静岡県 桜田温泉 山芳園
伊豆への旅は何年ぶりでしょうか。自分の頭の中では「伊豆=渋滞」という公式が勝手に出来あがっていました。そんなことで足が遠のいていたのです。
しかししかし、ひょんなことから急にスーパービュー踊り子号に乗りたくなってしまいました。かなりお得な南伊豆フリーきっぷで指定席も無事に確保。そうとなれば・・・秘湯を守る会の宿に泊まろうと思いました。










AM7:58発のスーパービュー踊り子1号乗車。幸いにも一番後ろ10号車の展望席を確保出来ました。しかし子供部屋が併設されているので非常にうるさいです。部屋で遊ぶ分には仕方のないことですが、共用部分の中央通路に出てきてまで奇声を上げながら走り回っています。最初は我慢していましたが止む気配が全くないため優しく注意させていただきましたが、最近のガキは逆切れしますのでむかつきます(笑)。なんたって「うるせえ」と言われましたから・・・。
そんな中、AM11:04に伊豆急下田に到着。景色は中々よかったです。伊東を過ぎると東側には海岸線が。沖には大島、新島、利島、天候が良ければ三宅島も観えます。

早速、下田観光。っていてもブラブラとと歩くだけ。しかし、その街を知るのに一番良い方法がこれ。目的意識をあまり持たずにブラブラすることが、その街の雰囲気をつかむには最適な方法のように思えます。


昼飯は下田駅から徒歩4分くらいのところにある「とんえび」で摂りました。ここは大きな海老フライが有名でローストンカツにプラスで注文しました。どちらも美味しくボリュームもありましたが、特別な感動はありませんでした。


PM1:20発のバスで桜田へ向かいます。山間の道を縫って進みますが、走りやすい道です。PM2時過ぎには桜田についてしまいました。チェックインはPM3:00。時間があるため周囲を散歩しました。


結局、宿にはPM2:30過ぎにチェックイン。少々ハプニングがあったものの無事に部屋へ通されました。今回は秘湯を守る会Web予約。1人/18,000円のプラン。にもかかわらず別館二階の蓮華という部屋。リニューアルしてまだ日も浅いようでしたのでとても綺麗です。また入った瞬間から感じられる木の香りが特徴的の非常に気持ちのいい部屋です。そしてそして何とこの部屋はベットなのでした。温泉宿にしては非常に珍しいと思いました。しかし我々としては好都合。自宅の寝室はベットだし。いつでもゴロンと出来るし。
トイレはシャワートイレでご丁寧?にもバスが付いていました。でもせっかく温泉宿に来ているのにわざわざバスを使おうとは思いませんが(笑)。



<檜風呂(内湯) 男性用>
男女別にあります。脱衣所から木のいい香りが鼻を突きます。また脱衣所の中には源泉を見ることが出来るガラス窓が作られています。

同行者に聞いたら女性用には浴槽はひとつしかないようです。その代わりに男性用にはない岩風呂が二つあるらしいです。


数段の階段を下りると浴槽が二つあります。どちらも檜で出来た浴槽です。奥の浴槽の方がやや大きく、その大きい分だけ温度が低いようです。
奥の浴槽の体感温度は40℃〜41℃くらい。手前の浴槽の体感温度は43℃〜44℃くらい。自分好みの温度は奥の浴槽。そのため、ほとんどの時間をこの浴槽で過ごしました。

カランとシャワーは5つ。シャンプー、リンス、ボディーソープも完備です。

肝心のお湯はというと・・・。極上湯です。無色透明のナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉。加水・加温なしの掛け流し温泉。しかもお湯の劣化を防ぐために、源泉から空気に一度も触れることなく浴槽の中に源泉を注ぎこんでいます。そのせいか非常に濃厚で新鮮に感じます。そっとお湯の匂いをかぐと甘〜い石膏臭がしてきます。この匂いがたまらない〜。


それとびっくりしたのが、この手のお湯はサラサラ感が目立つのにもかからわず、キシキシ、ベタ付き感が目立ちます。しかし上がった後は肌がスベスベ。















<露天風呂>
このお風呂は混浴ですが脱衣所が男女別になっているのと、PM7:30〜9:00までは女性タイムのため、女性にも優しいと思います。

大きさはかなり大きく、50人位は入れそうです。また深さもかなりあり、一番深いところでは1m近くはありそうです。
特に夜に入るこの風呂は最高だと思いました。空を見上げると粒の大きな星たちが、輝いています。温度はやや熱めに感じましたが、大きな浴槽のため自分の好みの場所を探せば見つかります。

内湯の檜風呂が良かったため、一回しか浸かりませんでしたが、極上湯であることには変わりありません。















<家族(貸切)風呂>
特に予約制ではなく、空いていれば鍵をかけて入ります。かなり暗めの浴室ですが、ゆっくりできます。浴槽の半分は浅瀬になっており、寝湯をすることが可能です。
源泉は左奥から滝のように落されて浴槽に注がれます。
自分は檜風呂をえらく気に入ったため、10分ほどで上がりましたが、次回訪問時にはここでもゆっくりしたいです。






<夕食>
PM6:00とPM6:30のどちらかを選べるようで我々は後者にしていただきました。
一階の別室でいただきます。
さすがに松崎港からすぐの場所に位置するため魚が美味しいです。金目、ひらまさ、さわらなどの刺身も肉厚に切ってあり、ボリューム満点でした。
また椎茸も肉厚で味付けもよく満足でした。
残念だったのは自分には量が多くて少しだけ残してしまいました。もったいなかったです〜。すみません。

途中、女将さんが汲みたての温泉水を持ってきてくださいました。最初はアワアワで白く見えます。しかし時間を置くとその泡は消えます。
飲んで見ると意外と飲みやすいです。硬泉とは思えないです。ただ時間を置くと硬泉特有ののどにひっかかるような感覚と若干の塩分を感じます。












<朝食>
AM8:00か8:30のどちらかを選べるようでしたが我々は前者にしていただきました。

朝の一発目のお粥はとっても美味しい。胃にすっと入っていきました。

しかし、この朝食でとっても美味しかったものがあります。それは金目などの魚のアラを甘辛くした煮つけです。自分にとっては最高のごちそうです。失礼ながらこの山芳園で一番気に入った料理はこの煮つけです。そのくらい美味しかったです。






AM9:50チェックアウト。松崎バスターミナルまで息子さんに送っていただきました。とっても誠実そうな方です。

松崎からは石廊崎へ行き、海を堪能。


帰りもやはりスーパービュー踊り子。下田発PM4:05。行きの教訓?から子供室のある車両はやめて帰りは普通の車両に変更をしました。窓が大きくて解放感はバツグンです。しかし・・・・・。酒盛りを始めた団体のすぐ前で、全くゆっくり出来ませんでした。まるで自分たち専用の車両のごとくの振る舞いです。ぎゃ〜ぎゃ〜と。大人として恥ずかしくないのでしょうか。悪びれた様子もなく、でかい声で携帯電話も掛けまくりです。こんなモラルのない大人がいますので常識のない子供が増えるのも当然なのかもしれませんね。

PM7:29大宮着。やっぱり大宮まで座って帰れるのは楽です。


桜田温泉山芳園。山奥にあると思いきや田んぼの端っこに位置します。正直、びっくりしました。こんな場所に温泉宿があるのかと。しかししかし料理も美味しくお湯も極上。さすがに秘湯を守る会の宿らしく、肝心なところ以外は適当に放っておいてくれる。自分のペースで過ごせる宿です。癒しの原点って実はこんなところにあるのかもしれないなぁって思いました。



南伊豆観光の際にはぜひ訪れたい温泉宿だと思います。館内も綺麗にされており、宿自体もそれほど大きくなく、特に女性にはおすすめだと思います。




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09.12.26〜12.27(宿泊)