栃木県 奥日光湯元温泉 湯守釜屋

ここのところの猛暑で涼しいところに行きたいって思いました。であれば久しぶりに硫黄の香りを求めて標高1,500mの避暑地。奥日光湯元温泉へ行ってきました。

AM7時。自宅を出発。途中、義母を乗せて東北道に。全く混んでおらず、順調。いろは坂も全く混んでる様子もなくいいドライブとなった。AM10時30分。奥日光湯元温泉到着。

やっぱり標高1,500m。カラっとしており気温も低く快適な場所。連日の猛暑が無縁の様。もちろんクーラーなんてものは必要がない。早速、硫黄泉を求めて湯守釜屋へ向かう。

入口は大型旅館にあるような造り。じゅうたん敷きの受付で入浴料3,000円(三人分)を払い、受付横にある大浴場へと向かう。ちなみに入浴料を払うと歯ブラシと手ぬぐいをもらえるため、準備なくここを訪れても安心して入浴できる。

浴場は男女別。脱衣所は綺麗にされている。ガラス張りの向こうには浴槽が二つ、その奥の外には露天風呂が見える。
    

浴室に入ると木の香りと硫黄のほのかな香りが鼻を突く。この時点ですでにノックアウト。久しぶりの硫黄泉のため心がウキウキ、ワクワクしている。

まずは手前左側の大きな内湯から。掛け湯をするが非常に熱い。歯を食いしばり掛け湯をしてしまった。とりあえず湯船に身体を沈める(体感温度は44℃くらい)。すると下のほうはそれほどではなさそう。しかし湯船をかき混ぜてはみるものの、それでもやっぱり熱くて身体がピリピリしてくる。仕方がなく水を投入。でもここの水は湧水のため安心。塩素が混じることはないし、湧水も自然の恵み。ジャンジャン入れさせてもらう。体感温度42℃くらいのところで湧水の蛇口止める。さあ、仕切りなおし。とにかく濃厚なお湯でまったり感がある。PH値6.5とのことで肌への刺激がない。お湯を舐めてみると硫黄の香りが鼻からスッと抜ける。非常にいいお湯である。細かい湯花(湯粉?)が湯船の中を舞っており、加水しているとは云え濃厚な湯である。お湯の白濁具合もかなりあって透明度?が20cmくらいだった。

    

続いて手前右側の湯船へ。この湯船は右側のに比べてやや小さい。お湯は左側の大きい湯船のみ注がれており、そのお湯がこの小さい湯船へ流れてくる仕掛けになっている。そのため新鮮さはないが、その分温度は低く、熟成?されたようなお湯である。なのでむしろこちらの方がまったり濃厚な感覚がある。体感温度は湧水を入れたせいもあるが42℃くらい。結局、ここの湯船で一番まったりさせてもらった。非常にいいお湯である。少しトロ味も感じる。湯船の縁に首を乗せて寝湯状態にしたり、体が熱くなったら足湯をしたりで至福のひとときを過ごした。
    

露天風呂にも少しだけ浸かってみたが異常なほど熱い。おそらく45℃くらいはあるだろう。足を浸けただけでビリビリくるほど熱い。肩まで浸かってもみたが30秒くらいでギブアップ。湯の中で身体を動かすこともできないくらい熱い。
    

AM11時30分。ここ湯守釜屋を後にする。火照った身体を冷やすために湯の平湿原や湯の湖を散策。湿気の少ない清々しい高原の風が我々の身体を通り過ぎていく。これがたまらなく気持ちがいい。
          

帰路の途中、中禅寺金谷ホテルにあるコーヒーハウス「ユーコン」に立ち寄り、百年ライスカレー(ビーフ)を食べる。値段は1,600円とかなり高額であるが、今まで食べたことのない味である。何と甘いのである。口に入れた瞬間は濃厚なカレーなのであるが、しばらくすると甘さが口に広がる。最後には心地の良い辛さが残る。変わった味ではあるが非常に美味い。クセになる味である。また食べてみたい。

奥日光湯守釜屋。源泉は自然湧出している湯の平湿原からの引湯であり、他の湯元温泉のお湯とは変わりがないかもしれないが、浴室が非常に綺麗にされており、また浴槽に加水する水は白根沢の湧水地より引いた源流水ということでお湯に対するこだわりがうかがえる。さすがは江戸時代に日光輪王子より「湯守」の任を受けていただけある。自然湧出の濃厚な硫黄泉でPH値がほぼ中性に近い泉質というのは貴重なもの。非常に満足でした。
      
08.7.25(立ち寄り)

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