会津駒ヶ岳

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先日の大雨の影響で野岩鉄道にも被害があったそうです。そのため上三依塩原温泉口〜会津高原尾瀬口までの間については電力供給が上手く出来ない当面の間、非電化区間となってしまいました。
そのため東武線からの直通列車「尾瀬夜行2355」も運休。なんとも痛いです。

しかし、どうしても今年に登っておきたかった会津駒ヶ岳。桧枝岐に一泊しての登山となりました。
今回はリッチに大宮から鬼怒川温泉まではスペーシア号で。そこからは野岩鉄道で上三依塩原温泉口まで行き、ディーゼル車に乗り換えて会津高原尾瀬口へ。
会津高原尾瀬口駅からは会津バスに乗り、約1時間20分で桧枝岐に到着。
尾瀬夜行でないとなかなかアクセスも大変。

桧枝岐でのお宿は滝沢登山口バス停前の「民宿こまどり」。料理は美味しいしきれいだしご主人や女将さんも優しいし。それになんたって安いし。
朝食も登山者には5:45からにしていただけたのでお弁当を持つ必要がなくて本当に大助かり。しかも自分たちの準備が出来次第、お声掛けをすればすぐに長い階段のある滝沢登山口まで車で送ってもらえる。
会津駒ヶ岳登山にはぜひおすすめしたいお宿です。

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滝沢登山口 6:22→水場 7:31→駒ノ小屋 8:29〜39→会津駒ヶ岳山頂 8:52
登り行動時間(休憩時間含む) 2時間30分

会津駒ヶ岳山頂 8:55→中門岳標識 9:30〜40→中門岳行き止まり 9:48〜52→駒ノ小屋 10:39〜11:08→水場 11:50→滝沢登山口 12:28
周遊+下り行動時間(休憩時間含む) 3時間33分

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6時22分。滝沢登山口出発。
最初は有名な階段を登る。そしていきなり急登。
この会津駒ヶ岳の登山道は総じて良く整備されていて歩きやすい。
ありがたい限り。

滝沢登山口出発(6:22)

樹林帯の中、つづら折りの道をゆっくりゆっくり登る。

高度を上げていくに連れて木々の葉の色が緑から赤や黄色に変わってくる。しかし残念なことにこの日は朝から曇り。もちろん下界の周りの景色もいいことはない。
なのでただ黙々と登る。

30分程度登ると傾斜は緩やかになり息もハアハアしなくなってくる。


(6:34)


(6:51)


(7:08)


(7:21)

7時31分。駒ノ小屋までのほぼ中間点となる「水場」に到着。
ここより2〜3分下った水場へ寄ろうかと思ったが団体さんなど、あまりの人の多さにビックリ。ザックを置くスペースもないくらい。なので通過。

水場通過(7:31)

これより先は傾斜も緩やかになり、木と石で段々を作るなど整備された道などが現れる。本当に歩きやすい。

(7:56)

しばらく進むと稜線に出る。すると草紅葉で敷き詰められた池塘群が現れる。晴れていれば・・・・と思わせてくれる道である。

このあたりからは木道になる。でもガスった時や雨が降っている時など湿っている時は本当に危ない。ツルンツルンに滑る。自分もこの後、散々な目に遭った。

(8:16)


(8:20)


(8:24)

周りは真っ白な中をゆっくり登ると急に人々の声が。
するとベンチと小屋が急に現れる。
8時29分。駒ノ小屋到着。

まずはトイレ。小屋の裏側に位置し使用料は100円。大きくてきれいだった。また「物」は(笑)、ヘリで下ろしているらしい。

8時39分。駒ノ小屋出発。駒ノ大池の横を通っていく。

駒ノ小屋出発(8:39)


周囲は相変わらず真っ白。草紅葉で覆われた池塘は素晴らしいが。

(8:46)

緩やかな登りや下りを繰り返し、少し急になった登りを進むと中門岳と駒ヶ岳山頂への道の分岐点に。
ここからは右へ折れて木製の階段を登る。

(8:48)

しばらく進むと「広場」で写真撮影をしている人が。
実はここが山頂標識だった。
8時52分。会津駒ヶ岳山頂到着。標高2,133m。
山頂には一等三角点もあるが、周りは背の高い笹に囲まれて山頂らしくない。
ベンチもあるが、一組座ればいっぱい。



記念撮影を終えると中門岳に向かう。

実はこの後、ハプニング。
稜線なので風が強くて手が悴みそうだった。なので木道を歩きながら手袋をはめていると・・・・。おもいっきり滑って尾てい骨を強打。
しばらくは立ち上がれないほど。数分間、そこでじっとして歩けるようになるまで待った。

立ち上がれても痛みはある。でも歩くことは可能。
なので予定通りに中門岳へ向かうことにする。

緩やかなアップダウンの道は負荷がかからない。相変わらずあたりはガスで真っ白であるが赤く染まった草紅葉と池塘が相まってものすごくきれい。
ガスった湿原も幻想的で美しい。

(9:09)


(9:26)


(9:27)

そんな道を進むと奥に大きな池が現れる。標識らしきものもあり、近づいてみると「中門岳」と書いてある。
9時30分到着。思いの外、駒ヶ岳山頂から近い。



さらに奥へ向かって道が続いているようなので進んでみることにした。
緩やかな登りを進むとやがて池塘群を回るように木道が作られていて、そこが行き止まり。

中門岳行き止まり付近(9:49)


中門岳行き止まり付近(9:52)

しばらくここで佇もうかと思ったが、風が強くて寒いのですぐに駒ノ小屋まで戻ることにした。
滑らないように慎重に(笑)。

(10:15)


(10:17)

10時39分。駒ノ小屋到着。
早速、山専ボトルに入れてきたお湯でココアとカフェオレを入れる。それと昨日、地元で買っておいたパンを食べる。美味い。やっぱり温かい飲み物はこの時期には最高のご馳走になる。

駒ノ小屋と駒ノ大池

11時08分。駒ノ小屋出発。



下りは早い。かなり整備された道のため、スピードが上がってしまう。

(11:11)


(11:14)


(11:17)


駒ノ小屋方面を振り返る(11:18)


(11:41)

11時50分。水場通過。相変わらず沢山の人。


(11:53)


(12:13)

12時28分。滝沢登山口到着。

帰りはここから国道沿いの滝沢バス停まで歩かなければいけない。民宿こまくさのご主人に教えていただいたショートカット道を進み、順調に歩いていると・・・・。後ろから来たケイトラが我々のところで止まった。
すると運動席にはこまくさのご主人。ビックリだった。
早速、荷台に乗せていただき滝沢バス停まで送っていただいた。

滝沢バス停前

汗を流してから帰ろうかとも考えたがそれほど汗を多量にかいたのでもない。なので滝沢バス停そばのトイレで着替えて、そのままバスに乗って会津高原尾瀬口駅まで向かったのであった。

帰路は春日部まで特急きぬ号で。生ビールを飲みながらゆったり帰ることが出来た。

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前日はピーカンだったらしいのですが、我々が登った日は曇天。太陽の光で輝く紅葉を見たかったのですが残念です。
会津駒ヶ岳は整備も行き届いており大変登りやすい山です。尾瀬夜行が復活したらぜひまた訪れたい山です。その時は晴れる日を狙って。


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15.10.4
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