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当初、茅ヶ岳に登ろうかと準備万端で自宅を出発したのであるが、中央道を進めば進むほど低山にも残雪が残っている。
そんなことなので登山は中止。
久しぶりに奈良田に行ってみることにする。
しかし、甲府盆地から見る北岳をはじめとする南アルプスがとにかく素晴らしい。頭の部分はべっとりと雪を塗ったかのよう。山頂付近は簡単に人間が入れる場所ではないのだろうなぁって想像できる。
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西山温泉を過ぎ、奈良田に着いたのは午前9時過ぎ。
以前、何度もお邪魔させていただいた白根館の日帰り入浴時間は確か午後からのはず。なのでその奥にある奈良田の里にお邪魔させていただく。
久しぶりだが、集落の様子も何もかもが以前訪問した時と何ら変わらないのが妙に懐かしく感じる。

奈良田の里 奈良田の集落
入浴料500円を払い中へ。ちなみに一日中、居ることが出来る休憩付きは一人1500円也。
浴室は登りの渡り廊下?を進んで一番奥にある「女帝の湯」。
脱衣所はストーブが置かれており、この季節には何だかうれしい。

湯小屋への廊下 湯小屋(女帝の湯)

脱衣所 浴室の扉を開けた瞬間
浴室の扉を開けるとほんのりと檜の香り。そして冬空特有の澄んだ空と目の前に迫った南アルプスの山々が水面に移り、これが妙に美しい。

浴槽は左右に二つ。入って左側の湯船に源泉100%のお湯が掛け流され、体感温度は38℃くらい。そしてこの左側の湯船の廃湯が入って右側の湯船に流れる仕組みになっている。ちなみに体感温度は37℃くらい。
お湯は無色透明であるが、目を凝らしてよ〜く見ると小さな茶色の湯花が浮かんでいた。
飲泉もしてみるが、以前感じた硫黄臭は全く感じず、むしろ石膏的な甘い香りが鼻から抜け、最後には若干の塩気と喉への引っ掛かりを感じた(糖尿に効くとの噂も)。
またトロ味を感じさせたものの、以前感じたような体毛への泡つきもほとんどなく、少しがっかりはしたものの何故だかとっても気持ちがいい。特に理由もわからずに・・・・。
そんなことで浸かった瞬間に心の中で「長湯決定!」と叫ぶ。
しばらくして湯船の縁に頭を乗せて目をつむっていたがすぐに眠りに落ちてしまいそうになった。実際に少し寝てしまったかも。
湯の肌触りは相変わらずヌルヌル。これはスゴイ。でもちょっと長湯をしていると毛穴奥の汚れが分解されるのかわからないが、このヌルヌル感はなくなる。しかし、この湯のスゴイところは化粧水を塗ったかの如く、肌がしっとりしてくるのである。
ちなみにこの日、自宅へ帰っても保湿は持続。とんでもない素晴らしいお湯である!!

湯口 左側の浴槽

右側の浴槽 カラン・シャワー
泉質=ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉
PH=8.6 泉温=42℃ 湧出量=毎分40L(自噴)
結局、一時間半もの間。ずっとこのお湯に浸かっていたのだった。
それから言い忘れそうになったが、ここの浴槽はめちゃめちゃ滑る。ヌルヌルである。これは間違いなく泉質のせいだろう。なので慎重に湯船に近づかないととっても危ない(笑)。
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