群馬県 草津温泉 草津館


泉水館を後にし、休憩がてら湯畑周辺を散策。自分の大好きなまんじゅう屋「ちちや」で我家と実家にお土産を買う。そして二軒目。湯畑から50mのところ、白旗の湯のすぐ裏にある草津館へと向かった。

ここには若乃湯という自家源泉があるというので楽しみにしていた。早速、玄関を入り声を掛けるがどなたもいない。反応がない。もう一回声を掛けると男性風呂からご主人が出てきた。ちょうど掃除をされていたとのことである。最初に言っておきたいのですが、ここのご主人。とってもいい人です。言葉のひとつ一つに優しさや気遣いが伝わってきた。大型旅館のマニュアル通りの対応でなく、人間らしい心のこもった対応が非常に嬉しかった。

ご主人に入浴料800円を払い中へ。玄関を入ってすぐのところに浴室がある。ここの浴槽もやはり半地下のようなところにある。ここの湯船は二つ。手前の小さい浴槽には白旗源泉。奥の大きな浴槽にはここ草津館の独自源泉である若乃湯が注がれている。

まずは手前の白旗源泉の浴槽に入る。いや〜。効く〜!って印象。「奥塩原新湯温泉むじなの湯に似ているって」思った。まず入った瞬間から石油臭+焦げ臭が鼻を付く。この時に湯疲れが心配になってきた。だってこの種のお湯はパワーがものすごいから。結構温度は高め。43℃〜44℃くらいだろう。ご主人が清掃時にバルブを全開に開いていたため(ご丁寧にも自分にお詫びしてました)、余計に高めなのかもしれない。でもバルブ全開=お湯が新鮮。なので逆にありがたい。お湯の色は白濁そのもの。舐めるとやはり酸っぱい。非常に濃い印象を持ったお湯であった。気持ちがいいが湯疲れ防止のため2分くらいで上がる。

続いてここの看板温泉?若乃湯へ。このお湯もやわらかいなあ〜。草津のお湯とは思えないくらいやわらかく、若干ツルスベ感も感じられた。白と黒の湯の花もちらほら舞っている。温度は42℃くらいだろう。白濁度はそれほどでもなく若干といった程度。お湯を舐めるとやっぱり酸っぱい。若干の硫黄臭も感じる。本日、日帰り客最初が自分のためもあってかお湯も新鮮(投入量もなかなか多いが)。全身浴→足湯→全身浴を何度か繰り返す。結局、このお湯も何故だか気持ちがよく、40分くらいお湯と戯れていた。草津の湯としては強烈な印象はないが、白旗の湯に入った後にはこのくらいがちょうどよい気がする。

風呂から上がると、ご主人が烏龍茶を持ってきてくれた。また若乃湯の源泉が見たいとお願いをすると重たいサッシをわざわざ開けて下さり、見せていただいた。ポコポコと湧き出ているのがよくわかる。それとこの若乃湯の源泉槽の中にはパイプがあり、このパイプから男女各浴槽へと引かれているそうだ。贅沢にもそれでも余ったお湯は捨てているとのことである。

草津館。ここも素晴らしい温泉旅館である。人もお湯も。親切なご主人のいらっしゃる宿であるだけにぜひ宿泊してみたい。また、これからは草津に訪れた際、最後の〆に入るお湯は間違いなく若乃湯になるだろう。

08.3.22(立ち寄り)
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