山形県 大平温泉 滝見屋


衝撃的だった湯殿山からは一般道で移動。国道112号→国道287号と進み米沢市内をさらに南下。目の前には吾妻の山々が段々と間近に迫ってきて迫力がある。大平温泉本宅を過ぎると道が険しくなる。しまいにはすれ違い出来ないほどの細い道に加え傾斜もかなりきつくなる。でも何たって一番怖いのがガードレールがない所が至る所にある。脱輪をしようものなら数百メートル下へ落下してしまいそうである。同じ山形県の姥湯温泉へ向かう道よりも間違いなく怖い。そんな恐怖道を約10km。ダート道に変わり急にきつい下りになる。すると路肩に駐車スペースのような場所が現れる。そこが大平温泉滝見屋の駐車場。PM2時着。ここが冬季休業なのもうなずける。

実はここからが本番(笑)。とんでもなく急な坂を標高約150mも下りなくてはならない。高校まで本格的に野球をやっていて体力には自信があったが、それにしてもスゴイ坂。膝が笑ってくる。下っても下っても宿は見えない。しばらく歩くと絶景に出会う。米沢市内とその向こうには朝日岳だろうか。それとも飯豊の山々だろうか?一瞬であったが疲れを忘れさせてくれた。そしてそして歩き初めて20分。ようやく川のせせらぎが聞こえ下界には滝見屋らしき建物が。そして「5人以上で渡ってはいけない」と注意書きしてあるつり橋を渡るとそこが滝見屋。PM2時20分到着。

早速受付で入浴料2人分1,000円を払い、外にある露天風呂へと向かう。ちなみに日帰り客は内湯には入れないらしい(泣)。川沿いにある露天風呂。手前から男湯、女湯そして一番奥には貸切風呂となっている。

早速湯船に浸かる。温度は自分にとってはやや熱め。42℃くらいだろうか。無色透明のお湯には白い湯の花が沢山舞っている。石の香り+よくわからないが甘い香り+ほんの少しの硫黄臭。お湯を飲んでみるとあまり特徴はないもののほんの少しだけ硫黄の香りが鼻から抜ける。露天風呂の下には最上川の源流が音をたてて流れている。非常にいい温泉である。秘湯感もかなりある。しかし渓谷の下に位置するこの場所はやや閉塞感がある。間近に絶壁が迫っているせいだろうか。でもこんな山奥にある温泉。自然と一体化できるところである。空気は高地のせいだろうか凛とした空気であり深呼吸すると非常に気持ちいい。やや熱めのお湯のため全身浴→半身浴→足湯のインターバルで満喫する。約1時間。このお湯を満喫する。上がると案の定、汗が止まらない。

さあ、ここからが大変。今度は急な登りである。腰を曲げないと登れないほど急である。息も続かない。ゆっくりゆっくりと登る。結局、登りは30分もかかってしまった。駐車場に着くと汗で背中がびっしょりになっていた。温泉に入った意味ないじゃん(笑)。

帰りはまたまた細くて怖い道を戻り(帰りは下りのため視界がよく、行きほどの怖さは感じなかった)、高速代をケチるため(半額にするため)二本松IC→西那須野塩原でタッチ&ゴー→羽生IC→一般道のルートで帰った。自宅到着PM10時。

この大平温泉滝見屋。(栃木県八丁の湯+富山県黒薙温泉+宮城県湯栄館)÷3のようなところである。また非常に疲れる温泉である(笑)。やっぱりこういった温泉は宿泊しないと本当の良さがわからないだろうなあ。何と言っても今回は一日で登り+下りをしたため「疲れた」っていう印象が強いから。
07.10.13(立ち寄り)
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