長野県 白骨温泉 泡の湯旅館
毎年恒例?となった両親との温泉旅行です。
普通、白骨温泉泡の湯旅館というと白濁した大露天風呂が有名ですが、それよりも自分はここの「内湯の非加熱源泉浴槽」が大好きです。このお湯があるからこその「泡の湯旅館」だと思っています。

泡の湯到着はPM3:00。
風情のある本館の玄関を入ると豪華な?お出迎え。自分はこのような待遇には慣れていないため少々、戸惑う(笑)。

まずはラウンジへ通され、お茶とあんずをいただきながら記帳。ここで「浴槽の写真撮影はOKかどうか」を聞いてみると答えは「NO」。露天風呂だけでなく内湯も同様のようである。ただし取材の場合は許可を得ればOKのようだ。これについては個人的な意見があるので、後ほど書きたいと思う。

我々の部屋は萌黄310号。両親は隣の308号。フロントからこの部屋までエレベーターで移動出来るため足の弱い人でも安心。
トイレはシャワートイレ付き。ここではあまり必要でないバスもある。洗面所も広くてきれい。部屋自体は10畳+広縁。とってもきれいで気持ちのいい部屋。
また鍵が二つ用意されているため二人別々に部屋から出ても安心。時間を合わせて部屋へ戻ることをしなくていいのはありがたい。

            萌黄310号                             萌黄310号


        萌黄310号 部屋の様子                       萌黄310号の鍵


          部屋から見た景色1                        部屋から見た景色2

<内湯>
B1の湯小屋に男女別の浴室有。ちなみにこの湯小屋からは撮影禁止。なので画像はない。
脱衣所からガラス扉を開けると・・・・・
風情あるなぁ〜。天井は高く、年季の入った黒光りした柱が交差している。しかもその柱は温泉成分のせいなのか、所々白くなっている。

湯船は右側が源泉掛け流し浴槽、左側は加熱掛け流し浴槽。

まずは源泉掛け流し浴槽から。
木製の浴槽はとってもきれいに清掃されている。一度に10名くらいは入れそう。体感温度は38℃くらい。ほとんど無色透明でしっかりと感じ取れる上品な硫黄臭が鼻からスッ〜と抜ける。しかも炭酸が多く含まれており、体への泡付きが半端ではない。浸かって一分も経たないうちに体毛は真っ白。おまけに肌にも細かい泡がびっしり。またこの泡の湯の素晴らしいところは炭酸が抜けないようにお湯を浴槽内から投入していることである。

それからこの源泉掛け流しの湯量がまたスゴイ。毎分200Lとのことである。確かに湯船の縁をよく見ていると半端ではないお湯がこぼれているのがわかる。

この泡の湯の源泉浴槽を一言でいうと「超〜極上湯」。日本全国探しても、これだけの素晴らしいお湯に出会えることはそうあるまい。大好きなお湯である。

この湯から上がった直後は肌寒いかもしれないが、しばらくすると体の芯まで温まっているせいか、熱くなってくる。

結局、この泡の湯に滞在した時間の中で最もお世話になった浴槽がこの源泉掛け流し浴槽である。

加熱浴槽も名湯に間違いないが、源泉掛け流し浴槽が良すぎたため、手を浸けて温度を確認しただけに終わった。

※内湯の外に小さな露天風呂があるが、ここにも浸からなかった。何度かこの泡の湯に訪問しているが、いままで一度も浸かったことがない。


(泡の湯旅館さんのHPより拝借した内湯画像)

<大露天風呂>
ここはかなり有名なので多くは語らない(笑)。ご存じの通り、混浴。男性は内湯脱衣所奥からここまで出ることが可能。女性は露天風呂専用の脱衣所で着替えて入る。
滝のように落ちてくるお湯は非加熱の源泉。その他に数か所。加熱した源泉が投入されている。体感温度は37℃くらい。この時期に温まることが出来る温度ではない。しかし、意外と気持ちがいいもの。白濁度も高く、またタオル巻が可のため混浴の苦手な女性でも入りやすいはず。
※ここもカメラを持ち込んでの撮影は禁止である

(客室エレベーター前より撮影)


(玄関前から撮影 宿の方から許可を得てます)


<夕食>
夕食はPM6:00からにしていただいた。食事処の「華」という個室形式の部屋でいただく。プライベートが保たれて家族やカップルなどは重宝する。
食事はどれも凝っていて美味い。さすがは泡の湯。手抜きが感じられない。

びっくりしたのは岩魚の塩焼き。大皿に盛って出てきて各人が小皿に取る仕組みなのであるが、その小皿が温められていたのである。冷めることを防ぐためだろう。
また各部屋には仲居さんが付いて、お世話をしてしていただく。我々の担当になったのは東京出身の元気のいい若いお姉さん。アドリブがよく利いて、対応もGOOD。
大雪渓という地酒と料理と、そしてお姉さんと一緒に楽しませていただいた。












<朝食>
AM8:00からにしていただいた。場所は夕食と同じ。
テーブルに着くとお姉さん直筆のお手紙が置いてあった。偶然にも同行者と同じ名前。泡の湯のマニュアルでそうされているのかはわからないが、自分が今まで泊まった温泉宿でこのような対応を受けたのは初めて。親近感を抱かせるいいサービスだと思う。

肝心の料理はというと普通のご飯か温泉水で炊いたおかゆのどちらかを選べるが、我々は全員おかゆにした。
飲み物のみセルフサービスで好きなだけ飲める。自分は安曇野の飲むヨーグルト。おかずは湯どうふ、アジの干物、温泉卵など。これといって珍しいものはないが、朝食なのでこれで十分。

食後は1Fのラウンジでコーヒーのサービスを利用。ちょうどそこで槍穂縦走のDVDを流しており、思わず見入ってしまった。




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浴室、浴槽の撮影禁止について生意気であるが書きたいと思う。

個人的にはつらい規則である。HPを立ち上げているものにとって画像がないほどつまらないものはない。また、カップルや夫婦、そしてグループで来られた方々で混浴大露天風呂で記念撮影をしたいと仰る方も少なくないだろう。宿側からすると盗撮などの心配があるかもしれないが、白濁して湯の中がほとんど見えない上にタオル巻OKなのであればそれほど神経質になる必要はないのではないか。

自分の案(願い)としては「撮影タイムを設ける。その時間以外は撮影禁止」。しかもこの撮影タイムを入浴される方の非常に少ない深夜や早朝にする。そのようにすれば、入浴中の方にかち合う可能性も低く、また盗撮などの被害もほとんど起きないだろう。本当に浴室の画像を撮影したければ深夜だろうが早朝だろうが撮りにくるはずである。

今や白骨温泉の代表的な存在となっている泡の湯さんの大露天風呂を撮影可にすることもサービスの一環だと思います。

また温泉ファンのひとりとして書きたいことがあります。撮影禁止なのに撮影をしてその画像をなんとHPにアップしている方々。しかも、それらの方々は同様に「撮影禁止とわかっていたが、だれもいなかったから」と言い訳までしています。だれもいなければOKなのでしょうか。何と身勝手な言い訳なんでしょう。この行動にはとってもがっかりしました。とにかく所有者がダメと言ったらダメなんです!
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やっぱり、泡の湯の源泉浴槽はすばらしい。超〜極上湯です。自分のお気に入り温泉の「ベスト5」には間違いなく入ります。
今回のように宿泊だと、深夜にゆっくり入れるのがこれまた贅沢の極みです。だって貸切状態でしたから。
値段が安ければ、毎月でも宿泊したいと思います(今回は安いプランでも1人/19,000円)。

料理やサービスが良いことに越したことはありませんが、この泡の湯源泉浴槽さえあれば、十分満足です。


自分勝手なことを言わせていただくと「素泊まりプラン」や「湯治プラン」も作っていただき、安価で宿泊出来るを願って止みません!!

きっと無理だろうなぁ〜(笑)。


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11.11.11〜12(宿泊)