ここ最近はゆったり湯治のようなことをしていなかったため、年明けの三連休を利用して温泉籠り?をしてみようかと思いました。
せっかくならば温泉以外は何もないところがいい。そう思い「霊泉寺温泉」に決めました。
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大宮発12:10のあさま521号乗車のため、朝もゆっくりスタート。トクだ値30利用のためこの日はグリーン車でしかも軽井沢まで乗車。
実は、霊泉寺温泉の最寄り駅は上田駅なのであるがトクだ値30の設定があるのは軽井沢までがほとんどのよう。上田まで買おうとするとトクだ値10かよくても15になってしまう。また我々が買おうとした時にはすでに普通車の設定は売り切れており、身分不相応(笑)のグリーン車券を買うことになってしまった。
軽井沢に到着すると目の前には上半身真っ白の浅間山が現れる。やっぱり何度もみてもこの山はきれいだ〜。この軽井沢からはしなの鉄道に乗り換えて上田に向かうのであるが、結果的に新幹線でなかったのが大正解。浅間山をゆっくりと見ながらの旅は格別。
上田駅からは14:30発の鹿教湯温泉行バスで宮沢バス停まで向かう。このバスがまたまたびっくり。一週間にこの一便のみガイドさんが付くのである。そのガイドさんとは鹿教湯温泉の女将さんらが交代でやられているらしい。町おこしの一環なのだろう。おしぼり+記念乗車券配布から始まり、観光案内、そしてリンゴのサービスとなかなかのおもてなし。
宮沢バス停を下りると「遊楽」の御主人がお迎えにきて下さっていた。軽自動車で数分。宿に行く前に非常に小さな温泉街を案内して下さった。この温泉街には商店はない模様。清涼飲料水の自動販売機が二基くらいあるのみなので素泊まりの場合には注意が必要。
ちなみにこの遊楽さんの宿泊代は激安。一泊二食付きで6,800円。連泊の場合は昼食付き。我々はじゃらんポイントを使用したのでもっと安い(申し訳ないくらいです)。

遊楽さんを正面から 遊楽さんを裏から(川向から)
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<部屋>
二階角部屋の「福の間」という部屋だった。すぐ横を流れる川のせせらぎを聞きながら何とも気持ちのいい環境。部屋の真ん中にはこたつがあり、すでに布団が敷かれていた。これは非常にGOODです(^v^)。温泉宿に来たにもかかわらず、食事後になってやっと布団を敷いたり、朝食後にさっさと布団を上げてしまうのはどうか?と個人的には思う。ダラダラしに来たのにダラダラ出来なくなるから(笑)。

福の間の前 福の間の様子(既に布団が敷かれている(*^^)v)

福の間から見た景色 福の間から見た景色
ひとつ難点と言えばトイレが共同で一階にしかないことかなぁ。足腰の悪い方やお年寄りにはきついと思われる。しかし、そのトイレも広くてとってもきれいにされているおり便座はウォームレット。
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<風呂(男湯・女湯)>
入浴時間は基本的に6:00〜23:00。男性用と女性用があるが、朝晩の混雑しやすい時間を除いては貸切で使用出来る。空いていれば時間内であれば中から鍵を掛けて入る仕組み。
<男湯>
脱衣所にはドライヤーも常備。非常にきれいにされている。浴室は壁が木造。床がタイル。和洋折衷的な浴室である。シャワー・カランは二基。シャンプー類も充実。浴槽の大きさは3m×1.7mくらいの長方形。お湯の投入口は一か所で龍の口のようなところから加温されたお湯がなみなみと注がれている。
お湯は無色透明。源泉温度は36℃とのことで加温掛け流しされている。体感温度は41℃くらいでこの季節にはちょうどよい。お湯の匂いを嗅ぐとほんのりと温泉臭が鼻奥を突きぬけて脳へ染み渡るよう。
飲泉をしてみると普通に美味い温泉水。後でご主人に聞いてみると飲めないことではないが、許可が切れてしまったとのことだったので舐める程度に留めたのであった。
肌触りは至ってなめらか。しばらく浸かっていると脳裏には島根県有福温泉のお湯が浮かんできた。確かにあそこのお湯に似ている気がする。ってことはかなりの名湯だ!
これと言って特徴のあるお湯ではないが、白米同様、何度入っても飽きない。また入れば入るほどこのお湯の良さを実感させられる。そんなお湯である。
泉質=単純温泉 PH8.35 源泉温度36℃

男性用浴室入口前 男性用浴室入口

男性用脱衣所内の様子 男性用脱衣所から見た浴室

男湯浴槽

男性用浴室 男性用浴室

湯 口 掛け流しされているお湯の廃湯口

男湯浴槽
<女湯(家族風呂)>
一度だけ浸からせてもらった。女湯といっても朝晩の混雑しそうな時間以外は中から鍵を掛けて貸切状態での利用OK。男湯とは違い二人も入ればいっぱいになる浴槽。壁にある人工的に作られた岩盤から源泉が掛け流されている。源泉は男湯と同じであるため、特筆するものはないがお湯はやはりGOOD。カラン・シャワー一基。シャンプー類も男湯同様に充実。

女湯脱衣所 女湯浴室
ちなみにお風呂上がりには冷たいものをとのご配慮があるようで男湯の扉前にはポットとコップが常備されている。
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<食事>
朝鮮人参をはじめとして地産物を主に魚や肉もバランスよく出していただいた。ほとんどが手作りと思われる。特別なものはないが、どれも美味しくとっても満足だった。二連泊したため大変だったと思うが二日とも全く違うメニューに変えて下さった。
またデザートは間違いなく奥さんが作ったと思われるもの。自然の甘さで果物そのものを食べている感覚になった。こちらの料理を一週間くらい食べ続けると体の毒素が抜けるかもしれないって思えた。
・一泊目夕食

十穀米 漬物 粕汁(魚入)

煮物 豚肉のスタミナ焼き? わかさぎ、朝鮮人参等の天ぷら

海鮮サラダ ミカンゼリー
・一泊目朝食

・昼食

・二泊目夕食

おでん? 鶏肉のスタミナ焼き? 朝鮮人参等の揚げ物

スモークサーモンサラダ 岩魚? 酢の物

きのこ汁 炊き込みご飯 グレープフルーツゼリー
・二泊目朝食

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この遊楽さんはご夫婦で経営なさっている。ちょうど我々の親の世代だろうか。妙に親近感が湧く年齢である。
ご主人さんはなかなかお話好きな方で食事中には気軽に声をかけて下さる。霊泉寺の話や世間話など色々と。そうはいっても決して賑やかなわけではなく、常に一定の距離を取って下さるため、こちら側が疲れるようなことは決してなく、むしろ親切心の塊のような気がした。
じゃらんのコメントを読むと田舎のおじいちゃんおばあちゃん家に帰ってきた感があると書かれているのが散見されるが、まさにその言葉がピタリと当てはまる。
全く飾り気のない宿であるが、とっても過ごしやすく、自分次第でどのような過ごし方にもすることが可能であろうかと思う。
また、びっくりしたのが湯たんぽ。夕食後にご主人から手渡される。「この地は寒い。色々と試した結果、これが一番いい」と仰っていたが、その通り。朝まで布団の中はポカポカだった。
湯たんぽ
色々と例を挙げても切りがないので、この辺で終わりにしておきたいと思うがご主人も奥さんの心の優しい方だというのが節々に感じられる。それを感じられるだけでも遊楽さんに宿泊した甲斐があったと思える。今のご時世、このような宿はとっても貴重だと思う。
久しぶりにのんびりゆっくりまったり出来た宿であった。またひとつ。お気に入りのお宿が増えました!!
奥さんが5月末くらいから「きのこ」が美味しいとおっしゃっていたので、ぜひともその季節に訪れたいって思う。その時はご主人にお願いして非加熱掛け流しで(笑)。
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帰宅する最終日は早朝から大雪。霊泉寺温泉周辺は銀世界というよりもただ真っ白といった光景。。
宮沢バス停11:10発のバスにて上田駅へと戻るため、バス停までご主人に送って下さった。道はかなりの積雪で、ご主人が無事に帰れるか心配になった。
バスはこの降雪でやはり遅れていたが、新幹線は超余裕の時間を予約していたため、全く焦らず。
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上田駅着いたらちょうど昼ごはんの時間。上田の人気中華屋で「日昌亭」というお店があるらしく、さっそく訪問。上田駅から雪の中を歩くこと15分。夜の街中にあった。
値段は高くなく、小ラーメン+焼きそばと小焼きそば+焼飯を注文。この店は焼きそばが有名らしいが味付けがやや甘めで麺がちぢれ麺。変わった味と麺だが美味い。横浜中華街のお店でよく口に味だと思った。正直、かなりお気に入り。
我々が食べている間もお客さんは絶えることなく入ってくる。この天気を考えてもかなりの人気店であることがうかがえる。

小ラーメン 焼きそば

焼飯 日昌亭
この後は軽井沢のアウトレットでブラブラし、トクだ値30で購入した新幹線グリーン券で帰宅したのであった。
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