長野(群馬)県 浅間山(前掛山)登山
今年4月15日。浅間山の警戒レベルが2から1へに引き下げとなりました。ってことで火口から約500mの前掛山への登山がOKとなりました。約2年半ぶりの解禁です。
またいつ噴火するかわからないのが活火山。今のうちに登っておきたい。そんな思いが先走り、かなり慌てての登山決行となりました。

実はこの一週間前の土曜日。前掛山登山を試みましたが悪天候で霧と強風によってJバンド分岐から15分くらい登ったところで断念してきたのでした。しかし悔しいのと早く登りたい気持ちが強くなり、間髪入れず、翌週のトライとなりました。

AM1時過ぎ。自宅出発。高速料金割引対象内の東松山ICより関越道に。途中、横川SAにて仮眠。ちなみにここ横川SAの卵かけご飯が思いの外、美味い(400円)。

夜が明けたAM4:30。出発。佐久ICを下り、天狗温泉浅間山荘到着(駐車料金500円)。ここに車を置く。しかし先週と違ってほぼ満車状態。何とか1台分が空いていたのがラッキー(かなり下に行けばまだ駐車場があるようだった)。ここで身支度をしてAM5:57出発。空は薄曇り。天気予報では晴れなのだが・・・・。


先週とは打って変わって気温が高い。また時間が早いため暑くはないが、防寒着の必要はなさそう。そう言えば、ここ天狗温泉周辺は鉄泉のようで川の色が茶色なのである。先週、天狗温泉浅間山荘の温泉に入ったがとっても濃い鉄泉特有の赤茶色のお湯だった。


最初は普通のハイキングコースのような、なだらかで比較的歩きやすい道を進む。AM6:23一ノ鳥居通過。ここでコースは二つに分かれ、二ノ鳥居で合流するようになっている。前回は沢沿いの不動滝経由だったため、今回はそうでない山側を進むコースを進む。



ここからは徐々に傾斜がきつくなり、息切れもしてくるが、それでも大したほどではない。森林の中を進む平凡な道。AM6:38二ノ鳥居到着。ここだけではないのであるが(他に数か所あり)、薪が積んであり、ここからしばらく登った火山館まで薪一本でもいいから運んで欲しいと書いてある。ちなみに火山館は無料の休憩所。トイレも無料。なのであればお礼にと運ぶのが礼儀というもの。申し訳ないがあまり重たくないものを選んで運ぶことにする。


AM6:59。火山館まで1kmの表示を通過。

AM7:09。かもしか平通過。このあたりまでくると景色が一変する。左手には槍が鞘と呼ばれる妙義山のような岩場が覆ってくる。ちなみにここ、かもしか平はかもしかに出会う確率が高いらしいが、我々は出会うことが出来なかった。




AM7:17。目の前に浅間山(正式には前掛山)の山頂付近が現れる。ワクワクしてくる。その直後には地獄を通過する。しっかりとした硫黄の香りが鼻を突く。う〜ん。硫黄泉に入りたい〜。同行者も同じことを言っていた。





AM7:21。火山館到着。ここのトイレはとっても綺麗。なんと水洗なのです。しかも無料で使用させていただけます。それと水場もあります。まさに至れり尽くせり。とってもありがたいことです。

ここまでの道のり。若干、傾斜のきつい箇所もあるが、概ね安全で登りやすい道。初心者でも問題ないと思う。


AM7:31。火山館出発。とってもなだらかな道を進む。まさにハイキングう〜。

AM7:38。ト―ミの頭との分岐点通過。左手には黒斑山が観える。AM7:52。Jバンドとの分岐点通過。このあたりから登山道には火山岩がゴロゴロと転がっている。この浮石に気を付けながら進む。




AM8:00。森林限界付近。目の前には雄大な浅間山(前掛山)の裾野が広がり、気分は絶好調。
足元は小さな火山岩から大きな火山岩へと変わってくる。とにかく浮石には気をつける。しばらく進むと傾斜は急になり、息が切れてくる。おまけに下の状況はよくなく、砂に足を取られて結構滑る。そんな中でも景色は絶景。賽の河原や黒斑山は当然のこと、遠く雪を被った乗鞍や御嶽が観えるのである。












AM8:31。眼下に鬼押出し発見。思いの他、規模が小さい。そりゃそうだ。こんな標高の高いところから見ているのだから。


AM8:42。本当の?浅間山(釜山)と前掛山との分岐点到着。ここから釜山へは登山禁止。当然ここは活火山。有毒ガスが随時吹き出しており大変危険。しかししかし数名のバカが立ち入り禁止のロープを超えて釜山へ登っていた。自己責任とはいうものの規則を守れない人間は登山をする資格はない。だれも見ていないから、だれも注意しないからではなく、モラルの問題。自分はそういう人間だけにはなりたくない。


この立ち入り禁止ロープから右へ折れる。大きな大きな岩がゴロゴロと横たわっており、ここは火星?って思えてしまう。
大きなシェルター二つを過ぎると、登り。第二外輪山(前掛山)の尾根を進む。尾根といってもヤセ尾根というほどのものではなく歩きやすい。しばらく進むと傾斜がとってもゆるやかに。さあ、ラストスパート。っていうよりも左側に釜山と吹き出るガスを観ながら歩く尾根はとっても楽しい。




AM9:02。前掛山山頂(標高2,524m)到着。本当の浅間山(釜山)は2,568mのため少し足りない。しかし、現状は登山としての浅間山はここが山頂とされているのである。
ここからの景色は360度の絶景である。北アルプスの穂高、槍。それから乗鞍、御嶽。北岳に富士山。北方向に目をやると万座、白根、妙高、雨飾などなど。ずっと観ていても全然飽きない〜。


ここでおにぎりタイム。同行者が作ったおにぎりを食べながら、この絶景をずっとぼ〜っと眺めていた。








しかし。この付近にはトイレはない。火山館までない。同行者はとっくに催していたらしいが、自分も催してきた。ってなことで急いで下山開始(AM9:23)。時には走りかけた場所もあったが、かなりのハイペース。




AM10:28。火山館到着。約1時間で下りてしまった。
急いで用を足す。ほっと一息。
ここでふと・・・大好きな高峰温泉が頭に浮かんだ。確か、日帰り入浴受付PM2時までだったような。


ここでゆっくりしている場合ではなかった。たったと火山館を出発(AM10:35)。

とってもスピードの出る道。転ばないように進む。同行者は時折、小走りしていた。

AM11:32。天狗温泉浅間山荘到着。後半はあっけなく山頂から約2時間で下山してしまった。ちょっともったいなかったかなあ〜。

先週、この天狗温泉浅間山荘のお湯に浸かったが、何だか肌に合わなかったようで、全身がかゆくなってしまったのであった(すみません)。茶色というか赤というかとっても濃い鉄泉で温泉マニアにはたまらないはずなのだが・・・・・残念。

なのでここからさらに数キロ登った車坂峠近くの高峰温泉に立ち寄った(500円)。ここのランプの湯の源泉は最高である!!!大大大好きなお湯である。以前、宿泊させていただいたが、とにかくお気に入りの温泉宿。
泉質は含硫黄−カルシウム・ナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩温泉。長い名であるが単純に言うと透明であるが、やや白濁したお湯で上品な硫黄臭が若干漂う、泡付きのお湯。体感温度は32℃くらいだろうか。とってもとってもリラックマ(笑)。
時間を忘れてずっと入っていたい。しかし人気のある温泉。狭い浴室に次から次へと日帰り客が入ってくる。やっぱり譲らないわけにはいかない。なので約30分であがってしまった。
あがった後はお肌がすべすべ。そしてほんの少しの硫黄臭。たまりません!!


帰路は軽井沢のアウトレットモールに寄ってから帰ったが、まんまと渋滞にはまって温泉効果が消えてしまったかも・・・・

高峰温泉は絶対に再訪したい。



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10.6.6