長野県 渋温泉 ひしや寅蔵

創業約400年のひしや寅蔵さんは渋大湯のすぐ横にあります。迷うかと思いましたがすぐに発見出来ました。とっても古い建物ですがきれいにされており風情があります。ちなみに駐車場は保有していません。近くの渋温泉大駐車場におきます。駐車料金も自腹(800円)。


チェックインの15時より20分ほど早く到着してしまいましたが、高齢の仲居さんらしき方に案内して下さり3Fの「延寿」という部屋へ案内していただきました。木造の建物らしく歩くと床がキュって鳴るのが歴史を感じさせます。ここは歴史ドラマなどで時折、名前を耳にする「佐久間象山」が親しんだ宿らしいのです。



部屋は「6畳+3畳」でトイレは共同です。ちなみにトイレはウォームレット付でシャワートイレは付いていませんが、とってもきれいにされていました。
ここには男性用・女性用・露天と三つの風呂があります。しかも三つとも泉質が違うとのことです。こりゃ〜豪華な温泉宿です。この日はお客さんが少ないので貸切で入っていいとのことでした。


部屋へ案内していただいたときに渋温泉共同浴場(外湯)の鍵も貸してくださいました。この時点で気持ちはすっかり外湯へと行っていました。


<露天風呂>
建物から一旦外に出て庭園のようなところを10mくらい進むと露天風呂が現れます。仲居さんからは特に案内はなかったのですが、貸切らしいです。浴室手前の門に掛かっている木札をひっくり返して入浴中かそうでないかの意思表示をする仕組みになっています。
その昔、 象山が庭の池に温泉を入れて湯浴みしたのが、この露天風呂のはじまりとか。
浴槽は大きく分けて二つ。どちらもかなり大きく、10名くらいのグループで貸しきっても余裕で入れます。奥の浴槽が温め(体感温度38℃)で手前の浴槽が熱め(体感温度43〜44℃)。源泉100%の掛け流しらしいです。しかし温泉街の真ん中に位置するお宿のため、展望はよくありません。肝心のお湯は無色透明のあまり特徴を感じないお湯です。温泉分析表はなく若干の温泉臭が感じられた程度だったので単純泉かなぁっと勝手に思ってしまいました。
この日は4月といえ、夜は肌寒く、露天風呂での湯浴みには絶好だったと思います。でも・・・・外湯巡りでバテバテのため10分程度で上がってしまいました。もっとゆっくりと味わえばよかったと今となっては仕切りに後悔しています。貸切でこの大きさの100%源泉掛け流し露天風呂を使えるとはなかなか珍しいのではないのでしょうか。





<男湯(向かって右側の浴室)>
湯船が手前と奥にふたつあります。奥は特に熱くて足も入れられないほどでした。手前はまだマシでホースで加水しながらようやく浸かれました。ただ、このような状況なのと外湯巡りの疲れからで決して長くは浸かれませんでした。約1分の湯浴みです(笑)。 若干、鉄臭がしましたがバンバン加水をしてしまったため、お湯の特徴はイマイチ掴めてません。またお湯が若干、濁っていました。




<女湯(向かって左側の浴室)>
手前に浴槽がひとつ。奥に半露天風呂のようなものがあります。外湯巡りの疲れから、入浴はしていません。撮影のみです。 外湯巡りをしてなければきっと長居したと思います。何となく風情があったので。今となってはここに浸からなかったのも悔やまれます。



<食事>
今回のプランは夕食のみのプランにしました。時間はPM6:30からにしていただき二階の別部屋でいただきました。特別、これはというものはありませんでしたが、量もちょうどよく、味付けも良かったです。地酒と一緒にゆっくりと楽しみました。



<その他>
女性には嬉しい?浴衣のサービスがあるようです。ピンク・水色などのかわいらしい色の浴衣がそろっていました。しかし、同行者は「私には似合わないから・・・・」と利用しませんでした。若い女性には良いかもしれません。
はっきりしたことはわかりませんが、家族経営のような気がしました。我々の好みは「適当に放っておかれるのがよい」のですが、そういった意味ではここひしや寅蔵さんはまさにマッチします。特別、感激したこともありませんでしたが、かといっていやな思いをさせられることも全くなく、過ごしやすいお宿だと思います。
今回は外湯巡りに忙しく、食事と睡眠以外のほとんどの時間を外で費やしたので、これ以上の感想を言える立場ではないと思いますのでこの辺で止めておきます(笑)。


とにかくもったいない感が強いので機会があれば、今度こそはゆっくりと泊まってみたいなぁって思います。




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12.4.7〜8(宿泊)