大峰山(八経ヶ岳)

今年のGW。登山となるとどうしても西日本〜九州中心に考えなければなりません。
今回はまだ未登頂てある大峰山(八経ヶ岳)と大台ケ原を目指しました。

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東京21:00発の「のぞみ263号」で名古屋へ向かいました。
名古屋では地元ではおなじみのジャパンレンタカーを三日間借りて山旅へスタート。

名阪国道は関東の人間からしてみたら、うらやましいくらいいい道。これで無料とはびっくり。針ICから奈良県川上村の道の駅へ。途中、亀山手前で渋滞に巻き込まれたが、それほどでもなくAM2時過ぎには着くことが出来た。
ここでしばらく仮眠。ここはトイレや自販機があるため仮眠にはGOOD。行者環トンネルまで行ってしまうとトイレがないため、この選択が望ましいとは思う。
しかし、このところの異常気象で深夜は非常に冷え込んでいる。寒くて熟睡不可能。AM3時半には移動の準備に取り掛かり、そして最後にトイレを済ませ行者環トンネルへ移動開始。
国道169号線は道幅も広く、快適なドライブ道。しかし国道309号に入った瞬間から、そんな気分が一転。舗装道路には間違いないのではあるが、落石が怖そうな道。道幅もところによってはすれ違いままならないほど。しかし、景色はかなりの絶景。そんな道を約10キロ進むと行者環トンネルに差し掛かる。これを西口方面にくぐると「行者環トンネル西口登山口」に到着。AM5時少し回ったところだった。

我々が到着した時間はGWとはいえ、まだ早朝のせいかトンネルすぐ横に車を置くことが出来た。周りを見渡すとトンネル横の駐車スペースに約10台くらい。そしてそこから50mくらい下の空き地に20台くらいは置けると思われる。

  登山口から見た行者環トンネル西口駐車スペース    登山口から見た行者環トンネル西口駐車スペース

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AM5:40行者環トンネル西口登山口出発→大峰奥駆道分岐AM6:38→弁天の森AM6:59→聖宝ノ宿跡AM7:27→弥山到着AM8:17〜弥山出発AM8:27→八経ヶ岳山頂到着AM8:54〜八経ヶ岳山頂出発AM9:01→弥山到着AM9:27〜弥山出発AM9:48→聖宝ノ宿跡AM10:30→弁天の森AM10:57→大峰奥駆道分岐AM11:16→行者環トンネル西口登山口到着PM0:07

行動時間 6時間27分(休憩時間含む)

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AM5:40。行者環トンネル西口登山口出発。
標高1,130mとこの季節外れの寒波のおかげで外は寒い。念のため、登山届も記入して登山口に備え付けのBOXに提出。

           登山口(AM5:40)                     三角形の橋(AM5:45)

最初はほぼ平坦な道を進む。しばらくすると三角形に造られた木製の橋を渡るが、ここからが本当に意味での登山開始となる。なかなかの急登。しかも木の根っこが階段の代わりをしていてなんだか愛おしい。久しぶりの登山のため牛歩で進む。

なかなかの急登(AM6:06)


なかなかの急登(AM6:32)


AM6:38。大峰奥駆道分岐到着。
ここは行者環トンネル東口登山口からの道との合流地点でもある。また、ここで急登は終わり、比較的なだらかな道へと変わる。

大峰奥駆道分岐到着(AM6:38)

空は抜けるような青空。と〜っても気持ちがいい。まだ色付いていない木々と相まって秋の山に来ている感覚になる。おまけに足元にはところどころ霧氷が落ちたと思われる氷の塊が点々としている。

気持ちのいい青空(AM6:55)

AM6:59。弁天の森通過。
このあたりに差し掛かると弥山の小屋が見えるはずであるが、重たそうな雲がかかっており、全く見えない。大丈夫かな。

弁天の森到着(AM6:59)


雲に覆われた弥山方面(AM7:08)

AM7:27。聖宝ノ宿跡通過。
ここには理源大師像があるが、この像を決して触っていけないらしい。なので触らず。
ここを超えると、再び「やや」急登に差し掛かる。最初の急登ほどではないが、ここもそれなりに息切れがする。しかし、見通しが良さそうで天気が良ければ絶景を見ながらの登りなんだろうなぁって想像できる。それから水芭蕉のような(コバイケイソウというらしい)植物がところどころ群生のように生えていて心を和ませてくれる。

聖宝ノ宿跡通過(AM7:27)


なかなかの急登(AM7:32)


急登を上から見たところ(AM7:41)

さらに進むと木製の階段が何度も現れる。やはりこの登山道は人気があるためか、非常に整備されているようだ。
また、このあたりから上に進むに従って霧氷が地面に落ちて積もったと思われる氷がスゴイことになっている。冬山に来たかと錯覚してしまいそう。滑らないようにゆっくり進む。でもこんな景色、なかなか味わえないし何だか楽しい。

木製階段(AM7:52)


木製階段(AM8:00)


そしてそしてAM8:17。弥山小屋到着。
早速、トイレ(笑)。結構、冷えました〜。ここのトイレは何と水洗。使用料は1人/100円。ここでしばしの休憩。

            弥山小屋全容                     弥山小屋横のきれいなトイレ

しばらく立ち止まっていると寒くなる。シェルを再度着込んで八経ヶ岳に向けて出発。

以下の画像でもわかる通り、冬山ではないかと思ってしまう景色。弥山からは一旦、下って再度登る。しかし、視界が非常に悪いため、何処を歩いているのはよくわからない。何だか不思議な感覚。

弥山から八経ヶ岳へ向う道(AM8:27)


    弥山から八経ヶ岳へ向う道(AM8:30)           弥山から八経ヶ岳へ向う道(AM8:36) 


    弥山から八経ヶ岳へ向う道(AM8:38)           弥山から八経ヶ岳へ向う道(AM8:46) 


AM8:54。八経ヶ岳山頂(標高1,914.9m)到着。
景色は絶景!!・・・・・ではなく真っ白。見た目は寒々としているが思いのほか、寒くはない。百名山の山頂でこれほどひっそりとした山頂も珍しい。それが手伝ってなのかわからないが、達成感もあまりない(笑)。

八経ヶ岳山頂(真っ白で・・・・・) 

同行者の「早く下りよう」の一言で弥山へ戻ることにする。山頂に立った余韻に浸る間もなく・・・・・。山頂滞在時間はたったの7分(笑)。

そしてあっという間に弥山到着。AM9:33。
ここの弥山神社を参拝。ちなみにこの神社が弥山山頂となっているようだ。

ガスった弥山神社(でも何となく異次元にいるかのよう)

参拝後は弥山小屋前へ戻り、そこにあるベンチでご飯タイム。意外とお腹が空いていたようでおにぎり二個を平らげた。


しばらくベンチでゆっくりしていると続々とハイカーが登ってくる。それから、この日は出来れば大台ケ原にも行っておきたい。

そんなことで下山開始。

下山は至って順調。途中、弥山方面を振り返った時に弥山小屋が見えたのには驚いたのともう少し山頂にいれば・・・・・と思ってしまった。
しかし、これも登山です。

下山途中、晴れてきた下界(AM9:59)


下山途中に完全に姿を現した弥山(AM10:48)

PM0:07。行者環トンネル西口登山口到着

下山後は予定通り、大台ケ原に向かった。


※行者環トンネル西口登山口付近にトイレはありませんが、国道309号線と国道169号線が交差する「天ケ瀬」に公衆トイレがあります。交差したところより50mくらい上北山村役場方面に進んだところです。
ここにトイレがあるのは本当に助かります。

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5月に霧氷に遭遇という、大変珍しい経験をさせてもらいました。しかも、弥山〜八経ヶ岳山頂までの道のりについては足元が霧氷で数センチ積もっている状態だったのには驚きでした。思わず冬登山かと錯覚してしまいそうでした。

山頂付近からの絶景は拝めませんでしたが、それはいつの日か、晴れた日にまた登ればいいことです。
しかし霧氷に遭遇できる季節に登るとなると普通はアイゼンが必要になる頃かもしれません。そういった意味でもラッキーだったのかもしれません。いや、きっとラッキーだったと思います。

霧氷に囲まれた静寂な山頂付近の雰囲気は「別次元に来たような」そんな感覚さえありました。
この大峰山(八経ヶ岳)はとっても想いでに残る登山となりました。




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13.5.3