長野県 白骨温泉 丸永旅館
毎年恒例?となった「穴谷の霊泉への水汲み」のついでに温泉宿探訪してきました。
今回は久し振りの白骨温泉です。この白骨温泉は「小梨の湯 笹屋」と「泡の湯」が有名ですが、その両方の源泉を引いている「丸永旅館」に宿泊しました。まさに良い所取りをした温泉宿です。

この日は体調が思わしくなく朝一で病院に行ってからの出発となりました。

AM11時自宅出発。首都高速の山手トンネル〜高井戸までが渋滞したものの、後は順調。松本ICを下り、上高地方面へと走る。
快晴とまではいかなくて少々ガスってはいるものの、途中の車窓から観えた南アルプスや昨年登った八ヶ岳が上半身を白くしており、とっても美しい。また松本近辺から観えた北アルプスの山々も容姿を白くしており迫力満点で雄大。どれもこれも我々の宝物。
人間のせいでこんなに美しい自然を失いたくないって心から想う瞬間であった。


PM3時半を少々回ったところで乗鞍高原からスーパー林道経由で白骨温泉郷に入る。そして一番手前の小梨の湯笹屋を過ぎるとそこに丸永旅館が現れた。まあ、恵まれた場所にあるものだ。何と笹屋と泡の湯に挟まれているのである。ゆえに両方のお湯を引き湯することが出来るんだなってひとりで納得してしまった。

玄関口では白く毛深い老犬が無言で出迎えてくれた。

玄関の扉を開けようとしたところ、中から女将さんが出てきて迎えて下さった。チェックイン後は二階にある「あすなろ」という部屋へ案内して下さった。
この女将さん。素朴な印象を受けたがとっても人の良さそうな方。実は帰りの朝。外の気温はマイナス4℃。車のフロントガラスが凍ってしまった。すると女将さんは器具?を持って我々のところに走ってきて下さり、せっせと白くなったフロントガラスをきれいにして下さったのだった。寒いのに・・・・。本当に有り難かった。

ところで我々の部屋「あすなろ」は窓が大きくて清々しい。森のなかに建っているような作りになっており、窓を開けるともっと気持ちがいい。
トイレは共同でかなり離れた場所にあったが、シャワートイレもあり、清潔感がある。





<内湯>
フロント左手すぐに位置する。
浴室は男女別に分かれている。脱衣所には温熱マットがあり、快適。


内湯への扉を開けると・・・・とってもいい感じ〜。四方は木造で右奥には析出物で原型がわからないくらいの浴槽。2m×1.5mくらいの大きさであまり大きくはない。

お湯はかなり濃い白濁。泉室は「含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩温泉」。この手の泉室は硫黄臭や肌触りに品のある場合が多い気がする。いい按配のである。決してガツンとくるお湯ではないので女性やお年寄りにも好かれるお湯ではないかなぁ。
加温のため体感温度は42℃くらい。

飲泉をしてみるが、鼻からたまご臭がふ〜っと抜ける。きつい匂いではないので飲める。

かなりの良質なお湯のため、いやがおうでも長く入っていたくなる。おまけにPHが7近いため、刺激もほとんどない。「しっとりさらっと」。一言でいうとそんなお湯である。硫黄臭もしっかりと感じ取れて、まさに自分好みのお湯。極上湯だ〜!!

し〜んと静まりかえった深夜。このお湯に身体を沈めている時は「至福のとき」であった。













<露天風呂(混浴)>
露天は混浴。男湯の奥にサッシ窓があり、これを開けると外に出ることができる。
女湯も同じ作りらしい。なお、女性はフロントに言えば巻タオルを貸してくれるので安心。

湯船は大きく10人くらいは入れそう。しかししかし、浴槽の底はヌルヌル。何度も転けそうになった。一見、汚く見えるが泉質がそうしているようだ。泡の湯の露天にそっくり。クリーム色と緑がかった析出物がそこら中に、こってりと付いている。
お湯の温度は37℃くらいだろうか。非常にぬるい。が温湯好きの我々にとっては好都合。何時間でも入っていられる。


この日の夕方は快晴で天に抜けるような素晴らしい青空と高地特有の凛とした空気が相まって何とも清々しい。こんな場の中で硫黄臭の白濁湯に浸かれるとは何と幸せなんだろう。

結局、このお湯には合計で2時間くらいは浸かっていたと思う。







<食事>
今回は夕食のみにした。時間はPM6時から。電話で呼んでいただけるのは楽。一階の食事処でいただく。
近くにある生簀で飼っている鯉。これらの料理が意外と美味かった。鯉の甘露煮やあらい。我々は鯉があまり好きではないのであるが、全く臭みのない鯉のおかげ完食した。その他、タラの芽の天ぷらや岩魚の塩焼き。そして馬刺しやしし鍋などなど。最後は焼きプリン。十分満足できる味と量であった。

 

 



簡潔に言います。この宿・・・・。とってもとっても気に入りました。必ずやまたお世話になりたいと思います。

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11.4.16〜4.17(宿泊)