青森探訪

今回は古遠部温泉へ行くことが主でしたが、せっかく青森まで行ったのにそれだけでは非常にもったいないです。広い青森県の全土とはいきませんが、ポイントを絞って回ってきました。
<一日目>
青森県立美術館へ。東北道青森ICから約5分ほどで到着。ここには青森出身の芸術家作品が多数ある。二十世紀を代表する世界的巨匠の棟方志功や今や非常に有名になった現代美術家の奈良美智など作品が数多く出展されている。個人的には同じ青森市内にある棟方志功記念館に行きたかったのであるが、同行者が奈良美智の大ファンのためここに来ることになった。
棟方志功については仕事柄、彼の作品にたずさわっているため、さらっと見学。彼の作品を見ると何だかホッとする。
メインは奈良美智。別棟にある八角堂へ。八角形の空間に彼独特の人物顔が描かれている。同行者はここでずっと佇んでいる。このまま黙っていたら何時間もここに居そうなので、次へと促す。美術館内1Fにも奈良美智のブースがあるのでそこも見学。彼の作品って遊び心があって、商売っ気があまり感じられないのがいい。芸術を心から楽しんでいるかのよう。


続いては黒石へ。ここでは町おこしにも一役買っている焼きそば屋散策をする。同行者が選んだのは秋元食堂。店も小さく殺風景。昔ながらの食堂といった雰囲気。でもこの雰囲気がいいのである。中にはおばあさん二人。一人はやきそば作り。もう一人はお客さん係り。全てセルフサービスのこの店。メニューはやきそばのみであるが350円〜750円までの種類がある。この差は単純に量の差。自分は550円、同行者は350円のを注文。具はきゃべつと豚肉のシンプルなもの。麺は平打ちの太麺。数種類のラードを使っているらしい。味は…。美味い!普通の焼きそばのようであるが、このラードが原因なのかわからないがとにかく美味い。香ばしいというか何と表現しようか。麺もコシがありGOOD。味は少々濃い目であるが食欲をそそう。あまり好きでない焼きそばの代表例としてはソースの香りで鼻にツ〜ンと突くような刺激臭を感じる場合がある。しかしここの焼きそばにはそれがない。最初は550円でも量が多いかと思ったが、難なく完食。ここはお持ち帰りも出来るようで、旅行初日でなかったら間違いなくお持ち帰り分も買って帰ったであろう。また食べたい。
 

この日の最後は岩木山。午前中には見えていた山頂には雲が覆っている。少し残念であるが岩木山神社へ参拝する。鳥居の奥には岩木山の頂が見えるはずであるが雲が邪魔をして見えない。この神社の中で非常に気になった所が社殿右奥にある白雲神社。この白雲神社の脇には池があるが、ここには龍神さまがいらっしゃると言われているらしい。自分の感想であるが、ここには本当に龍神さまがいらっしゃるのではないかと思えてしまった。当然、龍神さまを実際に見たこともないのであるが、「何かがいる」といった気配のようなものずっとを感じていた。非常に不思議な体験であった。
この後は、宿泊先である古遠部温泉へ。

<二日目>
昨日とは変わって天気は晴れ。十和田湖へ向かう。国道454号線〜国道102号線経由で進む。国道454線は国道と言えども比較的道幅の狭い道。ただ景色は中々のもの。岩木山が綺麗に見えた。

滝ノ沢より左回りに十和田湖を巡る。休屋で車を降り、徒歩で散策。湖と言えども白波が立っている。海のようなうねりはなさそうだが。ここでは大きい遊覧船が運航しており、少しがっかり。有名な乙女の像もがっかり。なので十和田神社へと向かう。山奥にある小さな神社であるが、非常に凛とした空気を持っている。背筋を伸ばされるような感覚。社殿からさらに奥へ進む階段があり、そこも登ってみた。「十和田山清龍大権現」が祀られている。
何だか清々しい気分になった。

続いて、さらに十和田湖を巡る。瞰湖台と呼ばれる展望台から十和田湖を見る。これは素晴らしい。北海道の摩周湖で感じたパワーのようなものをここでも感じた。さっき休屋でがっかりした気持ちが消された。雄大さと神秘さを兼ね備えたような湖である。


この後は奥入瀬渓流に行ってみたが大渋滞。さっさと引き返す。この奥入瀬は非常に有名であるが、自分はあまり興味がない。ここの水は十和田湖の水と支流の水が流れてくるのであるが、十和田湖の水については水量を一定にするために水門で調整されているらしいのだ。こんな人工的なものには興味がない。何でそんなことをするんだろう。ありのままでいいのに。きっと「水量が少ないと迫力がない」だとかの理由でそうしているのであろう。しかし、それも自然なんです。人間の都合で変えるなって!ありのままの自然の方がどんなに素晴らしいものか。

最後に御鼻部山展望台へ行き、また違った角度からの十和田湖を眺望。ここからの展望も素晴らしい。十和田湖ってすごいパワーを持っていることを実感させられた。圧倒されて後ろへ吹き飛ばされそうな。そんな感覚さえある。


古遠部温泉への帰り際に道の駅「いかりがせき 津軽 関の庄」で買い物。イカ焼きとほたて焼きも食べた。どちらも美味い。それと気づきづらいが、国道102号線。温川温泉よりずっと手前のクネクネ道で絶景に出合った。遠くに見える山と紅葉で色づいた森の平原。これには圧倒された。あまりに素晴らしい景色。言葉を失ってしまった。何という場所なのかは未だにわからないのであるが、とにかく素晴らしい(このHPだと画像を綺麗にUPできないのが悔しいです)。
夕飯の前に食べてしまい、少々後悔しながらも古遠部温泉へと戻る。


<三日目>
この日は帰るだけ。AM9:00に古遠部温泉出発。高速は百キロ以内割引のため、タッチ&ゴーを繰り返す(碇ヶ関→西根→水沢→大和→福島飯坂→白河→栃木→岩槻)。
途中、岩手山が迫るように見えて感激した。西根ICを出た時に近くをドライブしてしまったほどだ。


08.10.10(深夜)〜10.13

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