年明け第一弾の温泉旅行は湯質のいい四万温泉にしました。その中でも一万円以下で宿泊可能なコースを用意している国の文化財を有する「積善館」に宿泊しました。
現地まではいつものようにケチケチ移動。自宅をＡＭ９：３０出発。普通列車を乗り継ぎ、ＰＭ０：３４中之条駅着。
ここからは関越バスの乗換え、四万温泉にはＰＭ１：３０には着いてしまった。順調といえばそれまでだが、積善館のチェックインはＰＭ２：００から。
しばらく周囲を散策する。ちょっと覗いたスマートボールのお店が満員だったのには驚いた。
 
結局、寒さが体にこたえて本館の玄関を入る。とっても風情のある玄関。するとフロントの若いお兄さんが気持ちよく対応。館内の説明もていねいにわかり易く説明して下さった。
 
我々の部屋は三階奥の「イー３７号室」。ミシミシと音のする木造建物の一番奥であった。部屋は思いのほか、きれいで造りも立派。しかも中は広く、８畳＋３畳くらいはあり、窓から見下ろすと急流の新湯川が音を立てて左から右へと流れている。値段を考えると超〜お得。
ちなみに布団の上げ下げはセルフ。
 
 
トイレは共同であるが嫌な臭いはしない。シャワートイレを使いたい場合は二階のトイレへ。洋式トイレのみに備え付けられている。
＜元禄の湯＞
ここ積善館の代名詞のようなお風呂。何と昭和５年に建築。
白い扉を開けるとそこは別世界。映画のワンシーンを観ているかの如く。目の前には五つの浴槽が。一番手前が大きくニ〜三人用程度の大きさ。奥の四つは同じ大きさで無理して二人用だが基本はひとりひとつずつで貸切状態が望ましい？。
脱衣室はなく、扉手前の両脇に棚とカゴがあり、そこに服を置く。脱衣所の下はタイル張りだが床暖房のように温かい。この気配りにはびっくり。さすがは積善館。
各々の浴槽の温度は違うようで奥の浴槽が温く、手前の浴槽が熱く感じた。源泉は「明治の湯」で加水なしの源泉１００％掛け流し。浴槽底の真ん中にある小さな穴からシャワートイレの如く、勢い良くお湯が注がれている。
これに加えて蛇口も付いており、それを捻るとそこからも源泉が注がれる。各浴槽に対してのお湯の投入量はかなり多いはず。超贅沢な浴槽。
肝心の湯質はというと・・・・。基本は甘〜い石膏臭のする湯であるが、時間によっては鉄臭がしたり、うっすらと硫黄臭がしたりで自然湧出らしい変化のあるお湯。しかしこの甘い石膏臭って個人的に好きなんですよね。アロマ効果があるのではと思うくらい。
色はキレイな無色透明。
ここまで好条件の揃った湯屋も珍しいと思う。一言で表現すると・・・・「凄いですねぇ〜」。風情・湯質・お湯の使い方。どれをとっても文句の付けようのないお湯。しかも毎日清掃しているため浴槽や床もヌルヌルしていない。
自分は深夜、貸切状態になった時に、この元禄の湯の１番奥の浴槽に入り、石製の浴槽の縁を枕にしてまったりとさせてもらった。掛け流しされているお湯の流れる音を聞きながら、水蒸気で白い霧のようになった元禄の湯全体を眺めながら、ゆったりするのは温泉ファンでなくても極上のひとときではないだろうか。
右奥にはシャワー室のようなスペースがあり、ここで洗髪が可能。シャンプー・リンスもある。そのシャワー室？の横には「蒸湯」なるものが二つある。いわゆるサウナ。タイル製の椅子に座って汗をかくのである。体験はしなかったが、今思うとやればよかった。
 
 
 
＜杜の湯＞
一番上の高級感ある佳松亭にある。脱衣所からとってもきれい。体感温度４３℃くらいの内湯と露天風呂がある。源泉は元禄の湯と同じ明治の湯。我々の宿泊した本館からは最も遠いため、二回しか入らなかったが、普通であればこのお湯でも十分に満足出来るレベルだと思う。ただ、元禄の湯に比べるとお湯の投入量が浴槽の大きさに比べて少ないため、他のお客さんが多い時には、お湯が若干くたびれている時もある。
カラン・シャワーやシャンプー・リンスも当然完備。
 
 
＜岩風呂＞
ここは唯一、混浴（女性専用時間あり）。写真撮影のみで入浴はしなかった。本館大広間のそばにあり、我々の部屋からのアクセスはよい。
 
＜山荘の湯（家族風呂）＞
積善館山荘にある。結構目立たない場所にあり、地図がなければ見つからないかもしれない。
館内には隣り合わせに二つある。
脱衣所からしてレトロ。
浴槽は奥に扇型のものと手前には円形の浴槽。前者の体感温度は４４℃くらい。後者は４３℃くらい。どちらも熱い。源泉はどちらも浴槽底の中央部の穴から吹き出している。甘い石膏臭のする、透明度の高いとっても綺麗なお湯。
カラン・シャワーやシャンプー・リンスも備え付けられている。
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＜食事＞
夕食、朝食とも本館大広間で食べる。ご飯とみそ汁は温かいものを出してくれる。味は可もなく不可もなくといった程度。安価で宿泊出来るのであれば、これくらいでも十分。
 
夕食 朝食
朝、起きると外は真っ白。何ともいい雰囲気。ＡＭ１０時少し前にチェックアウトをする。もし足元がよければ四万温泉を散策しようとも考えたが、結構ツルツルな箇所が多くて断念した。
ＡＭ１０：２０発のバスに乗り、中之条駅へ。ここからは特急草津２号に乗り帰宅。といっても自由席(笑)。
＜積善館でのスナップ写真＞
 
 
歴史ある本館や元禄の湯は大変気に入りました。極上です！！日本の温泉の中でも最上位にランクされるのではないでしょうか。
特に日帰り客のいない深夜であれば、ほぼ貸切状態で元禄の湯に浸かれます。
この安価なコースがずっとあるのであれば、リピーターになろう。そう思ってます。
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１１．１．０９〜１０（宿泊） |
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