恵 那 山
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今年のGWに登ろうかと考えていた恵那山。思いのほか残雪が多くて断念。
でもやっぱり気になって仕方がない。何故だか「早く登らなくては」という気持ちが日に日に強くなってきたのだった。

飯田までは車での移動もかったるいので今回は高速バスで(ハッキリ言って中央道の渋滞が面倒だから・・・・)。
そして飯田ICすぐそばのビジネスホテルで一泊し翌朝からのアタックとしたのだった。

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広河原登山口駐車場 6:12→広河原登山口 6:38→5/10通過 7:58→恵那山山頂標識(山頂周辺散策・最高地点での休憩など) 9:26〜11:00→広河原登山口登山口 12:47→広河原登山口駐車場 13:20

合計時間(休憩・食事時間全て含む) 7時間8分


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宿泊先からすぐそばにある24時間営業の西友で朝昼ご飯を購入。
そのままジャパンレンタカー飯田インター店で12時間借りる。やっぱりここは安い。でも店員の態度がなぁ(笑)。


空はピーカン。晴れ晴れとした気分で出発。ここからは一時間もかからずして恵那山広河原登山口駐車場到着に到着。移動式簡易トイレがあるのはありがたい。また車も数十台は置けることが可能と思われる。

虫がスゴいのでさっさと準備を終えて6:12スタート。

          広河原登山口駐車場                     登山口へ向けての林道(6:21)

そして舗装された林道を進むこと約25分。
6:38 恵那山広河原登山口到着。

ここから一旦、川っ縁りに下り、意外と頑丈な丸太橋を渡ると広河原〜山頂まで「0/10」の表示(スタート)。
実はこの恵那山。この出だしから「3/10」あたりまでが一番キツイ。急登でしかも樹林帯。今日のような暑い日にはたまらなく辛い。
息が上がらないようにゆっくり進むが同行者の様子が変。気持ちが悪くてとのこと。しばらく座ってもらったりもしたが、思いもよらず自分の口から「今日は無理かな。下りようかな」と言ってきた。せっかくここまで来たのに。
でも仕方ない。下りよう!
下山するにしても体力は必要。液体ゼリーを飲ませたりしているうちに「もう少し進む」との発言。体調が若干は回復したのかなぁ。

           広河原登山口(6:38)                      「0/10」の表示


登山口すぐ下の橋


暑いけど新緑が気持ちいい登山道(6:45)


なかなかの急登なんだよなぁ(7:26)

とにかくゆっくりゆっくり。岩ゴロゴロ道や木の根っ子で滑りやすい道を進み、「4/10」付近までくると傾斜も大分、緩やかになってくる。

しばらく進み、そして急に視界が開けた稜線に出ると・・・・。

樹林帯を一旦抜けて稜線上に(7:53)

何と左手には雲海に浮かぶ南アルプスの山々が連なって現れてきたのであった。しかも太陽光に反射した雪渓がとってもきれい。素晴らしいね〜。
ここでしばらく絶景にウットリ。

南アルプス一望(7:58)


この景色に元気をもらったのか同行者の様子が一気に好転。普段通りのペースに戻る(ちなみにこの絶景は「5/10」地点ほんの少し手前)。

ここからは背丈のある笹を縫いながらなかなかの急斜面を登っていく。上に進むに従って景色が良くなっていく。

稜線上の気持ちのよい道(8:14)

すると背後には中央アルプスの山々が。
さらに進むと右手には御嶽&乗鞍&北アルプスが。


塩見〜荒川三山〜赤石〜聖など(8:16)


中央アルプス(8:19)


御嶽〜乗鞍〜北アルプス(8:46)

本当にスゴイです。恵那山って。
名だたる山々をみんな見渡すことが出来る。

またまた樹林帯に入り時折、急登などもありながらも順調に進む。
まだ雪解け間近のせいか、ぐじゃぐじゃの箇所もあり、注意しながら進む。

時折、南アルプスや御嶽&乗鞍が顔を出してはくれるが木々が視界を遮ってクリアには見えない。
特に「8/10」あたりから上はずっと樹林帯。

山頂標識までもう少し(9:17)

樹林帯を抜け、平坦なところに出たなぁと思ったところが恵那山山頂標識(標高2,190m)。9:26着。
展望台や恵那山神社の祠、そして三角点もあるが、ここが最高地点でないのは事前情報で知っている。写真撮影だけ終えて通過(笑)。

山頂標識と三角点


山頂標識、三角点、展望台、恵那山神社の祠

一旦下り、そしてまた登る。進むこと約8分。
三角の屋根とその奥にきれいな小屋が見えてくる。ここが恵那山避難小屋。三角の屋根の建物はバイオトイレ。また避難小屋の中も大変きれいにされている。どうやら中津川市が管理しているようだが使用料を取っていないよう(トイレは寸志)。何てありがたいことか。

手前の小屋がトイレ 奥の建物が恵那山避難小屋

ここで引き返す人もかなり見受けられたが我々が目指すは恵那山最高地点。この避難小屋からさらに奥へ進み、歩いて一分くらいで到着する「四乃宮社 熊野社」という祠は通過(最初はここが最高地点かと勘違いしてしまった)、さらに奥へと進むと大変見通しのよい比較的新しい、先ほどのよりも少し大きめな祠に到着する。これが「三乃宮社 神明社」といわれる祠であり、なんと恵那山最高地点(標高2191m)でもあるようだ。ここのいいところは景色。まだまだ雪をタップリと纏った白山〜御嶽〜乗鞍〜北アルプスがハッキリと見えるのである。

恵那山最高地点に建つ神明社(祠の後ろの盛りあがった箇所が一番高い?)


神明社から見た白山


神明社から見た御嶽、乗鞍


神明社から見た御嶽・乗鞍をアップ

また、ここは人が少なくて大変静かな場所。しばらくの間、ゆっくりのんびりさせていただく。
空はピーカンで雪を纏った山々がとっても映える。素晴らしい絶景です!
おまけに避難小屋付近にはたくさん飛んでいた虫さんたちもほとんどいないし。

このあとは避難小屋裏の岩場に登ったりとせっかく来た山頂付近をゆっくりと楽しんだ。

きれいな恵那山避難小屋

11:00 下山開始。
標高が下がるにつれて、また時間が午後2時に近づくにつれてどんどん暑くなってくる。
朝にはくっきり見えた周りの山々も徐々にではあるがもやってきている。それでもせっかくの大絶景。ゆっくり楽しみながらの下山。
「5/10」からは樹林帯。汗が吹き出てくるが我慢。

下山中 絶景ももうすぐ見納め(11:40)

12:47 広河原登山口到着。
早速、河原で顔を洗う。火照った顔には最高のごちそうかも。

舗装された林道をゆっくり歩き時折、落石にも気をつけながら(結構、落石が危ないと思います。場所に寄っては石が落ちてきそうでした。山側を気にしながら歩くことをオススメします)。

13:20 広河原登山口駐車場到着。

車の中はアッチッチ〜。ハンドルは握ることが出来ないほど。

ここからは飯田市街地へ向かう途中にある昼神温泉「湯ったり〜な昼神」に寄って汗を流す。循環・塩素使用らしいが自分の浸かった露天風呂(石風呂)は塩素臭は感じられず、生臭い臭いや温泉臭がした。掛け流しと言われてもわからないかもしれない(笑)。なかなかいいお湯でした。

レンタカーを返して伊賀良バス停から新宿行きの高速バスで帰路についた。
やはり小仏トンネル手前は渋滞。結局、五時間以上かかって新宿に着いたのであった。



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この恵那山は外面はかなり大きな山という印象が強いです。しかし実際に登ってみると難しい箇所はなく、息の切れる箇所は登り始めの一時間。
この山は登ることを楽しむよりもむしろ、「登って絶景を楽しむ山」だと思いました。南アルプス〜中央アルプス〜北アルプス〜乗鞍〜御嶽〜白山+富士山の頭までもが見渡せる、なんとも贅沢な山です。「恵那山劇場」とでも名付けたくなります。

それから当初、体調がすぐれなくて登ることを断念しようかと考えた同行者も無事に登ることが出来ました。おまけに絶景を拝むことも。いつも思うことですが、本当にありがたいことです。

今年はもうひと山登って「夏山へGOしたい」と思います。

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14.6.1
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