般若寺温泉を後にし、車を走らせること約一時間。湯郷温泉に到着する。
女子サッカーで一躍、名の売れた温泉。しかし思いの外、華やかではない。
実はこの療養湯についてはそれほど予備知識はなく、K−Iさんのブログ「温泉逍遥」を参考にさせていただいたのであった。
K−Iさん。いつもありがとうございます!
ここのランドマーク的な温泉と言えば鷺温泉館であるが、自分はここのすぐ横に建っている療養湯へと向かう。

券売機で600円を払う。ちょっと高いかなぁ(笑)
この建物を入って券を受付に置き、右手に進むと村湯という浴室があるが、これはジモ専。 自分は左手にある療養湯へと進む。

脱衣室に入るとすでに先客が二人。おそらく地元のおじいさんと思われる。
浴室の扉を開けるとほんのりと硫黄臭。いいね〜。
ちなみにこの療養湯では石鹸類の使用は禁止。本当に浸かるためだけの温泉のようである。もし体を洗いたければ隣の鷺温泉館に行きなさいということだろう。 でも一応、泉質の影響なのだろうか、黒く変色したカランとシャワーはある。
浴槽は小さくて足を伸ばして入れば3人でいっぱいになりそう。足を曲げても6人でいっぱい。 また、横には上がり湯用なのだろうか。小さな浴槽がある。
お湯の体感温度は37℃〜38℃くらい。ほとんど透明であるが、少しだけ濁っているかも。 匂いもほんのりと上品な硫黄臭。肌触りは少しだけペトペトする。 湯口は一ヵ所で浴槽内から空気に触れることなく投入されている。
これはかなりの極上湯です(*^-^)
なんとなくであるが、トロ味が感じられてあまり長く浸かっているとガツンとやられそう(笑) 見た目よりずっと重厚なお湯。これは効きそう。

かなり狭い浴室のため、二人の子供連れの親子が入ってきた時には先に入られていたおじいさんたちも譲るように上がって行かれた。 自分は入浴し始めてまだ5分。600円も払っているので申し訳ないが上がる気はない。 しかし、二人のお子さんのうち小学生にも満たない下の子が重度の皮膚病のようでお父さんがお湯をタオルに含ませて顔に浸けてあげていた。
まだまだ入り足りないがおもちゃを持参していることだし、きっと自分が邪魔なのだろうと思い、不完全燃焼のまま上がった。 本音を言えば自分も手に湿疹が出来ていたため、湯治をしたかったのであるが(笑)。しかも、埼玉からはるばる来たのに(笑)。

上がると案の定、少しグッタリ。やはり効き目がありそう。 もう少し観光でも。って考えていたが早めに帰京した方が良さそう。
結局、どこへも寄らずに岡山駅に直行したのであった。
泉質=ナトリウム・カルシウム塩化物泉
泉温=39.9℃〜40.5℃ PH=8.5 湧出量=毎分370L以上(動力揚湯)
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やはり噂通り、素晴らしいお湯でした。効能豊かでこの温度だと短時間に濃い湯治が出来そうです。 「療養湯」という名に相応しいお湯だと思いました。
場所が場所だけに今度はいつ訪問出来るかわかりませんが、再訪したい温泉には間違いありません。
その時には思う存分、ゆっくりと浸かりたいと思います。
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