磐 梯 山

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今年最後の百名山登山は福島の山にしました。これは当初から考えていたことです。

実は先月、磐梯山&安達太良山登山を計画していましたが同行者の体調不良によって急遽キャンセル。
しかし精密検査の結果は異常なしで体調も回復傾向。本人も山登りする意欲もあるため、雪が積もないうちに行ってきました。


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八方台登山口 6:36→中ノ湯跡 7:03→お花畑との分岐点 7:59→弘法清水 8:08→磐梯山山頂 8:39
登り時間(休憩時間を含む) 2時間03分

磐梯山山頂 8:46→弘法清水 9:16〜22→中ノ湯跡 10:21〜25→八方台登山口 10:44
下り時間(休憩時間を含む) 1時間58分

総合計時間(休憩時間を含む) 4時間01分


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前日の深夜に自宅を出発。磐梯河東ICを下りてゴールドラインのピークにある八方台に着いたのは午前4時前。仮眠する時間も少しはある。
ここ八方台にはおそらく50台くらいは駐車出来そうなほど大きい。

またこの三連休。天気が良ければたくさんの人が訪れるのだろう。
駐車場には警備員さんが三名くらい。配置されており、車を誘導されていた。

この日は朝から弱雨が落ちてくる天気。強雨は降らないようだが風がそこそこ強そうなため、レインウェアを着ないと濡れそう。防寒の意味も兼ねて登り初めから上下着用。


6:36八方台登山口出発。
この頃はここから磐梯山のピークを肉眼で捕らえることが出来た。



最初は針葉樹に囲まれた遊歩道のような傾斜の緩やかな道を進む。四駆であれば通ることも出来そうなくらいの道。

右の山は磐梯山(6:59)

7:03。
急に視界が開けて山頂付近にちょこんと雲がかかった磐梯山が見えるとそこが中ノ湯跡。
硫黄の香りが漂う、我々にとってはまったりしてしまいそうな場所。

20年ほど前までは実際に旅館を営んでいたらしく廃墟が寂しく残っていた。
実際に湧出する白濁した源泉に手を浸けてみたが、温度はかなり低くマニアでない限りは加温が必要だろうと思う。

中ノ湯跡(7:03) 奥に見える雲を被った山が磐梯山

中ノ湯跡を過ぎると登山らしい傾斜のある道へと変わる。

ようやく登山らしくなってきた道(7:13)


途中、視界が開ける箇所があり桧原湖や西吾妻山などがうっすらと見ることが出来た。
しかしそれ以外はほとんど視界を楽しむことなく、歩きやすく整備された道を登る。

登山道途中から見た桧原湖(7:28)


熊笹?茂る登りやすい登山道(7:57)

7時59分。弘法清水とお花畑との分岐点通過。
ここからは熊笹のような背の高い草に囲まれた岩ゴロゴロの道を登る。しかしとっても歩きやすい。いい塩梅にステップ(岩)があるように感じる。


8:08 弘法清水到着。
岡部小屋のおじさまが「休んでってください」と言ってくれたが、山頂へ急ぐため「後で寄ります」と答えて上へと向かう。

弘法清水通過(8:08)

ここからの道もやはり先程と同様。熊笹のような背の高い草に囲まれた岩の道を登るのである。

傾斜はややきつくなってきたものの難しい箇所ではない。しかし先日の降雪の影響により標高が上がるに従って、登山道には踏み堅められたような圧雪が積もっているのである。同行者はかなり歩きづらそう。
正直、ストックの先のゴムを外し雪を出来るだけ踏まないように進めばなんてことはない。

晴れていればと思える山頂へ続く登山道(8:22)


圧雪が積もる登山道(8:29)


そんな道を進み、山頂に近づくに連れて晴れていれば・・・・と思わせる箇所も過ぎると二又に別れる道へ出る。これを「傾斜の強い方」へ進むと岩ゴロゴロのピークへ出る。
これが磐梯山山頂。標高1816m。8:39到着。

磐梯山山頂

この山頂には三角点と祠があるが山頂標識はない。
終始、貸切状態の山頂からの展望はほぼなしで真っ白で風が強いだけ(笑)。
写真撮影を終えてすぐ下にある山頂標識へ。
何故、ここに山頂標識を建てたのかよくわからない。「本当の山頂」が危ない場所であるなら話しは別であるが危なくもなんともない。

本当の山頂ではない山頂標識


山頂標識から見た本当の山頂

この山頂標識でも写真撮影を終えたらすぐに下山。
事前の天気予報だと天気は下り坂。
そうなると山頂で待っていてもなぁ。

下りはあの圧雪により非常に歩きづらい。
気を付けないと尻餅をついてしまう。


意外と時間がかかり9:16に弘法清水へと戻る。
ここには名前の如く湧水があり小屋の前で飲むことが可能。
美味しい水らしいが自分は飲まなかった。

弘法清水


              岡部小屋                           弘法清水小屋

この弘法清水で少しだけ展望が開けた。
お花畑方面に目をやると荒々しい岩肌と奥に見える桧原湖。
少しではあるが磐梯山の雰囲気は掴めたような気がした。

弘法清水小屋から見た桧原湖方面

下山はお花畑経由。時期によっては素晴らしい光景なんだろうなぁって思う。

猪苗代・渋谷登山口方面との分岐(9:22)

下りはあっという間。登りに見た絶景ポイントに寄るが桧原湖がさっきよりもかなりくっきりと見えていた。
なんだか天気は回復してきているよう。

右は桧原湖(9:58)


奥は桧原湖(9:58)

中ノ湯跡では少し散策。このままにするのはなんだかもったいない気もする。源泉温度は実際には低いのかなぁ。
周囲数ヶ所には小さな空吹があり、白い煙を出していたが。

中ノ湯手前の池


中ノ湯跡


中ノ湯跡の下からポコポコと湧き出る源泉(温度は低い)

ここからは遊歩道のような道。

10:44八方台登山口に到着。
駐車場に置かれている車はそれほど多くはない。きっとこの天気が影響しているのだろうなぁ。

八方台登山口到着(10:44)

このあとは今日、二座目となる安達太良山へと向かったのであった。。

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先月、宿も予約をしていながら同行者の体調が思わしくなくて急遽、キャンセルをした磐梯山登山。
しかし先週には、同行者の体調もかなり回復し、また検査結果も異常なしとのことでこの度、決行しました。
そんな中での山旅だったのでまずは無事に登ることが出来たことが本当にありがたく、そしてホッとしています。
出来れば天気が良いときがベストだったのですが、こればかりは仕方がないこと。

やはり健康な身体があってこそ、山登りが出来るのだと実感させられました。

「会津磐梯山は宝の山」ということを自分なりに肌身で実感したいのでまたいつの日か登りたいと思います。

あっ、下山後に見た磐梯山が山頂までハッキリと見えて雄大で美しかったです。
最近「自分が登頂し終わるとその山は晴れる」ことが多くて困ってます(笑)。



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14.11.1
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