長野県 渋温泉 外湯巡り
ここ渋温泉の共同浴場は基本的にはジモ専となっているようです。しかし渋温泉に宿泊した方に限り、宿泊しているお宿で外湯巡り用の鍵を借りて9つのお湯を楽しめるという、温泉マニアにはたまらない企画があります(6:00〜22:00)。
ですが渋大湯のみは宿泊者でなくても有料で日帰り入浴が可能なようです(10:00〜16:00)。




宿泊先のひしや寅蔵さんにチェックインするなり仲居さん?が外湯巡り用の鍵を貸して下さいました。宿で落ち着く暇もなく外湯巡りへと繰り出しました。

当然ながら一日で9湯も回ったらぶっ倒れます(笑)。しかも、お湯の良さがわからず、ただ入っただけとなるのももったいないです。そんなことで今日と明日の二日に分けて入ろうと決心しました。

右の画像はひしや寅蔵さんに借りた「外湯巡り用の鍵(左)」とひしや寅蔵さんに宿泊した部屋「延寿(右)」の鍵です。

渋大湯の男湯の鍵が大変でした。簡単に開くのですが、なかなか抜けなかったのでした(泣)。





<一番湯 初湯>
名前が一番湯初湯というだけあってか、大湯の次に混んでいたような気がしました。場所も金具屋のすぐそばだし。
だし汁のような若干濁ったお湯。鉄臭+石膏臭がほんのりしました。
舐めると若干、酸っぱかったような。
この初湯でびっくりしたのがうめるための水も温泉だということ。ってことはいくらうめても温泉の濃度は薄まらない。すごいよなぁ。
なので心補くうめさせていただきました。し・か・し。これは水ではなくぬるま湯でしたのでなかなか温度が下がりませんでした・・・・・・・・。





渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) PH4.0 泉温57.7℃
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
 
……………………………………………………………………………………………………………


<二番湯 笹の湯>
翌朝に浸かろうと訪れましたが、清掃したばっかりとのことでお湯がほとんど張られていませんでした。無理に浸かってやろうと足を浸けましたが、激熱でやけど寸前でした。
なので感想は無色透明の熱い湯。以上です(笑)。

渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) PH4.0 泉温57.7℃
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉


……………………………………………………………………………………………………………


<三番湯 綿の湯>
熱さもほどほどだったので、どなたかが温度調整をして下さったのでしょうか。すんなりと浸かることが出来ました。
分析表を見ると初湯と同じ源泉ですが、若干サラッとしている気がしました。鉄臭が大人しかったです。


渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) PH4.0 泉温57.7℃
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉


……………………………………………………………………………………………………………


<四番湯 竹の湯>
投入量を絞ってあったようで適温でした。体感温度42℃。無色透明であまり特徴のないお湯ですが、ゆっくり浸かるにはむしろこのようなお湯の方がよいと思います。

横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯
PH7.6 泉温70.5℃

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉

ちなみにここ竹の湯と松の湯は同じ源泉を使用していますが、地獄谷からの引き湯らしいです。

……………………………………………………………………………………………………………


<五番湯 松の湯>
投入量をかなり絞っていたようなので体感温度は40℃。一緒に入った地元のおじいさんが、お湯を自慢されていました。確かに自慢するだけのことはあります!
でも気さくな優しい方でした。自分の家にお湯を引くと金がかかるから、ここに来ているとのことでした。
また清掃は二日に一回。業者に頼んでいるとのことでした。




 源泉は竹の湯と同じためかお湯の質感もほとんど同じでした。



 横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯
 PH7.6 泉温70.5℃
 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
……………………………………………………………………………………………………………


<六番湯 目洗いの湯>
まず、この浴室の風情にやられました。いや〜あ、素晴らしいです。浴槽には湯花が気持ちよさそうに舞っていました。

しかし・・・・・激熱でした。だれもいなかったので水をジャンジャン入れて浸かれる温度まで下げました。熱湯好きの方には申し訳ないのですが。
浸かってみるといいお湯です。硫酸塩的な質感を感じさせてもらったお湯でした。






目洗いの湯、ガニ沢の湯
PH7.6 泉温52.5℃
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
……………………………………………………………………………………………………………


<七番湯 七繰の湯>
もうあんまり記憶がない・・・・・・・(泣)
お湯は無色透明できれいでした。

でも質感が全く思い出せない。悪い印象は全くありません。なのでいいお湯だったと思います。
梯子するとこうなるんですよね。もったいない〜。

七繰の湯 PH7.5 泉温50.9℃
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉


……………………………………………………………………………………………………………


<八番湯 神明滝の湯>
渋温泉外湯巡りで一番気に入ったお湯がココ!
上品な鉄臭がして体が引き締まるような感覚がありました。自分の体には合っているお湯だと思います。温度も43℃くらいで難なく浸かることができました。
少しだけ湯花も舞っていました。

それからこの浴槽。とっても風情がありませんか?

神明滝の湯 PH4.8 泉温58.3℃
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉



……………………………………………………………………………………………………………


<九番湯 渋大湯>
渋温泉の王道と言うべきでしょうか。宿泊者でなくても唯一、入浴可能な温泉です(有料)。

さすがに鉄臭がしっかりと感じられるやや濁ったお湯でした。何となくですが、薬湯という言葉が似合うお湯だと思います。効きそうです。お湯はかなり熱めで44℃くらいはあったと思います。うめたかったのですが地元のおじいさまがいたので自粛。

脱衣場横には蒸し風呂もありました。




 渋大湯 PH4.5 泉温59.6℃
 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
……………………………………………………………………………………………………………

一泊二日で全部回ろうとするとやっぱりよくないですね。ただ浸かっただけという感が正直あります。お腹いっぱいなのにラーメン屋を何軒も梯子すると一杯の美味しさがわからなくなるのと同じですね。

でも全てのお湯について言えることは、どれも名湯だということ。これだけは間違いないと思います。




                     TOP    入湯リスト 



12.4.7〜8(宿泊者限定入浴)