうと思える。遮るものがない。

お参りを終え、鳥居の下でしばし休憩。意外と寒いが最近、毎回着用しているファイントラックの肌着のおかげで底冷えすることはない。これには大変助かっている。

月山神社本宮の全容

本宮すぐ下の頂上小屋トイレ(100円以上の協力金必要)で用を済ませて下山開始。12時53分。

頂上小屋前のトイレ(きれいです)

下山も登り同様、ガスの中。それでも牛首手前の雪渓からはさっき登ってきた雪渓を見ることが出来て感激。意外と長くて急斜面だったことがよくわかった。アイゼンを使わずに登った同行者を誉めてあげたい(笑)。

下山も真っ白(13:28)


雪渓を下っている途中、上を見上げると一瞬ガスが取れた(13:29)


さっき登って来た雪渓が一瞬見えた 小さい点は登ってくる人(13:30) 右端の雪渓が切れた箇所が牛首

下りは牛首から姥ヶ岳経由で進む。平らな箇所に雪渓が残るが歩きやすい。ここからの道は尾根伝いを歩くため天気のいい時は日本海に浮かぶ粟島も見えるらしい(登りは姥ヶ岳経由でない方がよいとアドバイスを下さったおじさま談)。

晴れていればなぁ(13:58)



しばらく進むと金姥という湯殿山との分岐に到着。
ここからしばらくは登ったり下ったり。でも大したことはない。
途中、ガスが一瞬だけ晴れたがまるで「飯豊」のような光景に感激した。

金姥通過(14:03)


一瞬晴れた(14:12)


一瞬晴れた(14:13)


14時20分 姥ヶ岳山頂到着。
ここのピークは平らで休憩には最適な場所かも。木道できれいに整備された遊歩道も作られていた。晴れていればなぁと思わせる場所であった。


あとは下るだけ。姥ヶ岳山頂直下に池塘があったのにはびっくりした。

姥ヶ岳山頂直下の池塘

そしてリフト乗り場から牛首直行ルートへとの分岐点手前、数百mがなかなか面白い。スキー場を下りるのである。ということは・・・・。
急斜面の雪渓を下るのである。自分はスキーが出来るので横滑りしながら難なく下まで行くことが出来た。しかし同行者はスキーが出来ないわけではないが怖がりのため、大苦戦。
そう言えば女性はみんな苦戦しているようだった。簡易アイゼンがあっても爪先や踵を使えないアイゼンなので急斜面には?。
でも踵キックで下りればアイゼンなんかなくても大丈夫だと思えたが。

画面ではわかりづらいが急斜面です(14:32)


雪渓ももうすぐ終わり(14:43)


リフト上駅までもう少し(14:47)

14時52分。リフト上駅到着。


ここから上を見上げると朝とは一転。山頂は見えないものの月山スキー場の全容は見ることが出来た。たおやかな雪渓。素晴らしい景色です。

あとはリフトで下山。

宿泊先の蔵王温泉へ向かったのであった。

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天気予報では午後は晴れとのことで時間を遅らせて山頂に向かいました。しかし、残念なことに展望はよくありませんでした。
百名山完登したら出羽三山を縦走してみたいです。東北の山って標高こそは高くありませんが、飯豊も然り朝日も然り、たおやかで雄大で歩いていても全く飽きません。特に新緑と白い雪渓のコントラストが素晴らしいと思います。

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15.7.4
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