山梨県 下部温泉 古湯坊源泉舘
今回は湯治場に行ってきました。怪我や術後の快復等に効果があると云われている山梨県下部温泉へ行ってきました。
AM7:50自宅出発。今回もケチるために鈍行列車の旅となりました。武蔵野線、中央本線、身延線と乗り継いでPM12:37下部温泉駅に到着。
 

駅前はタクシーが数台並んでいるのと食事処が一軒あるのみ。周りは山々に囲まれている。非常に寂れている。でも何かいい雰囲気だ。本当は下部温泉駅から宿泊予定である源泉舘に電話をすればワゴン車で迎えに来てくれるのであるが、ここからは徒歩15分の距離。散策がてら歩いて目指すことにする。

駅前を出ると目の前には下部川に架かる橋が現れる。この橋はメロディーブリッジと呼ばれているらしく、ここを渡るとセンサーが反応してメロディーが流れる仕掛けになっている。早速渡ってみるがなかなかメロディーが流れてこない。ちょうど橋の半分を渡ったあたりでようやく流れてきた。曲はふるさと。この山深い場所でのふるさとはなかなかマッチしている。
  

ここからどんどん道を登って行く。すると下部川沿いに通る道路の両側に並ぶ、多くの温泉宿が現れる。ここをさらに奥へ。一番奥に下部川に架かる橋があり、それを渡ると古湯坊源泉舘。
  

手前、鳥居の横には湯治客が宿泊する別館の神泉。坂を登った中腹には我々が宿泊する本館がある。受付を済ませ部屋へ案内される。三階の角部屋。馬場美濃守という名前の部屋だった。この本館の部屋名は人名が付けられているようだ。トイレ(和式)と洗面台付き。木造の古い造りであるが雰囲気がある。湯治宿という言葉がぴったり。


ここ源泉舘には二つの源泉がある。ひとつは別館神泉にある温泉。これは自然湧出で温度は29.6℃と温い(冷たい)。もうひとつは一昨年に掘削に成功した掘削動力の温泉。源泉温度は51℃。こちらは掘削動力+循環なので全く興味はない。なので写真撮影で終える。ちなみに同行者は一度だけ入浴した(男湯より女湯の方が広くて造りもGOOD)。感想を聞いてみると若干硫黄臭がしたらしいが大したことはないとのこと。
 

別館神泉にあるここのメインのお湯。かくし湯岩風呂。ここは混浴。浴槽は別館神泉の地下にある。ここにはこの岩風呂と脱衣所から入ってすぐのところに上がり湯(第二別館にある源泉から引き湯をし加熱で浴槽温度は42℃くらい)の二つの浴槽がある。カラン、シャワー、シャンプー付きなのも良い。ちなみにPM5:00〜6:30までは女性専用時間となる。
 

まずはメインの岩風呂へ。30人くらいは入れそうな大きさ。ここは元々2mくらいの深さがあり、入り易いように板を敷いている。しかしひとつの角のみ、岩が剥き出しになっている。理由は後で知ることになる。早速、身を沈める。う〜っつ。冷たい〜。冷水というほどでもないが入るのに気合が必要。しかし以外や以外。2〜3分すると身体が慣れてくるのだろう。気持ちよくなってくる。目を瞑って瞑想状態?になると心拍数が遅くなってきていることに気づく。お湯は無色透明、無味。若干であるが石膏臭がする。一緒に入っていた湯治客のおじさんに聞いたが、この岩風呂で唯一岩がむき出しになっている箇所があり、そこのV字になっている岩のところから比較的温かい湯が湧出しているとのこと。早速、そこに入ってみたが確かに温かい。このお湯。非常に非常に気に入った。結局、帰るまでの間に計4時間も浸かっていた。肌触りもやわらかく、心身がリラックスするお湯だ。上がった後は少し寒いが、間違いなく身体が軽くなっている。不思議だ。



食事は部屋食。夕飯はPM6:00、朝食はAM8:30にしてもらった。味は美味しかった。食べきれない程の量ではなく比較的ヘルシー。仲居さんがお話好きで下部の色々な話をして下さった。
 

フロント一階にはコーヒーサービス(セルフ)があり、コーヒー好きの我々にとっては嬉しかった。

AM11:15。この宿のワゴン車で下部温泉駅まで送ってもらう。ここからが大変!強風の影響で身延線、中央本線、武蔵野線共々ダイヤがガタガタ。結局自宅に着いたのはPM5:30になってしまった。

ここ古湯坊源泉舘。賛否両論あると思いますが、自分は大好きです。このお湯に入るととにかくリラックスができ、しかも身体が軽くなる。魔法のような温泉です。何度でも来たいって思ってます。
08.2.23〜24(宿泊)
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