屋久島 縄文杉ハイキング

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この日の天気予報は曇りのち雨。そのため
宮之浦岳登山は延期にし、ベタではあるが縄文杉コースを歩くことにした。
朝は3:20に起床。3:50には鶴屋さんを出発。そして4:10には荒川登山口行きのバスターミナルになっている屋久杉自然館に到着していた。

到着するやいなや行列。しかし臨時の始発(4:30発?)に何とか乗車することが出来た。
バスは真っ暗な山道を進むため、酔いやすい。実際に小さいお子さんはつらそうだった。

約40分で荒川登山口に到着。ここには水洗トイレもあり、大変ありがたい。
上空からはすでにポタポタと水滴が。つまり雨。
一応、レインウェアの上と女性用の巻きスカート式のレインスカートを身につけてスタート(これって意外といいんです)。
まだ、厚い雨雲は見当たらないが、ここは屋久島。

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荒川登山口 5:25→小杉谷小・中学校跡 6:12→三代杉 6:39〜45→大株歩道入口 7:36〜42→ウイルソン株 8:02〜8:09→大王杉 8:55→縄文杉 9:29
登り時間(休憩時間を含む) 4時間4分

縄文杉 9:48→ウイルソン株 11:19→三代杉 12:36→荒川登山口 13:38
下り時間(休憩・昼飯時間を含む) 3時間50分

総合計時間(休憩・昼飯時間を含む) 7時間54分


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5:25 荒川登山口出発。
ここからはしばらくの数時間。昔、杉を運んでいたトロッコ列車の線路上を歩く。これが意外と歩き辛い。枕木が嫌らしい間隔で並んでいるのである。

              荒川登山口                   荒川登山口(ようやく明るくなってきた)


荒川登山口出発直後に渡る橋

あまり変化のない道を進む。実はこの道は意外と幅がなく遅い人を抜くことはなかなか難しい。
山慣れした人ならば、早い人を先に行かすのが常識なのだが、縄文杉コースはそうではなく、山登り未経験者もかなりいる様子。
なので遅い人に出会うとしばらくは我慢して遅い人のペースに付き合うしかない。

トロッコ道を進む(5:54)

6:10 小杉谷橋通過。
立派な橋である。近くに杉を伐採していた時代に使われていた小杉谷小中学校跡地もある。

小杉谷橋通過(6:10)


小杉谷橋から見た上流(6:10)


屋久島らしい風景(6:28)

さらに進むと三代杉というバイオトイレのある場所に到着する。6:39着。

いやな臭いのない三代杉のバイオトイレ

さすが世界遺産。お金があるのだろうか(笑)。ボタンを押すと自動で攪拌するのである。
自分が山でよく出合うペダル漕ぎとは違う(笑)。

このあたりから少しだけ傾斜のついた登りへと変わっていく。
雨は落ちたり時折、止んだりの繰り返し。

7:36 大株歩道入口到着。
ここのトイレは循環式トイレらしいが我々は使用しなかった。

大株歩道入口到着(7:36)

この大株歩道入口から先が本当の登りになり、それまでは雨や風さえなければ単なる散歩程度。

屋久島らしい道(7:51)


翁杉通過(7:57)

しばらく急な登りを進み、翁杉を過ぎ、そして一躍有名になったウィルソン株に到着する。8:02。
この株には由来があって、その昔、豊臣秀吉が屋久杉を切って運ぶように命じ、この立派な杉の木が運悪く選ばれてしまったらしい。
しかし、今や切り株の中から空を見上げると切り口がハート形に見えるとのことで観光スポットになっている。

ウイルソン株


ウイルソン株を内側から

さらに先へと進む。
途中、宮之浦岳が見えたり天気が悪い割には視界は悪くない。

明日登ることになった宮之浦岳(8:37)

この後も急な階段ありのなかなか息がハアハアする道が続く。
でもね。こんなにきれいに安全に木道が作られているなんてありがたく思わないと。キツイなんて言っている人たち!この道を作った人たちの方が何倍も大変なはずです!

(8:43)


(8:50)


           大王杉(8:55)                       夫婦杉(9:03)


(9:12)


(9:17)

9:29。
やけに騒がしく立派なデッキが作られているなぁと思って階段を登るとそこが縄文杉の展望台だった。
思いの外、縄文杉から展望台は離れており、イマイチその大きさにびっくり感を得ることが出来なかった。
ただ太くて大きい。これだけはよくわかりました。

              縄文杉                            縄文杉をアップ

しかも次から次へと展望台に押し寄せる人々。秘境感もない(笑)。

また、ご苦労なことにこのGW。環境省、林野庁、屋久島町役場の方々が交代で縄文杉を監視されているよう。万が一、悪さする人がいたら大変だからなぁ。世界遺産って大変だな〜。

ここでご飯タイムにしようかと考えていたが、みなさんの邪魔になるから全然無理。

展望台を後にして、しばらく戻ったところに怪獣の頭のような木がある。最近ある人に聞いたのであるが、この木はマグロの頭に似ていると言われているらしい。

ここでの休憩ならば邪魔にならない。
サーモスに入れたお湯で飲むココアと鶴屋さんで作ってもらったお握りが旨い。

この木の手前で昼飯

腹ごしらえも終わり下山開始。しかし、時間が経つにつれて雨脚が強くなってきており、レインウェアも浸水ギリギリ。靴はさすがにローバーのタホー。浸水は大丈夫!

それでも日帰りのため、慌てずにゆっくり進む。

(12:26)

時には強雨にもなるが屋久島らしくていいかも。

13:38。無事に荒川登山口に到着。運よく14時ジャスト出発のバスに乗ることが出来た。

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縄文杉コースは期待していたより感激が薄かったというのが正直な感想です。
人が多かったのと思いの外、縄文杉の回りに人工的な物が多かったのが、そうさせたのかもしれません。

テレビで縄文杉を見た瞬間に「涙する」人をよく目にします。それはきっと「ここまで来ることが出来た」という達成感からくるものではないかって思っています。

ただ縄文杉自体はやっぱりスゴい木でした。


それから少しだけ毒を吐きます。
縄文杉コースを案内するガイドさん。その方たち皆さんが登山マナーに明るいという訳ではないことが今回歩いていてわかりました。
・後ろから早い人(我々ではありませんが)が来ても道を譲ることを決してしない→トロッコ道で数十人の大渋滞が何箇所も出来ていました。
・すれ違い時に道を譲る際、平気で谷側に待たせる→山側で待機して団体さんに道を譲った自分に対して指図。しかもその内容とは山側ではなく「谷側」で待つよう指示。きっとその方が自分たちが登りやすいからであろうとは推測出来ます。確かにケースバイケースなのかもしれません。でも、そこの谷側は思いの外、切れていたんですよね(笑)。

など要勉強のガイドさんが複数名いらっしゃったのがとっても残念でした。

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15.5.3
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