富山県 立山〜剱岳(一日目)
とうとうやりました!
「岩と雪の殿堂」剱岳の登ってきました。登頂の前日に降雪があるなど、大変な緊張を強いられましたが、今はとっても幸せな気分です。
今回は二泊三日も行程となりました。

9月23日
前日のPM10:30自宅出発。
三連休の前夜とあって渋滞も覚悟するが、全く問題なし。関越道〜上信越道〜北陸道と順調に進む。新潟県に入ると雨が強まる。すると電光掲示板には「糸魚川〜朝日 雨で通行止」の表示。困ったものだ〜。

様子見と仮眠を兼ねて蓮台寺PAで休憩。AM3:30くらいだろうか。道路公団関係者がドアをたたき、「このまま通行止め解除を待つよりも糸魚川から一般道で朝日まで行った方が早い」とのアドバイス。素直にそれに従った。
糸魚川を下りると道はスイスイ。しかし親不知IC手前で大渋滞。参ったなぁと思っていると親不知から先は開通した様子で再び北陸道に。

立山ICを下り、富山地鉄立山駅へ。

AM5:30ごろ。立山駅到着。
ここでゆっくりと準備に入る。web予約で7:00発のケーブルカーを予約してあったので精神的には余裕。

             駐車場                                立山駅

準備を終えて立山駅に着くと看板には「ケーブルカー50分待ち」の表示。web予約って本当に便利です!

無事にケーブルカーで美女平へ。ここから間髪入れずにバスで室堂高原へ。空は徐々に晴れてきていい気分。また車窓からみる山々が段々と近づいてくるごとに気合いが入ってくる。

            ケーブルカー                          美女平駅でバスを待つ

AM8:00 室堂高原到着。
やっぱり寒い。さすがは標高2,450m。ターミナルから外へ出ると目の前には立山連峰がドーンと構えている。この景色はとっても懐かしい。
自分が中学二年生の時。ここへ両親と訪れて翌朝に雄山登頂をして御来光を拝んだのであった。当時、家計的にもかなり無理をしての旅行だったと推測しているし、これほどの大旅行は初めてだった。そういった意味でも我々家族にとってここは一番の思い出の地なのかもしれない。

立山玉殿の湧水で水分を調達。ただなのでありがたい。

           立山玉殿の湧水                          石畳の遊歩道

AM8:15 登山開始。
まずは一ノ越山荘が目標。石畳の非常に整備されすぎた(笑)道を進む。思いのほか、登山客が多い。ここから雄山までは初心者コース。そのためなのか皆さん、ペースが速い。後で絶対バテるのに・・・・。

一ノ越山荘へ向けての道


一ノ越山荘へ向けての道

中学の時に見た風景と同じものが目の前にあるのは不思議でもあり嬉しくもあった。

一ノ越山荘へ向けての道(鞍部にある建物が山荘)

AM9:02 一ノ越山荘到着。
ここも懐かしいなぁ。雰囲気は当時と変わっていない。山荘の前にバイオトイレ(100円)がある以外は変わっていない気がする。両親も連れてきたいよなぁ(もう登れる年ではないけど)。なので動画を撮影して帰ってから見せることにする。

一ノ越山荘


一ノ越山荘から雄山山頂方向を見る

しばらくここで休憩。食事タイム。やっぱり睡眠をほどんど摂っていないため体が重いし心臓はバクバク。それを少しでも補うためおにぎりを二つ食べる。

AM9:17 一ノ越山荘出発。
ここからは岩ゴロゴロの急登。すぐに息が切れる。やっぱり睡眠不足がたたっているようだ。それでも何とか進む。中学の時は走って登れたのに・・・・・。
下界は急に雲に包まれる。あっという間に室堂のターミナルは見え隠れし始める。
雄山山頂まで標高差あと100mというところで脈拍が半端ではない早さ。心臓が口から飛び出るのではと思えるほどすごい。これはさすがにまずい。しばらく休ませてもらう。約15分の休憩の後、出発。ここからは超牛歩。

雄山山頂に向けての道


急登の途中から一ノ越山荘を見る


雄山山頂に向けての道
(上に見えるのが社務所)

AM10:29 雄山頂上到着。

標高3,003m。・・・・というのは違う。これは拝殿の標高。しかしこの拝殿に入るためには500円を払わないといけない。決してケチではないのだが(笑)、お金を払わないといけないということにどうしても賛同出来ないので、拝殿には入っていない。

山頂は以前の記憶よりずっと整備されている。早速、同行者は社務所でココアを買ってきた。巫女さんが作ったものらしい。粉がダマになっていて溶けきっていないが甘くて美味い。

展望は雲が多いため、ほとんどない。


ここで呼吸を整えて体調を整える。

雄山山頂


一等三角点

AM10:42 雄山山頂出発。大汝山へ向けての道は単なる稜線歩きのようでとっても楽。時折、雲の切れ間から見える雷鳥沢方面へのカールがきれい。

大汝山への稜線


雷鳥沢方面を望む

 
        大汝山頂へもうすぐ                          大汝山山頂手前

AM11:05 大汝山山頂到着。
標高3,015m。最後の登りに岩場があったが、非常に簡単だった。下界は雲で覆われているせいでほとんど見えない。
やっぱり立山最高峰。狭い山頂を目指して次から次へと登ってこられる方が多い。なのですぐに下山。

大汝山山頂

大汝山山頂すぐ下にある休憩所でトイレ休憩(200円)。バイオトイレのため非常にきれい。管理人と話をしたがウン千万円かかったと言っていた。

大汝休憩所

段々と天気が回復してきたようだ。富士ノ折立に取り付く岩場は思いのほか、高度感があって剱岳登山のいい練習になるかも。

AM11:37 富士ノ折立山頂到着。
標高2,999m。剱岳と同じ高さ。ここからは大汝山や雷鳥沢が良く見える。空が青いと何となく気持ちがよくなるため、ここ富士ノ折立山頂でしばらくゆっくりしたのであった。


富士ノ折立山頂から大汝山を望む


富士ノ折立を望む


ここからは真砂岳を経由して剣山荘へと向かうのみ。またまたガスがかかってきたが、気にせず進む。この真砂岳って白くて少し異様な雰囲気を持った山である。おまけになかなかの急降下。

真砂岳への稜線


真砂岳への稜線


別山手前より雷鳥沢方面を望む

別山付近にさしかかったあたりから気温が急激に下がってきたようだった。手は悴むし、耳は痛くなるし。
すると小雨のような小雪が降ってきたのであった。これにはびっくり。ゆっくりしている場合ではない。ペースを上げて進む。そんなことで別山頂上を踏むことなく巻道を進み、別山乗越を経由することもなく剱沢へ向けて最短距離を取ることにした。しかし最短距離を取ったにもかかわらず、急斜面の下りに手こずり、なかなか思うように進めない。急ぐとコケそうだった。
次第に横殴りの雪へと変わってきた。視界もよくない。真っ白である。

それでも何とか剱澤小屋まで来ることが出来た。ここからは岩ゴロゴロの道を進まないといけないのであるが、雪が積もってとっても怖い。おまけに雪の勢いは増すばかり。そんな状況で10分ほど進むと向こうの方にようやく剣山荘の姿が見えたのであった。正直、ほっとした。

PM2:37 剣山荘到着。
無事に着いて一安心。宿泊受付の際、手が悴んで名前が書けずに苦労したのだった。

我々の寝床は二階の「雄山」という部屋の下段。隣には明日、剱岳に一緒にアタックすることになったご夫婦。

剱澤から剣山荘に向かう途中


うっすらと雪化粧した剣山荘到着


            我々の寝床                          剣山荘一階の様子

食事はPM4:50くらいから三回転するようであった(早いもの順)。我々は早い時間に食べると後でお腹が空くことを恐れて遅めにしようかと考えていた。が一回転目で空きがかなりあるとの情報。宿側が大変ではないかと思い、一回転目で食べることにしたのであった。
メニューはアジフライとメンチ等々。味はなかなかであった。ご飯もしっかり二杯食べた。


             夕 食                              食堂の様子

この晩、二度目の降雪があった。外を見ると積もっている様子がわかる。これじゃ、明日は無理かな。天気予報は晴れの予報なのだが・・・・。
半信半疑の気持ちのまま床に着いたのであった。


                          二日目へ


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11.9.23〜25