荒 島 岳
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今年のGWはどの山に?
この時期に登ることの出来る未登頂百名山というと残り少なくなってきました。その中でも自宅から遠くアクセスが大変な福井県の荒島岳に登ることにしました。

渋滞回避を考えて浦和から入間までは一般道で。そして入間からは圏央道経由で中央道に入りました。八王子JCT手前では渋滞しましたが、それ以降は特に問題なし。予定通り、まだ夜が明けないうちに福井県大野市に到着することが出来ました。

この登山口では一時間くらい仮眠することが出来たため、体調維持には非常に良かったです。

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勝原登山口 6:10→リフト降り口跡 6:55→シャクナゲ平 8:17〜8:22→荒島岳山頂 9:26〜9:49→シャクナゲ平 10:46〜10:53→勝原登山口 12:38

合計時間(休憩・食事時間全て含む) 6時間28分


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勝原登山口は意外とわかりづらい。紺地に白抜き文字の「カドハラスキー場」標識はあるものの小さくて高いところに設置されており、またその標識も積極的に誘導しているものではないように感じた。実際に自分も一度、行き過ぎてしまい引き返してしまったのだった。
今やスキー場は閉鎖されているようで仕方がないとは思いますが、せめて勝原登山口の標識があると大変ありがたいのですが・・・・。。

登山口は広くて上手く置けば40台くらいは駐車可能かと思われる。また水洗トイレもあり、とってもありがたい。この日は風が強いのか木々が大きく揺れていた。

AM6:10 登山口出発。
最初はスキー場の斜面のような箇所を登る。コンクリートで舗装されており、自家用車でもLOWであれば上がれそう。このような道を登るのってなんだか虚しい(笑)

勝原登山口出発(6:10)

舗装道を登り切るとショベルカーが現れる。何かの工事だろうか。
ここからがガレ場の登り。案外、浮石が多くて気を付けないと足首を痛めてしまう。

ガレ場を登る(6:44)

空はビーカンとは言えないものの若干、ガスった晴天。このような天気ってなんとなくいやな予感がする。このまま持ってくれればいいけれど。

六呂師方面を望む(6:51)


リフト降り場通過(6:55)

このリフト降り場からが本当の登山道らしい。実際に「荒島岳登山口」の標識が設置されているのである。ここまでの苦労が・・・・・(笑)

木々に囲まれた登山道(7:12)

標高が上がるに連れて木々の根っこが登山道にたくさん出てきて非常に滑りやすい。しかし、その代わりに木製の階段が増えてくるため歩き易くもなってくる。この荒島岳って総じて登山道への整備が行き届いており、大変ありがたい。しかも、植物を荒らさないようにロープを張っている箇所もたくさんあるし。

トトロの木通過(7:19)


木の大きなコブ(7:30)


7:33に白山ベンチに到着。晴れていればここから見える白山が素晴らしいらしいが今日はかなりガスっており、うっすらとしか見えない。

白山ベンチ到着(7:33)


白山ベンチから見た、うっすらとしか見えない雪べったりの白山


標高1,015mの深谷ノ頭を過ぎたあたりから、ようやく荒島岳の姿を肉眼で捕らえることがことが出来るようになる。この時期、山肌には白い部分がたくさん残っており、雪解けしてから間もないことを推測することが出来る。

左に荒島岳を見ながら木製階段を進む(8:00)


実はここの階段群が意外と急登。息を切らさないようにゆっくりと進んで行くとようやくピークに出る。このピークがシャクナゲ平。正面には荒島岳の山容が間近に迫ってくるようで、ここでようやく「荒島岳に来た」という感覚になる。
※山頂はこの山容ピークの裏になるため、ここから山頂は見えない。

シャクナゲ平到着(8:17) 正面の山が荒島岳    (荒島岳山頂まで1.5kmの標識あり)

シャクナゲ平からはまだうっすらと白山を見ることが出来た。

シャクナゲ平から見た白山(もうそろそろガスって見えなくなりそう)

同行者はここまでの階段急登でかなり体力を消耗したらしく、早速アミノバイタルゼリーでエネルギーを注入してもらう。


シャクナゲ平からは一旦下り、鞍部からはずっと登り。この登りも急登ではあるが稜線を進むため晴れていれば背中に絶景を背負いながら歩くことが出来る。

佐開コース分岐通過(8:24)

この日はガスっていたためあまり見通しは良くなかったがうっすらと眼下の街並みを望むことが出来た。
難所と言われている「もちがかべ」を通過するが、階段ありのロープありの急登であるため簡単に通過することが出来た。

もちがかべのハシゴ(8:37)


なんとか見える眼下の街並み(8:38)


シャクナゲ平&小荒島岳&勝山の街並み(8:41)

心配していた積雪であるが登山道にはほとんどなく、あったとしても10m程度のすぐに解けそうなザクザクした雪渓?やや踏み抜き注意かな。

なかなかの急登を進む(8:45)

このシャクナゲ平から山頂まではかなり気持ちのいい急登(Mではありません(笑))。息が切れたら絶景を見ながら休み、そして息が整ったらまた進む。そんな登山がお似合いの稜線。
前荒島の標識が現れると荒島岳山頂はもうすぐ。

前荒島から見た荒島岳山頂付近(9:05)


前荒島から見た荒島岳山頂への道(9:05)


荒島岳山頂までもう少し(9:11)


この雪渓を巻くと山頂(9:17)

9:26 荒島岳山頂到着。標高1,523m。
意外と広い。遠投が出来るくらい広い。また山岳信仰の山らしく中央にはしっかりとした祠が建っている。
晴れていれば絶景なのだろうけれど、残念〜。


能郷白山方面手前の山々が雪渓を纏ってとっても美しい。なんだか東北にありそうな風景。


荒島岳山頂標識と三角点


東北にありそうな風景


山頂標識と祠

ここでご飯タイム。けれど風はなかなかあるし、気温が上がらずで寒い。

あまり混んでいないため、ゆっくりしたかったのではあるがなんとなく雲行きに怪しさを感じる。
なので9:49に下山開始。

山頂の様子→下山開始(9:49)

当初、下山は眼下の景色を楽しもうと思ってはいたが全然無理。視界がますます悪くなる一方。
時折、後ろを振り返っては荒島岳山頂付近を目に焼き付けて進む。
また、雪解け間近だけあって下はかなり滑る。

前荒島へ向けて下山(9:55)


シャクナゲ平に戻った時には荒島岳山頂付近はガスに覆われ始め、雲行き自体が怪しくなってきた。

シャクナゲ平を出発して階段群を降り終えるころには本格的な雨が降ってきた。確かに周囲の山々が見えなくなってきたため、まずいとは思っていたがやっぱり〜。

ザックにはレインカバーを。レインウエアは上着のみ着用。
下はあっという間にドロドロとなり、滑らないように汚れないように(笑)、ゆっくり進む。

雨だよ〜(11:30)


登山口が見えている あともう少し(12:26)

リフト降り場を過ぎ、12:38に無事、勝原登山口に帰還。

まだ雨は落ちていたが、空を見ると回復傾向にある気がした。ひょっとすると一〜二時間くらいしたら晴れるかもって。

このあとは本日の宿泊先である岐阜県白鳥へと向かった。
宿泊した民宿のおばちゃんに聞いたら岐阜県側は少し曇った程度で雨は落ちなかったらしい。


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雪を纏った白山の雄姿を思う存分、見たかったです。うっすらとしか見えませんでしたが、それでも雄大な姿はわかりましたのでくっきり見えていたら、きっと美しくて大きい山なのだろうなぁって思います。

雨に歓迎されたのは下山中の残り一時間のみ。白山も登りではうっすら見ることが出来たということを考えるとまずまずの登山だったのではないかと思ってますし、毎度のことはでありますが、とにかく無事に往復出来たことがなによりもありがたいことです。

百名山完登が終わったら、白山とセットでまた登りたいと思います(*^^)v

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14.5.3
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