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知床と言えば・・・・・・。言わずもがなヒグマです。
それではヒグマに遭わないようにするためには。もしヒグマに遭ってしまったら。
ずっとそんなことを考えていましたが、やはり地元の方に教わるのが一番です。
ここ知床には知床自然センターという団体があり、ここで熊スプレーのレンタルや使用方法のレクチャーなどを行っています。
我々も例外ではなく、前日にここへお邪魔してきれいなお姉さんにレクチャーを受けました。
実はここで初めて知ったことがたくさんあるのでを少しだけ書きたいと思います。
「鈴を鳴らし続けるのはよくない。何故ならヒグマは必ず音を発したり(ウ〜と唸ったり、カプカプと顎を鳴らしたり、地面を叩いたり)、気配を感じさせたり(鳥が集団で飛び回っている箇所の下は危ないらしい)、また臭い(獣臭)がきつい。人間はそれらを感じようと思えば必ず感じることが出来らしい。しかし音を鳴らし続けていると安心してしまうのと聞こえているはずの音を遮ってしまうのでヒグマの気配を感じられなくなってしまい、かえって危険。」
鈴は見通しの悪い場所では絶対に効果はあるし、笛なども非常によいとのこと。でもヒグマは人間の存在を感じても必ず逃げるとは限らない。あくまでもそれはヒグマの気分次第。
我々は笛と熊スプレーで登山に挑みました。それと声。自慢になってしまうかもしれませんが(笑)自分は幸いにも良く通る声を出すことが出来るので見通しの悪い箇所では笛&「ホーイホイホイホイホイ」と声を出しました。
ちなみに熊スプレー発射のタイミングはブラフチャージの時のようです(*^^)v
そもそも知床はヒグマが先住民。「お邪魔します」という気持ちがないといけないですね。

熊スプレー(裸) 熊スプレー(バックル付)
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岩尾別登山口 5:39→オホーツク展望台 6:16→650m岩峰 6:42→弥三吉水 7:03→銀冷水 8:06→大沢入口 8:32→ 羅臼平 9:06〜9:21→羅臼岳山頂 10:22〜10:38→羅臼平 11:35〜11:49→大沢入口 12:14→銀冷水 12:29→弥三吉水 13:10→650m岩峰 13:26→オホーツク展望台 13:43→岩尾別登山口 14:08
合計時間(休憩時間を含む) 8時間29分
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宿泊先であるウトロのしれとこ村を出発する頃には雨が落ちていた。
何故???(泣)
本当に道東の天気予報ってあてにならない。やがて日が登り、周りの景色を見るが雲は厚い。
昨日、宿泊したホテル地の涯到着。もちろん今日、宿泊するわけではないのでこのホテルの駐車場には置いてはいけない。ラッキーなことに駐車場手前のの空いているスペースに置くことが出来た。
(前泊時、ホテル地の涯の方に駐車スペースを聞いたところ、「木下小屋手前の駐車場・地の涯駐車場手前のコンクリートではないスペース・地の涯裏から木下小屋へ向かう道の路肩・あとは地の涯手前の路肩にズラリ)だそうです。
5:39 岩尾別登山口出発。
木下小屋前の登山口に備え付けられている入山&下山名簿に記帳。

木下小屋 登山口にある注意書きと登山届BOX

出発!(5:39)
思いの外、登山道は整備されており歩きやすい。これで天候が良ければ最高なのに。

雨の中、樹林帯を進む(5:56)
特別に難しいところもなく6:16にオホーツク展望台に到着。しかし肝心のオホーツク海は見えず。

オホーツク展望台から見た景色・・・・こんなもんです(泣) (6:16)
さらに進むと650m岩峰に到着。ここには有名な看板がある。ヒグマへの注意書きである。

恐ろしい看板(6:42)
この辺りはさすがに笛を吹きまくったなぁ。ただ意外と見通しの利く道だった。

ヒグマ出没多発地帯を進む(6:45)

見通しは良さそうだが真っ白(6:56)
7:03 弥三吉水到着。
ここにはたくさんの水がドバドバと流れていた。しばらく休憩。
ここで他の方を案内していた登山ガイドさんと少し仲良くなり、ここから山頂までは付かず離れず登ることになった。
このガイドさんによると標高1900mを越えると晴れているのではないかとのこと。羅臼岳の標高は1661m。ってことは(笑)。

弥三吉水 冷たくって飲みたかったがエキノコックスがやっぱり心配。止めといた(笑)
さらに進む。比較的なだらかな道を進む。息がハアハアするような箇所はない。天候は相変わらずでミストになったり雨が止んだり。

歩きやすい道(7:36)
8:06 銀冷水到着。
ここは水場というよりも小川が流れており、まさか口を付けることなんて無理。また、すぐ横にはトイレではなくトイレブースもある。
ここからしばらく進むと大沢の入口に到着する。8:32通過。
ようやく登山らしい道に変わる。ここまでの道はヒグマに遭う危険さえなければハイキングクラスの快適な道。
この大沢は大小の岩がゴロゴロ。水は流れていないが沢のような箇所の端を歩く。しかし岩の上を歩くのではなく縫うように進むので危険な箇所はない。

大沢を進む(8:35)

大沢を進む(8:42)
途中、すれ違った兄ちゃんの話によると山頂付近。風は強くないが寒いとのこと。いまは汗をかいている状態だけど本当かなぁ(笑)
同行者はいつも登山初心者に間違われるから気を使ってくれたのかも。
この大沢。初夏は雪渓に覆われているが、この時期は急な登りと化す。
羅臼平付近はガスで全く見えず。いったいどこが羅臼平なのが肉眼で捕らえることは出来ない。

大沢を進む 羅臼平までもう少し(8:53)
そして傾斜が緩やかになり始めた頃、ようやく羅臼平の標識に出合う。
その標識を越えてもう少し進むと本当の羅臼平に到着する。9:06着。
かなり広い場所でテン場なのは納得。木下弥三吉レリーフもある。相変わらず真っ白のため方向すら間違えそう。すると一瞬であるが三ツ峰と羅臼岳の山頂直下岩清水より下あたりが見えてきたのであった。一瞬でも嬉しかった。

羅臼平から見た三ツ峰

羅臼平から見た三ツ峰

羅臼平から見た羅臼岳方面
しばらく休憩し栄養補給。
するとさっきすれ違った兄ちゃんが言っていたとおりかなり寒い。ここは山頂ではないのに。なのでレインウェアの下にウインドシェルを着込む。体感温度は一桁台だと思う。手がかじかみそうだから。
ここからは背の低いハイマツの茂る道を登る。途中、フードロッカーもあり、ここがヒグマの生息地、知床の山なのだと実感させられる。

フードロッカー 羅臼温泉コースとの分岐
緩い登りをしばらく進むと岩清水に到着。水量が乏しくコップ一杯貯めるのにも相当な時間がかかりそう。
ここでシマリス発見!あまりにも早い動きのため画像に残すことは出来なかったが茶色のストライプを持っており、きれいでとってもかわいい。

ハイマツ樹林を進む(9:34)

もうほとんど涸れてしまった岩清水
この岩清水を過ぎると岩場へと変化していく。山頂に近づくに従ってちょっと大変に。
でも大丈夫!遠目で見るよりも取り付いた方がむしろ簡単に感じる。手前半分は足だけでも進める岩場。残りの半分は手を使わないと進めないであろう岩場。ただ、高度感があまりないため、落ち着いて進めば、まず大事故にはならないと思う。
この日は雨とガスで湿っていてとっても歩きづらかった。
それと団体さんとのすれ違いも結構、面倒(笑)。列が長くて・・・・・。こっちが登りで優先のはずなのに当たり前のように平気で下ってくるから。

岩場通過中(10:12)

岩場通過中(10:17)

岩場通過中(10:17)
ピークらしき箇所まで登り、そこから大きな岩場を平行移動するとそこが山頂。

一番奥の岩付近が山頂 山頂標識も小さく見える(10:19)
10:22到着。標高1661m。
山頂標識は山頂の一番手前に位置している。なのでつい見逃してしまう。
標識の向こうには知床連山が一望のはずなのに・・・・・・360度真っ白。

山頂標識と登って来た岩 晴れていれば硫黄山とオホーツクが・・・・
でも不思議と風が弱い。ここは強風の名所で山頂直下で登頂を断念せざるを得ない時もあるというのに。
ある意味、ツイてる!おかげで山頂でゆっくりすることが出来た。
せっかくなので三角点先にある最高地点の岩(登山ガイドさん談)に乗って写真を撮ったりで楽しんだ。

山頂標識から見た山頂の様子 奥の高い岩が最高地点らしい

三角点
11:38下山開始。
風が吹くと一気に体感温度が下がる。山頂直下の岩場はむしろ下りの方が難儀かも。滑りそうになるので慎重に。

下山開始直後 なかなかの傾斜(10:42)
岩清水近辺でガスが一瞬切れたのでしばらく待ってみるが、ダメだった。

こけもも(ヒグマちゃんが食べるのかなぁ)

フードロッカー通過(羅臼岳は見えず)
11:35羅臼平到着。
ここでコンビニおにぎりを食べる。ガスは一向に晴れない。天気は回復傾向なのでしばらく様子見をする。
が、とにかく寒い。さすがは知床。
「また来いよ!」というメッセージだと受け止めて下山することにする。肉眼で羅臼岳山頂を見たかった。山頂には行ったけど見ることが出来なかった(笑)。

大沢を下山中(11:59)
下山はあっという間。
安全に整備されたコース。何の不自由もなく気をつけるのはヒグマちゃんだけ。

銀冷水横にあるトイレブース(12:29)

安全に整備された道を下山(13:12)
また標高が下がるに連れて体感温度が上がってくるため、体温調整が意外と厄介。

もうすぐ登山口(13:48)
14:08岩尾別登山口到着。
下山届けを書く。
この頃には朝よりもむしろ雲が厚くなっていた。雨は止んでいたが。
下山後は我々の隣に車を駐車されていた袖ヶ浦ナンバーのおじさまとお話。何とこのおじさま。9月上旬には北海道に上陸。百名山を回っているとのことであった。いいなぁ〜。しかしこのおじさま。自分にやたらと質問されてくる。北見ナンバーのレンタカーであったのも影響してなのか、地元住民と勘違いしてだと思うが。
自分も北海道には明るい方なので質問に対して普通に答えていたのがいけなかったのかも(笑)。
でも最後は「さいたまから来ました」とゲロしました。そしたら目を丸くして驚いていたのが面白かったです。
それからこの羅臼岳のピストンだけならば、特に危険な個所はなく道は非常に整備されていて安全かと思います。唯一、山頂直下に岩場がありますが、取り付いてみるとそれほどでもなく、両手両足を使い、とにかく慌てずにゆっくりと進めば大丈夫かと思います。
あとはヒグマ対策だけです(*^^)v
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今まで何度も訪れていた知床ですが、山に入ったのは初めてです。そうなるとヒグマとの遭遇の確率がグッと高くなるため、緊張しての入山となりました。
今となっては不思議な感覚なのですが、ヒグマってかわいい動物。そんな風に思えてきてしまいました。怖い動物の代名詞になってしまったのは色々な意味で人間がそうしてしまったのかなって思います。
以前、知床峠から見た羅臼岳が素晴らしく、ずっと憧れていた山。
天候には恵まれませんでしたが、無事に登ることが出来ました。ありがたい限りです。
でも今回の天候で一つの目標が出来てしまいました。それは知床連山縦走です。いつになるかわかりませんが、ぜひやってみたい。これをやらないと知床の核心部に触れることが出来ないなぁと思っています。
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14.9.14
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