武 尊 山
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今年の本格的な山旅を始める前に予行練習をしないと。

ということで関東にある百名山で唯一、未登頂の山。武尊山へ登ってきました。

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武尊牧場スキー場第6リフト乗り場 7:59→武尊避難小屋 9:19→小さな湿原通過 9:57→岩場取り付き 10:45→中の岳南の分岐 11:13→武尊山山頂 11:48〜12:15→中の岳南の分岐 12:41→武尊避難小屋 14:27→武尊牧場スキー場第6リフト乗り場 15:35

合計時間(休憩・食事時間全て含む) 7時間36分


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AM4:30過ぎに自宅出発。渋滞の様子は全くなし。順調に関越道沼田ICを下り、武尊牧場スキー場を目指す。AM7:00過ぎに武尊スキー場の駐車場に到着すると既に数台の車が止まっていた。

ここより上に行くためには徒歩あるいはAM8:00〜PM5:00開かれるゲートが開くのを待つしかない。まずは駐車場にある水洗トイレ(ありがたいです)に寄ってしばらくすると・・・・・・。
この後は割愛します(笑)


スキー場の斜面をつづら折りに舗装道が通っており、これを登って行く。進むこと10分くらいだろうか。第6リフトの駐車場到着。
ここで着替え&荷造り&たいめいけんのカツサンドでの朝食。

第6リフトの駐車場

7:59 武尊牧場スキー場第6リフト乗り場出発。
最初はコンクリート道。白樺たくさんの箇所もあり、こんな道を歩くのもなんだかとっても気持ちがいい。

白樺たくさんの道(AM8:14)

しばらく進むと登山道へと入る。木道ありの幅広の歩きやすい道。しかも傾斜が緩やか。
それもそのはず。この付近はトレラン用の道でもあるらしく走っても大丈夫なようになっている。

広々とした登山道(AM8:24)

徐々にではあるが、傾斜はややきつくなり、ようやく登山らしくなってきた。樹林帯を進むため景色はよくないが、そのかわりに濃緑の匂いぷんぷんの涼風が身体を吹き抜けていくのである。これがまた火照った身体にはすんごく優しくって元気をもらえる。これがとにかく気持ちいい。

歩きやすい登山道(AM8:56)

AM9:18武尊避難小屋到着。
三角屋根の小さな無人小屋。トイレもないため緊急時に使わせてもらうのが的確なんだろう。

武尊避難小屋到着(AM9:18)




ここからが登山本番?傾斜はさらにきつくなり(すごいオーバーに言ってます)、台風8号のお陰でドロッ泥になった道を歩いたり。この泥道がかなり厄介者。これを回避するためにルートを見極めないとならない。これがかなりの時間を取ってしまう。また、時にはどのルートを通っても深みにハマってしまう箇所も多々あった。ハマると踝くらいまでは埋まってしまう。なんだか田植えをしているよう。

ぐじゃぐじゃドロドロ登山道の一例

おまけに背丈ほどもある草木(笹藪)も出現。コースは簡単であるが環境が意外と難儀。。


草木が生い茂って道がわかんないよ〜(笑) (AM9:27)

きっと下のコンデションが良ければ、かなり歩きやすいのだろうなぁって想像出来る。急登はないし。

小さな湿原発見(AM9:57)

岩ゴツゴツの中ノ岳が目の前に姿を現し、しばらく進むとようやく視界が開ける。標高が高くないためにスケールは大きくはないが皇海山・赤城山などを見渡すことが出来るのである。スケールの違いがあるにせよ、なんとなくこの前、登った恵那山の稜線に似ている。

岩ゴツゴツの中ノ岳(AM10:31)


皇海山〜赤城山方面を望む(AM10:33)


赤城山方面を望む(AM10:33)


相変わらず稜線あたりは背丈ほどもある笹薮が登山道を遮り、進むべく道をわからなくさせている。そのため、手でしっかりと笹薮を掻き分けないと顔が傷だらけになってしまう(笑)

そんな稜線上進むと鎖場(岩場)へと差し掛かる。
事前情報だと大したことないとのことではあったが。
岩場は三ヵ所。その中でも実際に取り付くと意外と厄介なのが最初の岩場。足場とすべく岩が小さく、また前日の雨で濡れていて滑りやすい。同行者はこれを通過するのに何度もルート(足場)取りを変えていた。まあ、足が短いから(笑)。
最初のを越えてしまえばあとは楽。ただ基本の三点支持はしっかりと!

一番目の岩場を上から見る(AM10:48)


一番目の岩場を登り切ったあたりから(AM10:52)

この岩場を越えると中ノ岳ピークを巻くように進む。この道がまた素晴らしく景色良し。ゆっくりゆっくり進む。ここでご飯タイムなんていうのもいいと思う(虫さんがいなければ)。

AM11:13 前武尊方面からの川場コースとの合流点到着。
ここから右手を見上げると武尊山のピークが手に取るように近くに見える。山頂に向かう人も肉眼でとらえることも出来る。この武尊山から剣ヶ峰へ続く稜線が優雅でとっても美しい!女性的な印象を受ける。

これから進む道と奥に見える武尊山ピーク(AM11:15)


武尊山から続く稜線と剣ヶ峰山(AM11:15)

この合流点からほんの少し進むと菩薩界水という水場に到着する。水量は多くないが冷たくて生き返るほど美味く感じた。



ここからは一旦下り、平らな雪渓を横切りピークを目指す。

まだ残る雪渓と奥に見える武尊山ピーク(AM11:29)

さあ、ラストスパート。ここから山頂まではなかなかの急登。途中、日本武尊命の銅像を横目に息をハアハアさせながら進む。

ラストスパート(AM11:34)


日本武尊銅像を横目に山頂へ(AM11:39)


AM11:48 武尊山(沖武尊)山頂到着。標高2,158m。

山頂は平らで意外と広い。すでに20名くらいの方々がランチをされたりコーヒーを飲んだりで山頂からの絶景を満喫されていた。

山頂標識と三角点


山頂からの眺め


山頂からの眺め


山頂からの眺め(右奥は玉原湖かな?)


山頂からの眺め(登って来た道を眺める)

景色は若干、モヤッてはいるものの絶景。360℃の展望(山座同定は出来ず・・・・・(笑))。ここでサーモスに氷だけを入れたものに持参したCCレモンを投入し、数十秒待つ。するとギンギンに冷えたジュースの出来上がり。これが何よりも美味いご馳走。いや〜ぁ。これて本当に美味いんです!

あとは持参したお稲荷さんで下山に備える。やっぱり疲れた体に酢飯。最高です!


PM0:15 下山開始。
やはりお昼を過ぎると気温が上がってきて暑くなる。しかし幸いにも稜線上に吹く適度の風のお陰でそれも少しは和らぐ。

登ってきた道を往復するのは飽きてしまうため、あまり好きではないが、下山のいいところは絶景を目の前に見ながら歩くことが出来ること。出来るだけ、のんびり進む。例の三ヵ所の岩場も上手くクリア。(しかし同行者は一番下の岩場にはやはり少々苦戦はしていたが(笑))。

下山中、岩場上部から見た至仏山〜燧ケ岳(だと思う) PM1:00


岩場をクリアしてホッとしている(PM1:18)

ぐじゃぐじゃドロドロの道を進み、避難小屋まで来たときにはかなりホッとした。ここから先は比較的平坦な楽な道だから。
今回の山旅。標高差があまりないため、膝への負担はそれほどでもなく。

PM3:35。第6リフト乗場到着。
このリフト。利用客はほとんどいない。きっと標高差が少ないせいと短いのにもかかわらず料金が意外に・・・・(笑)。

第6リフトとゲレンデ

このあとは帰り道にある幡谷温泉ささの湯で立ち寄り入浴をし家路へと急いだのであった。

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今夏の山行へ向かう前にサクッとひと山。と思い、武尊山に登りました。そのため足への負担も考えて一番標高差のない武尊牧場スキー場からのスタートにしました。実はこれが大正解だったようです。筋肉痛はほぼ無し。ぐしゃぐしゃドロドロの道には少々(本音は大変に)悩まされましたが、それでも無事に登ることが出来、かつ絶景を拝むことも出来ました。毎度のことですが本当にありがたいことです。
さあ、来週は東北へGO!

※今、このページを作っている間も、テレビでは週末の天気は荒れるらしいとのことを言っていてちょっとだけ心が萎えているのである(笑)

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14.7.12
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