山梨県 佐野川温泉
暑い夏には温湯が最適。知名度はそれほどでもないかもしれませんが、知る人ぞ知る名湯。静岡県との県境に位置する佐野川温泉に行ってきました。

AM5:00。自宅出発。首都高速は先日起きたタンクローリー横転炎上事故の影響で車線規制。案の定、渋滞。用賀まで一時間もかかってしまった。東名高速も神奈川県地方の豪雨の影響で町田ICから渋滞。AM7:40。富士川SA到着。ここからはETC専用出口で高速を下りる。富士川沿いに県道10号線を北上。この日は空全体がモヤッており富士山は全く見えず。JR身延線十島駅を過ぎ、しばらく進んだところを右折。舗装された細い道を1kmほど進む。AM8:10。佐野川温泉到着。ここまでの道のりはところどころに佐野川温泉の看板もあり、比較的わかりやすい。

受付の8:30まで時間があるが、ひょっとして受け付けてくれるかと思い、宿の方に声をかけるが甘かった(笑)。結局、8:30キッカリになるまで受け付けてはもらえなかった。ここは旅館を経営しているが、日帰り客を積極的に受け入れている。なので8:30近くになるとすでに10人くらいの日帰り客が待っていた。今回は入浴休憩を選択。1,700円/1人を払い中へ。休憩室は離れにある大宴会場。テーブル、お茶、座布団。そしてテレビが置いてある。我々の他にも5組くらいの入浴休憩の方々がいらっしゃっていた。
 

脱衣所も浴槽も全て男女別。浴室は玄関の左手すぐ横。ドアを開けた瞬間、タマゴ臭がぷ〜んとしてきた。脱衣所は非常に綺麗に保たれている。洗面台やドライヤーも常備。コイン式のロッカーが置いてあり、貴重品も安心。いかにも日帰り客をターゲットにした造り。

浴槽は脱衣所のすぐ下に露天風呂が二つ。そして内湯も二つ。

<内湯>
浴室を入って右手が源泉浴槽。左手が加熱源泉浴槽。今回は源泉浴槽でまったりさせてもらう。入った瞬間、トロっとした肌触り。非常に上質なお湯なのが感じられた。無色透明のこのお湯。匂いを嗅ぐと上品なタマゴ臭を感じた。湯口にはコップが置いてあり、源泉を一杯いただいた。これまた鼻から上品なタマゴ臭がぷ〜んと抜ける。体感温度は30℃くらい。しばらく目を瞑って浸かっていると、身体がくすぐったくなってきた。すると身体全体にはものすごい泡。尋常ではない。っていうよりも今までこんなにすごい泡は経験したことがない。掃っても掃ってもすぐに身体はアワアワ。また、この泡が吸盤の役目もするのだろうか。腕を掴むと掴んだその手がぎゅっと吸いつけられるような感覚になる。すごいお湯だ。またずっと浸かっていると脈拍がゆっくりになっていくことに気づく。心身ともに大自然のパワーが注入されている。そんな気がした。あまりに気持ちがよく、ほとんどの時間をこの浴槽で過ごした。
ちなみに加熱源泉浴槽も少しだけ浸かってみた。温度は40℃くらいだろうか。これも非常にいいお湯であるが、源泉浴槽があまりにも良すぎて。



<露天風呂>
脱衣所に近い浴槽が加熱源泉浴槽。奥が源泉浴槽となっている。当然、内湯よりは温度が低め。この露天風呂では源泉浴槽のみに浸かった。内湯ほど泡付きは感じられず、しかも浴槽の大きさに対するお湯の投入量が内湯の比べて少ない気もした。また露天風呂はやはり人気があるのだろう。いつも数人の方が浸かっており、朝一番を除き、独占状態になることはほぼ不可能だった。やっぱり内湯の源泉浴槽の極上湯にはかなわない。浴槽の縁に日傘の変わりになるであろう、スゲ笠のようなものが置いてあったのが面白い。


結局、PM2:30までここに滞在させてもらった。この間、内湯源泉浴槽に浸かった時間は計3時間。本当に気に入ったようだ。入浴休憩のため温泉に浸かっては横になり、また温泉に浸かり。を繰り返した。そのおかげで身体が軽くなった感覚を覚えた。背中や腰のコリがかなり解消したようだ。

帰路は中央道を通る。やはり渋滞がひどく、自宅に到着したのはPM7:30。せっかく背中と腰のコリが解消したと思ったのに(笑)。

この佐野川温泉。極上湯です。すばらしいの一言です!アルカリ性の単純硫黄泉ため、肌にも刺激が少なく湯あたりもしづらい。周りは山々に囲まれて秘湯感はそれなりに感じられるものの建物や設備などから風情というものはあまり感じられません。しかしとにかくお湯がすばらしい。超お気に入りの温泉となりました。宿泊料金も1万円以下のため、今度は宿泊で訪れてゆっくりとこの極上湯を堪能したいって思います。
08.8.12(入浴休憩立ち寄り)
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