熊本県 地獄温泉清風荘

  


宿の雰囲気、部屋
チェックインの15時まで20分早く到着しましたが、フロントに行くと気持ちよく部屋まで案内していただけました。部屋は本館にある梅五という部屋。こたつもあり非常に雰囲気があります。壁は木造で隣の声が若干気になるもののこれくらいだったら我慢も出来る範囲。湯治宿の雰囲気を残しつつも接客はなかなかのもの。こういった温泉宿は好きです。またテレビが2時間/100円なのも、ひと昔前の宿を思い出しました。部屋にトイレ・洗面所はなく共同ですがトイレはウォシュッレットで清潔でした。


すずめの湯(露天)
清風荘一番の売り物。超有名な湯です。浴槽の下には小石が敷いてあり、そこからボコボコとお湯が自然湧出してくるのです。ここにはあつめの湯とぬるめの湯があり、あつめの湯はおそらく45℃くらいはあると思います。。ぬる湯好きの自分としては一瞬肩まで浸かっただけで断念。なのでぬるめの湯でまったりしました。舐めるととにかく酸っぱい。お湯の匂いは石油臭が一番目立ちます。お湯の色はかなりの白濁。このぬるめの湯は6つの湯船に別れており、脱衣所から向かって左奥と真ん中奥からの足元湧出が一番多いと思われます。その分温度も少し高めで42℃〜43℃くらいでしょうか。それに引き換え手前右と手前真ん中の浴槽の足元湧出はあまりなさそうです。その分温度は低めで39℃〜40℃くらいだと思います。ただ何と言ってもこのお湯は雰囲気がいいです。木造の屋根で覆われ風情があるのはもちろんのこと、日帰り客もほぼ帰り、貸切状態になった夜に入ると足元湧出してくるお湯の音が「ボコボコ」と聞こえてくるのです。この音がすずめの鳴き声に似ていることからこのすずめの湯という名が付いたらしいですが。とにかくこのお湯も素晴らしいく、まったり濃厚なドロドロした感のあるお湯です。結局、計4回も入ってしまっいました。










すずめの湯(内湯)
ちょうどすずめの湯の脱衣所に造られている湯船。脱衣所の中なので男女別であります。ここも全て木造で風情があります。お湯は露天のすずめの湯の方から引湯管でお湯が注がれているようです。このお湯はとにかく素晴らしいです。温度は41℃くらい。白濁もかなりのものです。石油臭は露天より若干弱いですがまったり感はむしろこちらの方があります。正直、お湯自体に関しては露天よりこちらの方が好きです。清風荘最後の締めの湯はこの内湯にしたぐらいですから。




露天風呂(男湯)

この清風荘の一番上に位置します。脱衣所なども全て木造。風情があります。しかしお湯はとにかく熱いです。44℃くらいはあったでしょうか。長くは到底浸かっていられないです。お湯の色はやや緑がかった白濁。舐めると酸っぱい。タマゴ臭はそれほど感じられなかったです。ただし、いいお湯なのは間違いないと思います(清風荘にある他の湯が良すぎて感動が無くなってきている)。



元湯
家族風呂を除き(今回はパスしました)、唯一外に出ないで行けるお風呂です。唯一カランとシャワーが置いてあります。お湯の色は黄色がかっているように見えました。温度は42℃くらい。舐めると酸っぱさが目立ちます。この湯単独でも入る価値はあると思いますが、何せ他の湯が良すぎて・・・。



食事
夕食、朝食とも二階離れにある曲水庵というところで食べます。夕食は6:30、朝食は8:00からにしてもらいました。部屋に案内されるときに希望時間を聞かれるのもうれしい。夕食は1,000円追加して地獄鍋にしました。これは鍋と鉄板焼きがセットになっているもの。鍋には野菜をまず入れ、煮立ったところで自家製味噌を自分で入れて味を調整。最後に猪肉を入れて出来上がり。鉄板焼きはまず脂の多い鴨肉を一番上で焼き、その下にすぐに焼けてしまう鹿肉を焼く。後は野菜も焼く。全て美味しかったですがが特に鹿肉の美味さには驚きました。以前、北海道で食べたが正直まずかったのを思い出しました。臭みがものすごかったんです。しかしここで出された鹿肉は臭みがほとんど無く、牛肉に近いものでした。
夕食が終わり、部屋に帰るとコーヒーとデザートが運ばれてきました。予想していなかっただけに嬉しいサービスに感じました


朝食はバイキング形式。和食中心ですがパンも用意されていました。これも味はGOOD



地獄温泉清風荘の感想
個人的には大好きな宿です。特に夜や朝に入ったすずめの湯は最高です。し〜んと静まり帰った山奥で聞こえるものは足元湧出のボコボコした音だけ(朝は鳥の声も)。立ち込める湯気もいい雰囲気を出しています。日帰り入浴でなく宿泊してこそ、ここの良さがよりわかる気がします。

 
06.12.24(立ち寄り)/07.12.23〜24(宿泊)
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