宮城県 東鳴子温泉 高友旅館

鳴子御殿湯駅を降り立ったのは我々のみ。ものすごい風雪である。寒さが堪えるなぁ。PM4:00前にようやく高友旅館に到着。想像の通り、かなりのオンボロ旅館である(笑)。風情があるといえば、そう言えないこともないが・・・・。言い方を変えれば○○が出てきそうと言っても言い過ぎではないような気もする。
今回は食事なしの宿泊のみ(1人/5,320円)。通された部屋は離れにある湯治部屋101号室。六畳1間+ダイニングがある。古い長屋の一部屋といった雰囲気。この部屋もとにかくオンボロ。幸いトイレが部屋を出て目の前にあったため、それだけが救いであったが。でもトイレも綺麗ではない。
<黒湯(幸の湯)>
ここ高友旅館の名物。混浴と女性専用の浴槽がある。非常にレトロな脱衣所。比較的きれいにされている。浴室の扉を開けると油臭がツ〜ンと鼻を衝く。お湯の色は黄緑色。名前の如く黒色の日もあるらしい。早速、浸かる。温度は43℃くらいだろう。この寒さの中では適温。湯口からのお湯は激熱。浴槽が大きいため冷やされるのだろう。お湯の肌ざわりはまったりとしていて浸かり心地はよい。さあ、そして恐れながらお湯の臭いを嗅いでみる。すっ、すごい。これは「灯油湯」とでも名付けようか?温泉ではなく油です(笑)。とにかく灯油の香りがものすごいのである。しばらく嗅いでいると気持ちが悪くなってくる。完全にKOされた。しかし人間って不思議なもの。こんなお湯でも段々クセになってくるのである。結局、滞在の間に計4回も浸かってしまった。
ちなみに同行者に女湯の写真を撮ってもらったが、お湯の色が黒色だった。それから同行者にはこの黒湯は苦手のようです。臭いを嗅ぐだけでお腹いっぱいだそうです(笑)。またこの黒湯の横にあるプール風呂にはお湯が張られていませんでした。

<ひょうたん風呂(玉の湯)>
男性専用風呂で名前の通り、ひょうたん型をしたお風呂。温度は43℃くらい。女性専用風呂はラムネ湯と呼ばれている。お湯の色はやや黒っぽく見えた。灯油臭もややする。しかし黒湯に比べたらかわいいもの。浴槽の中には白い湯花がちらほらと舞っていた。ここ高友旅館にしては入りやすい浴槽ではないかと思う。自分は到着した日に一回、それと翌朝に一回入った。黒湯でKOされた後のひょうたん風呂は何故だか落ち着く。

<もみじ風呂(貸切風呂)顕の湯>
ここ高友旅館に到着して早々、旅館の方からこのお風呂は今、温くて入れませんと言われてしまった。自分たちの宿泊している部屋の真ん前なのに残念。一応、手を入れてみたがやはり非常に温かった。残念。

<女性専用黒湯の画像>

夕食はここ高友旅館近くの焼肉店「八兆」に行きました。こんな田舎の焼肉店なので味は期待していませんでしたがなかなか美味しかったです。カルビ、上ミノ、それからチャンジャ茶漬け、お酒はマッコリを注文。特にチャンジャ茶漬けが美味かったなぁ。明太茶漬けに少々にていますが、歯ごたえがありむしろこちらの方がGOOD。またここのご主人も気さくな方で「高友さんのお湯には灯油が混ぜてあるんだよ」と本当かと思えてしまうような冗談を言っていた。
ここ高友旅館。何ともすごい温泉宿です。いい意味でも悪い意味でも。
雰囲気を重視する若いカップルやきれい好きな方々は絶対に泊まれないと思います。何故かって?一度訪問すれば、その答えはわかると思います。
私個人としては黒湯にはまた入りに来たいと思います。たまにこんなお湯に入り、ガツンとくるのもよいのではないか。ただ宿泊はもういいかなぁ。なので今後は日帰り入浴で訪れると思います。

   
09.1.10〜11(宿泊)
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