この真賀温泉真賀温泉館には幕湯なる混浴風呂があるとの情報。それはその昔、城主がこのお風呂を独占するために家紋を入れた暖簾を掛けて貸切にしていたという言われがあるらしい。
AM7時から営業開始(PM10時まで営業)ではあるが、駐車場が大きくないとの情報があったためAM6:05に到着。でも先客はいない(笑)。段々と強まる雨の中、車の中で寝袋に包まって仮眠。
この真賀温泉一帯はとっても風情のある温泉街。非常に小さいのであるが崖にへばり付くように建っている民家があまり見たことのない光景で、不思議であり、また面白い場を作っているように思える。
急斜面に作られた風情のある階段を登り、AM7時少し前に受付に行く。しかしここのおじいさんが気持ち良さそうに寝ていたため7時になるまで待つことにした。そう思っていると入浴客として来た地元のおじさんがやってきて「もう入っても構わないよ」とおっしゃってくださったので券売機に250円を投入して幕湯へと向かった。

真賀温泉館駐車場 真賀温泉館に向かう階段

真賀温泉館を遠目から 真賀温泉館玄関
ここには混浴の幕湯のほかに男性用や女性用、そして家族湯もある。
幕湯はとっても暗くて狭い。四人も入ればキツキツだろう大きさ。浴槽は思いのほか深く、一番深いところは自分の胸までくる。しかし、奥には人間が座れるくらいの段差があるため、背の低い人でも問題なく入浴できると思う。浴槽に向かって左手前には岩の隙間に突き刺した筒があり、そこからお湯がこんこんと湧き出ているようだ。まさに足元湧出泉。一番風呂であることも影響しているかもしれないが、お湯は新鮮できれい。また排水口を見ると結構、たくさんのお湯が流れているので足元湧出量はなかなか多いのではないかと思えた。お湯の体感温度は39℃くらい。質感はヌルヌル感が思いのほかあり、かなりびっくり感激!。しかしそれも分析表を見て納得。PH9.4のアルカリ性単純泉だそうだ。ちなみに匂いはほとんど感じなかった。長湯をしようかとも思ったが、今日はまだいくつかの温泉も回る予定。約30分で上がる。お湯から上がるとお肌はしっとりスベスベ。このお湯に浸かっていれば女性の方々は化粧水なんかいらないなぁ〜なんて思ってしまった。

幕湯の前 幕湯浴室全体

幕湯浴槽に突き刺さる竹筒 幕湯浴室奥から脱衣所を見る

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画像左下の竹筒からお湯が湧き出ている
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今回の旅の初っ端からこんな名湯に出会ってしまった。この先、どんな名湯に出会えるのか楽しみである。
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