熊本県 弓ヶ浜温泉 湯楽亭
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今回、ビジネスおきらくプランという素泊まり(一人/4,980円)。貧乏なもんで(笑)。
そのため、先に夕食を済ませる必要があった。いろいろと調べたあげく同じ上天草にある「浜んくら」という食事処で食べることにした。
実はここが大当たり!!。安価で新鮮なカンパチやらタコやらがいっぱい。また鯵と思われる焼魚がすんごく脂が乗っていてと〜ってもと〜っても美味かった。

            浜んくらの前                             刺身定食


             貝汁定食

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湯楽亭は日本秘湯を守る会の宿らしく建物はきれいでかつ風情を損なわないように考えられている。

              玄関前                                受付


仲居さんに部屋まで案内していただく。嬉しいことに湯小屋横の離れ。ここの二階にあるタケという部屋。部屋に着くなり布団が敷かれている。この宿は通常、部屋食らしく我々は食事なしコースだからだとは思うが温泉宿に着いてのこの光景を見ると何だか嬉しい。
ちなみにトイレは共同だったがシャワートイレ付で非常にきれいにされている。全く問題ない。

         手前の部屋が宿泊した部屋                     部屋内の様子

仲居さんに一通り館内説明を受けたら、さっそくお風呂へGO。

この宿は日帰り客も積極的に受けているようで日が暮れても人が絶えることのない盛況ぶりだった。一応、日帰り入浴の時間は決められているらしいが、正確にいうと宿泊客の様子を見ながら(邪魔にならないように)決めている模様(仲居さんに聞きました)。

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<湯小屋に向かって左の湯>

チェックイン時は男湯。翌朝から女湯。
脱衣室は大きく日帰り客にも対応しているためと思われる。

         湯小屋向かって右側                            脱衣所

白湯

浴室は一番手前に無色透明の白湯。湯船が二つあり小さい湯船のみにお湯が掛け流しされている(多分)。
温度は意外とぬるめで体感温度は奥の浴槽については40℃くらい。加温だが源泉100%掛け流し。手前はもう少し低い。飲泉すると少しだけ塩気を感じる。スポーツ飲料よりも薄いレベル。
正直、このお湯だけでも満足してしまいそうだが、ここ湯楽亭においての主役はここの奥にある赤湯に完全に奪われているような気がする。何たって赤湯は炭酸水素含有量が3340mg。大分の長湯温泉御前湯が2520mgとのことでこの赤湯の方がずっと多い。

              白湯                                 白湯湯口

白湯の奥に進むと析出物コテコテの赤湯内湯がある。湯口からは炭酸が出来るだけ抜けないようにだろうか。湯船の中からぼこぼこと音をたてながらお湯がドバドハ掛け流されている。


赤湯(内湯)
さっそく浸かる。
体感温度は41℃くらい。鉄臭が一番主張。そしてそのあとに甘〜い温泉臭と炭酸臭。浸かった瞬間に凄そうなお湯だと感じた。

赤湯(内湯)


          現在の湯口と旧湯口                       コテコテの析出物


           赤湯(内湯)を中から                      詰まったパイプ

飲泉するとちょうどよい塩味と貝汁のような旨味を含んだような味。少し手を加えれば料理の一品となりそうな美味しいお湯(笑)。
この手のお湯はしばらく浸かると肌がペタペタし始めて、そして体の芯から頭のてっぺんにかけてカ〜っと熱くなってくるのである。そして真冬でもぽかぽかが長い間、持続。
お湯の色は黄色〜やや黄緑。宿の情報に寄ると日によって色が変化するらしい。大自然の為すことなのであたりまえだとは思うがやっぱり実際に見てみたいもの。
いや〜ぁ。素晴らしいお湯である。


赤湯(露天風呂+洞窟風呂)
手前に露天風呂があり、その奥には洞窟風呂。なんとこの洞窟は全長32mで湯楽亭の方が掘ったらしい。
源泉は内湯の赤湯と同じ。露天風呂の体感温度は40℃くらい。ここも湯船の中からお湯が投入されている。やはり析出物が半端ではない。

赤湯露天風呂(右へ進むと洞窟風呂)

そしてその奥に進むと見事な洞窟風呂。深さはマチマチで股下あたり〜膝くらいまで。左右にかなり長い。特に右側を進むと温泉のミストと相まって探検しているかのような気分になる。

洞窟風呂内部(ミストがすごい)


洞窟風呂内部(ミストがすごい)

赤湯は見た目、ガツンとやられそうなお湯であるが意外と湯あたりしづらい。大体いつも、同行者はこの手の鉄臭が強い温泉宿に泊まるとグッタリするのであるがここの湯は大丈夫だったらしい。

もちろん自分もへっちゃらだった。
この赤湯。個人的にかなりお気に入り!
濃厚で。でも湯上がりはさらっと。

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<湯小屋に向かって右側の湯>

チェックイン時は女湯で翌朝には男湯へ替わる。

白湯と赤湯内湯の造りはチェックイン時の男湯とほとんど変わらず。

白湯


          白湯から赤湯へ向かう                        赤湯(内湯)


赤湯(内湯)

外には赤湯の露天風呂と小さな屋根つきの風呂と洞窟風呂がある。

赤湯(露天風呂)


           洞窟風呂入口                         洞窟風呂出口

しかしもう片方の赤湯露天風呂と決定的に違うのが湯使い。よく確認すると赤湯内湯の廃湯が屋根付きの小さな浴槽へ流れ、そしてその廃湯がさらに露天風呂へと流れている。洞窟風呂及び露天風呂にこの廃湯とは別にお湯が投入されているかは確認出来なかったが明らかに内湯のお湯が新鮮。
なので翌朝はほとんど内湯を利用していたのだった。

         露天風呂横の小さな浴室                  露天風呂横の小さな浴室

チェックアウト時、若女将と思われる方がコーヒーを入れて下さり、朝ごはんを食べてないからと言ってお茶請けも下さった。


また湯楽亭を去る時には笑顔で遠くの角を曲がるまで大きく手を振って下さっていた。
こういう宿ってホントに気持ちがいい。

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お湯は文句なしの極上。宿は風情を残しながらも部屋そして浴室も非常にきれいにされている。また若女将はじめ仲居さんたちも元気で丁寧、親切。
食事はしていないが、想像はつく。きっと美味んだろうなぁ。
※夜に生ビールを注文したのであるが、部屋まで運んでいただけて、なお且つジョッキが半端でなくギンギンに冷えていて、ビールがシャーベット状になるくらいだった。風呂上がりには最高のごちそうだった!!これだけみても湯楽亭さんの心配りを感じ取ることが出来る。

またひとつ、素晴らしい宿に出会えました\(^_^)(^_^)/。

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<白湯>
  泉質=単純温泉  泉温・湧出量=32.3℃ 40リットル/分 PH=7.5

<赤湯>
  泉質=ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉  泉温・湧出量=46.9℃ 127リットル/分 
  PH=6.7 

どちらも加温することもあるそうですが、源泉100%掛け流しで毎日、完全にお湯を抜いて浴槽を清掃しているそうです(素晴らしいっす)。

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14.1.21〜22(宿泊)

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