美 ヶ 原

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未登頂百名山への登山。今年の最初は美ヶ原にしました。登山と言ってもハイキングです(笑)。特に山頂(王ヶ頭)まで歩いた距離はホテルからたったの100m程度。最も楽な百名山登山だと思います。

昨年8月に王ヶ頭ホテルを予約。どうしてもここから見える日本の名山とご来光を堪能したかったのです。特に空気の澄んだ冬に。しかし、天候が悪ければそれは叶わない。
祈るような気持ちで当日を迎えました。

今回は王ヶ頭ホテルでの宿泊記録も合わせて書こうかと思います。とにかくこのホテルは素晴らしいです。
唯一、希望を申し上げれば浴槽が温泉であればなぁ(笑)。でもこればかりは自然が決めること。無理にボーリングすることは考えないで欲しいです。

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松本駅からは王ヶ頭ホテルの送迎バスで向かいます。12時発と15時発の2便。我々はもちろん前者です。なおマイカーで来た方はに山辺ワイナリーでピックアップしてもらえます。
ちなみにこの季節。ビーナスラインおよび周辺道路は通行止め。そのため王ヶ頭ホテルの送迎バスを利用する以外、山頂へは徒歩で登るしかないんです。また通行止め解除の季節であっても美ヶ原ビジターセンターから上はやはり徒歩で登るしかないです。





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一日目(2/27)
王ヶ頭ホテル 13:49→美ヶ原(王ヶ頭)山頂 13:52〜14:06→王ヶ頭ホテル14:13

※散策なので参考にならないと思います


二日目(2/28)
王ヶ頭ホテル 6:41→美ヶ原(王ヶ頭)山頂 6:44〜54→王ヶ頭ホテル6:59

王ヶ頭ホテル 8:34→車道を進む→王ヶ鼻山頂 8:59〜9:08→遊歩道を進む→王ヶ頭ホテル 9:37〜10:04→雪の斜面を歩く→塩くれ場(付近をぶらぶら) 10:47〜58→王ヶ頭ホテル11:24


※散策なのでにならないと思います(王ヶ頭ホテル〜王ヶ鼻往復のみスノーシューを使用)

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<一日目>
13時過ぎ。王ヶ頭ホテル到着。林道を登るため、なかなかの悪路を進みました。
到着するすぐに受付。ネット予約のためなのか、宿泊名簿には自分の情報は全て明記されていました。それで合っているかどうかの確認で終わり。その後はさっさとホテル方に部屋まで案内されてホテルの説明を受けます。ここまで非常にスムーズ。受付渋滞がないように良〜く考えられています(さすが王ヶ頭ホテル)。



我々の宿泊した部屋は357号室。美ヶ原を一望出来る部屋で「ご来光」を拝むことの出来る部屋。素晴らしい眺望に感激。それと部屋はとってもきれい。トイレはもちろんシャワートイレ付。







部屋でひと休みした後、まずは山頂へ。
美ヶ原山頂である王ヶ頭山頂はホテルの裏手100mほど進んだところにあります。崖っぷちのような場所なため、景色はGOODです。
目の前には鉢伏山があり左手に目をやると八ヶ岳、右手に目をやると南アルプスと北アルプスを望むことが出来ます。しかし我々が訪れた時には例年よりも約1ヶ月早い春霞の影響でそれらの山々を堪能するところまではいかなかったです。













初日は一応、山頂まで行き、そして無料オプションの雪上車に乗って美しの塔まで往復するツアーに参加しました。今年は雪が少ないため歩道にも所々、地肌が見えている箇所があり運転手さんも大変そうでした。







17時からはウェルカムドリンクサービス。1階フロント前でリンゴのシャンパンが振る舞われました。



夕食は二階のりんどうという食堂でいただきます。
何故か我々は一番角の特等席。景色がよく見えます。
肝心の夕食は・・・・・・・。
かなり美味いです。とっても満足しました。












お値段が高めな温泉旅館並の料理です。
イワナの塩焼きなどは頭から食べることが出来ました。

20時からは美ヶ原のスライドショー。ホテルの方が解説して下さいます。そしてそのあとは玄関先で星の鑑賞会の予定でしたが、風雪のため中止。その代わりにフロント前で輪投げ大会。
なかなか面白い企画でしたし、上手く出来た人には賞品が。


お風呂は貸し切りが3つ、男女別の大浴場が2つずつ。
どれも景色がよくて解放感バツグン。ただお湯は水をふかした循環風呂のため塩素臭がややキツかったです。なので気になる方は上がる際にはシャワーを浴びた方がいいかもしれません。
もちろんシャンプー類は充実。
※貸切風呂は壱の湯が大きくて家族向け。弐の湯と参の湯は造りが同じで小さめ。おそらく二人用。大浴場は景色が抜群に良い!

<壱の湯>


<弐の湯>


<参の湯>


<男性用大浴場>



深夜になると天気が回復するかもと思ってカーテンを開けっ放しにして寝ました。目を開けた時にひょっとして星が出ているかと思って。



<二日目>
雲が切れたりもしましたが結局、星を見ることが出来ずに朝を迎えました。時折、見えたことは見えたのですが、月明かりが明るすぎて。

朝は日の出前の5時半に起床。
まだあたりは暗かったですが、窓から見える上田方面の夜景がきれいだったのできっとご来光を拝めるかと。

時間を追うごとに東の空が紫→オレンジ色に変化してきました。
しばらくすると1階のテラスにはたくさんの人。この寒い中、大変です。髪の毛が一瞬で凍ってしまう気温ですから。でも我々の部屋からはご来光を拝めるため楽チン

美しの塔の後ろ付近からお日様が「おはようございます」と(笑)。
久しぶりにバワフルなご来光を拝むことが出来ました。

(6:21)


(6:24)


(6:27)


朝食は7時半からにしていただきました。
しかし、その前に朝の山頂へ。
昨日降った雪が積もって雪山の雰囲気を出してくれました。昨日よりは眺望良好!この時はうっすらと北アルプスを見ることが出来ました。
朝から自然と気分はハイになります。
※山頂手前に祠がありますが、これは御嶽山を御神体とする御嶽教のものだそうです。











朝食も夕食同様、二階りんどうの一番角のテーブル。朝からたくさん食べました。大変美味しかったです。



(我々が食事をした席から見た絶景)


朝食が終わるとスノーシューを履いて雪の上をウォーキング。
なお、王ヶ頭ホテルの会員になればストック共々、無料レンタル可能です。

まずは王ヶ鼻へ。
昨日、降雪があったにもかかわらず積雪は非常に少なかったです。普通、歩くときには雪の「ない」箇所を探して歩くと思いますが我々はスノーシューを履いているので雪の「ある」ところを探して歩くという変わったことをしたのであります。

王ヶ頭ホテルから舗装路をしばらく下ると王ヶ鼻とビジターセンターとの分岐点。
そこからは雪が積もっていて歩きやすかったです。多少の勾配があるのも楽しいです。
突き抜けるような青空の中、雪の上を歩くのは本当に気持ちがいいです。
でもこんなに晴れているのに春霞の影響で眺望がイマイチなのが残念です。

そんな雪の道を下ったり登ったりしていると崖っぷちの先端部に出ます。そこが王ヶ鼻です。
松本市街がクッキリ見えますが肝心の北アルプスはよく見えません(泣)。
う〜ん。これが観たかったのに・・・・。


















ホテルまでの帰路は車道を使わずに遊歩道を進みました。王ヶ頭山頂直下のアイスバーンには大変苦労しました。木陰の硬い氷だったのでスノーシューが全く効かず。







一旦、ホテルに戻って休憩。

そして次は美しの塔方面への散歩。ここからはスノーシューを使いませんでした。
見た目でもそれほど雪が無さそうだったので。
丘を登ったり塩くれ場に行ったり、ゆっくりのんびり白銀の世界を満喫しました。春霞がなければ最高の天気だったのではないかと思います。






11時過ぎにはホテルに戻り昼食です。ここ王ヶ頭ホテルでは軽食も扱っています。自分はカレーライス。スキー場でよく食べる味でした(笑)。

そのあともテラスでゆっくりしたり。

そして王ヶ頭ホテル13時発の送迎バスで松本駅へ。
思いの外、早くて14時半前には着いてしまいました。
時間が余っていたので駅構内にある榑木野というお蕎麦屋さんで二回目の昼食(カレーライスが足りなかった(笑))。

そして特急あずさ号で帰宅しました。

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先にも書きましたがお風呂が掛け流しの温泉だったら完璧なお宿ではないかと思います。
また従業員の方々もみなさん親切で感じがいいです。
食事も美味しいし、お酒も充実。

でも一番の売りは大自然を満喫出来るためにサービスを惜しまないこと。
例えば雪上車ツアーやスノーシュー無料貸出。そして晴れた夜には玄関前で星空観察。またホテルの造りも窓を大きくして部屋の中からも景色を満喫することが可能。
そしてそしてビックリしたのが雪の止んだ午前3時頃。従業員さんが展望テラスに積もった雪を掻き出していたこと。
こんなホテル。日本中探してもなかなかないと思います。

一番眺望のよい冬の週末の予約が取れれば毎年訪れたいと思います。

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16.2.27〜28
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